レタッチと修復

作成:2007/07/18
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopの画像レタッチとの修復機能について、基本的な機能を実習しながら紹介します。
なお、Photoshopはこれらの機能について非常に強力な機能を持っているため、ここではその一部の紹介にとどめます。


もくじ

コピースタンプツール

コピースタンプツールを使用すると、画像のある部分を背景で塗ることで、消去されたように見せることができます。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。
    有名な皇居の二重橋(東京)ですが、柳の木はともかく、右の外灯は必要ありません。



  2. ツールボックスから、コピースタンプツール()を選択します。


  3. ここではまず、石垣の部分を消してみます。Altキー(Mac:optionキー)を押しながら、石垣の一部をクリックします。下図のマークの部分がコピーのもとのサンプルになります。(範囲は、オプションバーにある「ブラシ」項目で決定されます)、



  4. Altキー(Macはoptionキー)を離して、外灯部分をドラッグします。もとのマークされた部分がコピーされて行くのがわかります。



  5. ドックから「コピーソース」を開きます。このパレットでは、コピースタンプツールのコピーもと情報が管理されています。最大5つまでの設定が可能です。



  6. コピーソースパレットで、「オーバーレイを表示」をオンにしてください。
    画像の上にうっすらとコピー元の情報が表示され、カンに頼らなくてもよくなります。


    うっすらと反転して表示されているのがコピーもとの画像です。


  7. 操作を繰り返していくと、画像はうまくカムフラージュされた状態となり、この場合は外灯が消えてしまいます。



    ヒント:ツールボックスでコピースタンプと同じグループにあるパターンスタンプツール()は、あらかじめ用意されているパターンか、[編集]→[パターンを定義...]で指定されたパターンで画像をペイントするツールです。





修復ブラシ、スポット修復ブラシツール

修復ブラシ、スポット修復ブラシツールを使用すると、写真の小さな傷や汚れを目立たなくすることが可能です。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。


  2. 修復ブラシツール()を選択し、Altキー(Mac:optionキー)を押しながら、サンプルにする画像の一部を選択します。



  3. 修復したい部分をドラッグします(使用するブラシのサイズは、オプションバーで調整できます)。画像がサンプルされた部分と同じように、かつ周囲になじむように修正されます。


    ▲修正前 △修正後


  4. 別の画像を開きます。ここでは指のところにある汚れを消去してみたいと思います。



  5. こんどはスポット修復ブラシツール()を選択します。このツールでは、サンプル領域を指定する必要がありません。自動的に周囲の色を拾います。若干、大きめのブラシで修復したい部分をクリックします。



  6. 修復されました。




色の置き換え
色の置き換えには、[イメージ]メニューのコマンドと、色の置き換えツールが使用できます。ここでは[イメージ]→[色調補正]→[色の置き換え...]を使ってみます。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。ここでは黄色いチューリップを赤色にしてみたいと思います。


  2. [イメージ]メニューの[色調補正]から[色の置き換え...]を選択します。
    次のようなダイアログボックスが表示されます。
    左上のスポイトで置き換える色(カラーの部分に表示される)を選択し、下のほうの「置き換え」で置き換える色を選択します。範囲はダイアログボックスの中央部分に白色で表示されます。
    スポイトを使用すると、領域を追加できます(-マークのスポイトは領域を削除)。



  3. 範囲ができたら[OK]ボタンをクリックして完了です。



    ヒント:色の置き換えツール()では、特定の部分をブラシで描画するようにして、色を変更できます。

    ▲青っぽい色の部分が描画箇所です。



覆い焼きと焼き込みツール
Photoshopではフィルムカメラの写真で使われる、「覆い焼き」や「焼き込み」もそれぞれのツールで可能です。
  1. 適当な画像ファイルを開きます。



  2. 覆い焼きツール()を選択して、画像の一部をドラッグしてみます。使用するブラシのサイズは、オプションバーで指定できます。
    ドラッグした部分が周囲より明るくなります。



  3. 焼き込みツール()を選択して、画像の一部をドラッグしてみます。ドラッグした部分が周囲より暗くなります。



    ヒント:スポンジツール()では、ドラッグした箇所の彩度を上げ下げ(オプションバーで指定)できます。




    ▲赤の囲み部分が彩度を上げたところです。



★今回のまとめ★
Photoshopは画像の補正において、非常に強力な機能を持っています。
今回は次のような基本操作を実習しました。





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