レイヤーの自動整列と自動合成

作成:2007/08/03
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




Photoshop講座へ戻る ホームページへ戻る

ここではPhotoshopのレイヤ−の自動整列と自動合成の機能を操作してみます。


もくじ

レイヤーの自動整列

レイヤーの自動整列を使うと、よく似たレイヤー画像の位置を揃えて、合成の作業を効率的に進めることができます。

  1. 2つの画像ファイルを用意します。ここでは、同じ対象物を、同じバックに位置を変えて置いた写真を用意しました。三脚を使っていないので、背景自体、少しズレています(奥のキーボードの角度が違う)。





  2. 新規ファイルを作成し、画像をそれぞれ別のレイヤーに配置します。
    Shiftキーを押しながら、レイヤーパレットで2つのレイヤーをクリックし、選択状態にします。



  3. [編集]メニューの[レイヤーを自動整列...]を選択します。次のようなダイアログボックスが表示されますので、投影法に「自動設定」を選択して続行してください。



  4. これで画像が整列されているはずです。
    確認のため、レイヤーパレットで、上になっているほうのレイヤー(ここでは「レイヤー2」)の不透明度を下げてみます。


    位置がほぼ合致しているようです。


  5. 「レイヤー2」の不透明度を「100」に戻してから、[レイヤー]メニューの[レイヤーマスク]から[すべての領域を隠す]を実行します。


    レイヤーマスクの効果で、「レイヤー1」の全体が見えるようになります。


  6. 描画色を白色にして、対象物がみえていない部分を適当な大きさのブラシツール(エッジにぼかしのあるものが適当です)でドラッグします。レイヤーマスクが編集され、「レイヤー2」の画像が見えてきます。





  7. 今回は、合成した右側と左側で色調が若干合っていないようなので、「レイヤー2」のほうに少し補正を加えたいと思います。
    レイヤーパレットで、「レイヤー2」のレイヤーサムネールをクリックして選択します。



  8. 今回は、[イメージ]→[色調補正]→[自動カラー補正]を適用した後、
    同じく[イメージ]→[色調補正]→[レベル補正...]で明るさを調整しました。
    最終的には、図のようになりました。



    ヒント:自動整列時にレイヤーが変形され、無駄な部分ができた場合は、切り抜きツールなどで補正してください。



レイヤーの自動合成
レイヤーの自動整列と自動合成をくみあわせると、複数の画像からパノラマのように結合された画像を作成できます。
  1. 角度を変えて撮影した、複数の画像を用意します。ここでは次のような3つのイメージを用意しました。
    京都の龍安寺の石庭を入り口の部分から左に向かって、カメラを動かしながら撮影したものです(三脚未使用)。







  2. 新規ファイルを作成し、3つの画像をそれぞれ別のレイヤーに配置します。
    Shiftキーを押しながらレイヤーパレットの各レイヤーをクリックして選択状態にします。



  3. [編集]メニューの[レイヤーを自動整列...]を選択し、「自動設定」で実行します。



  4. 一応できましたが、境目が目立ちすぎています。



  5. [編集]メニューの[レイヤーを自動合成]を実行します。境目がかなり目立たなくなります。


    レイヤーパレットには、それぞれにレイヤーマスクが作成されているのがわかります。


  6. ここでは切り抜きツールで余分な部分を切り捨て、「レイヤー3」の明るさを[イメージ]→[色調補正]→[レベル補正...」で少し調整しました。



★今回のまとめ★
Photoshopのレイヤーの自動整列と自動合成を使うと、複数の画像の合成を効率よくすすめることができます。今回は次の内容を学習しました。





Photoshop講座へ戻る ホームページへ戻る

www.fmod.jp