RAW画像ファイルの概要

作成:2007/07/22
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopのRAW画像ファイルに関する概要と基本機能を学習します。


もくじ


RAW画像ファイルとは




通常、デジカメはイメージセンサから得た信号に、カラーの補完や補正を行って画像変換(デモザイク(モザイク解除)プロセスといいます)し、我々がよく目にするJPEGやTIFFなどの形式のファイルにしています。
RAW(生の、調理前の、の意味)データはこのデモザイクプロセスの画像変換前の状態のデータです。

このRAWデータをファイルにしたものがRAW画像ファイルで、現在は多くのデジカメがRAW画像ファイルの生成機能を持っています。

ほとんどの場合、RAW画像ファイルはカメラのホワイトバランス設定(カメラに白色を認識させるための設定)などが適用される前(分離されている)の状態で、フィルムカメラでいうところの「ネガ」のようなものです。
このため、RAW画像ファイルの操作はフィルムになぞらえて「現像」と呼ばれます。

カメラが最終的に吐き出したJPEGファイルは、カメラによる「現像」が完了していて、おまけに圧縮された状態なのですが、RAW画像ファイルであればそうしたカメラの機能や圧縮アルゴリズムなどに影響を受けない、より直接的な画像データの操作が可能です。このためRAW画像ファイルは印刷時の品質や画質にこだわるプロ、あるいはハイアマチュアの方にさかんに利用されています。

RAW画像ファイルの操作はインタフェースは簡単ですが、それなりにカメラや写真に対する知識が要求されます。また、状況に応じて細かな操作が可能なため、カメラマンによっても設定値に好みがでることが多く、これが絶対的、といえるような設定はないともいえます。
興味のある方は雑誌や書籍などでできるだけいろんな方の例を参考になさってみてください。


RAW画像ファイルを開く

Bridgeから、RAW画像ファイルを開いてみます。

  1. Photoshopを起動し、ツールバーから「Bridgeに移動」を選択して、Bridgeを起動します。



  2. RAW画像ファイルを探します。お手もとにない場合は、Photoshopをインストールしたフォルダの「サンプル」のなかに「xxxxx.dng」というファイルがありますので、探してみてください(dng=Digital NegativeはAdobeが推進するRAWファイルのフォーマットです)。
    ここでは「ドア.dng」を使います。



  3. ダブルクリックすると、(Photoshopに移動する前に)Camera RAWのウィンドウが開きます。



パネルの操作とファイルのオープン

CameraRAWでは、右側の各パネルで画像の補正ができます。ただし、Photoshopのように画像の一部を選択して操作することはできず、画像の全体に対しての補正となります。
ここではトーンカーブを操作してみます。

  1. ウィンドウの右側を観察してみます。
    ここには画像の操作のためのパネルが並んでいます。ホワイトバランスのほか、色かぶり(画像が撮影時の光線の状態によって色みがかる状態)やレンズ収差(レンズの物理特性により、色がわずかにずれたように見える色収差などの現象)が補正できます。

    アイコンは左から「基本補正」、「トーンカーブ」、「ディテール」、「HSL/グレースケール」、「明暗別色補正」、「収差補正」、「カメラキャリブレーション」、「プリセット」。
    このうち「プリセット」は各パネルの設定を保存するものです。



  2. 上のほうをみてみます。Photoshop本体にもある機能ですが、拡大縮小、手のひらツールなどがあります。スポイトの形をしたものは左から「ホワイトバランス」と「カラーサンプラー」です。



  3. パネルで「トーンカーブ」の「ポイント」を選択し、「コントラスト(中)」にして、画像の変化を確認してください。



  4. [開く]ボタンをクリックします。Photoshopでファイルがオープンされます。
    RAWファイルは、このようにPhotoshopで開く前に「現像」の操作が必要です(もちろん必ずしも補正しなければならない、ということではありません)。




    ヒント:RAW画像ファイルの現像に特化したソフトには、Adobe Photoshop Lightroom、Apple Aperture(アパーチュア)、市川ソフトラボラトリーのSYLKYPIXなどがあります。
    また、デジタル一眼などを購入すると、通常はメーカー提供のRAW現像ソフトがついてきます。



★今回のまとめ★
PhotoshopではRAW画像ファイルを操作して開くことが可能です。
今回は次の内容を学習しました。





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