スマートオブジェクトの基本操作

作成:2007/07/28
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopのスマートオブジェクトの機能を操作してみます。


もくじ

スマートオブジェクトとは

スマートオブジェクトはPhotoshopのレイヤーに適用され、オリジナルの情報を失うことなく、変形などの操作ができます。また、スマートオブジェクト自体のいれかえ(コンテンツの入れ替え)も可能です。毎月、素材を編集したり、まだ最終案が確定しておらず、変更の可能性が高い画像など、柔軟な対応が必要なファイルに適しています。


スマートオブジェクトの基本

通常のレイヤー画像の変形とスマートオブジェクトの変形を比較し、スマートオブジェクトの特長をみてみます。

  1. 適当な画像ファイルを開きます。この時点では、背景レイヤーだけがあります。



  2. Ctrl+Jキー(Mac:cmd+Jキー)を2回押して、背景レイヤーを2つ複製します。
    作業をわかりやすくするため、「背景」と「レイヤー1」の目玉マークをクリックして非表示にしておきます。



  3. Ctrl+Tキー(Mac:Cmd+Tキー)を押し([編集]メニューの[自由変形]のショートカット)、ハンドルを操作して画像を縮小し、Enterキーで確定させます。



  4. 再び、Ctrl+Tキー(Mac:Cmd+Tキー)を押し、ハンドルを操作して画像を拡大し、Enterキーで確定させます。先の縮小で画像の情報一部失われたため、ぼんやりした画像になります。これが通常の画像の変形です。



  5. 「レイヤー1」をアクティブにして表示させ、「レイヤー1のコピー」の目玉マークをクリックして非表示にします。



  6. [レイヤー]メニューの[スマートオブジェクト]から[スマートオブジェクトに変換]を実行します。
    この操作で、スマートオブジェクトが作成され、レイヤーパレットのアイコンが少し変化し、スマートオブジェクトサムネールができます。



  7. Ctrl+Tキー(Mac:Cmd+Tキー)を押し、ハンドルを操作して画像を縮小してEnterキーで確定させ、再度同じ操作で拡大してみます。今度は画像の情報が失われていないはずです。



オリジナルの編集

  1. 先の続きです。スマートオブジェクトにしたレイヤーを[編集]メニューの[変形]から[回転]を選んで適当に回転させます。



  2. 変形を確定させてから、レイヤーパレットのスマートオブジェクトサムネールをダブルクリックします。
    次のようなダイアログボックスが表示されますので、そのまま[OK]で続行します。



  3. オリジナル(拡張子.psb)が表示されます。変形されていない状態であるのがわかります。



  4. 文字を追加し、適当に効果を加えてみます。



  5. ウィンドウを閉じて保存し、もとの画像に戻ります。変形を追加した文字が反映されています。





    ヒント:オリジナルのほうにもスマートオブジェクトを作成し、「入れ子」(ネスト)の状態にすることもできます。



コンテンツの配置と入れ替え
  1. 適当なファイルを開きます。



  2. [ファイル]メニューの[配置...]を選択し、画像ファイルを指定して読み込みます。画像が表示されます。



  3. ハンドルを操作して適当な大きさに変形し、確定します。
    画像はスマートオブジェクトになります。



  4. [レイヤー]メニューの[スマートオブジェクト]から[コンテンツを置き換え...]を実行して、ファイルを読み込むと、変形の状態はそのままで、スマートオブジェクトが入れ替わります。



    ヒント:[レイヤー]メニューの[スマートオブジェクト]から[スマートオブジェクトを複製]を選択すると、スマートオブジェクトを複製できます。



★今回のまとめ★
Photoshopのスマートオブジェクト機能では、レイヤーの画像などをオリジナルから独立した形で操作できます。





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