パターンの定義と利用

作成:2007/09/17
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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Photoshopには画像を繰り返しのパターンとして記録し、塗りつぶしやレイヤースタイルに利用することができる機能があります。


もくじ


パターンを定義する

まずはパターンを定義してみます。

  1. Photoshopを起動し、適当な画像を開きます。



  2. 画像の一部を選択し、[編集]メニューの[パターンを定義...]を選択します。
    適当な名前を入力(ここでは「テストパターン」)して[OK]をクリックします。
    なお、選択範囲が存在しない場合は、対象の画像全体がパターンとして定義されます。



  3. 別の画像を開き、[編集]メニューの[塗りつぶし...]を選択して、使用:「パターン」にします。パターンのリストから「テストパターン」を選びます。



  4. 画像はパターンで塗りつぶされます。




パターンをレイヤースタイルで利用する

定義したパターンは、レイヤースタイルでも使用できます。

  1. 新規に適当なサイズの画像を作成し、レイヤーを追加します。



  2. [レイヤー]メニューの[レイヤースタイル]から[パターンオーバーレイ...]を選択し、パターンに「テストパターン」を指定します。



  3. ブラシツール()で、「レイヤー1」の上をドラッグします。パターンが適用されているのがわかります。



    ヒント:定義されたパターンは、パターンのメニューから、[パターンを保存...]で保存できます(拡張子は.pat)。保存されたパターンは他のPhotoshopユーザーと交換できます。



簡単なシームレスパターンの作り方

Photoshopのパターンは、単に定義された画像をタイル上に配置するだけです。このため、シームレス(境目のない)パターンを作り出すには、少し工夫が必要になります。ここでは、簡単にできる、木材パターンの例を紹介します。

  1. 新規に200×200ピクセルの画像を作成します。



  2. 全体を薄い茶色(#cea972)で塗りつぶします。



  3. [フィルタ]メニューの[ノイズ]から[ノイズを加える...]を選択し、適用量「20」、分布方法「均等に配布」、グレースケールノイズ「オン」にして適用します。



  4. [フィルタ]メニューの[ぼかし]から[ぼかし(移動)...]を選択し、角度「0」、移動量「300」で適用します。



  5. [フィルタ]メニューの[その他]から[スクロール...]を選択し、水平方向「100」、垂直方向「100」、未定義領域「ラップアラウンド(巻き戻す)」で適用します。


    つぎめがまんなかにみえてきます。


  6. 再び、[フィルタ]メニューの[ぼかし]から[ぼかし(移動)...]を選択し、角度「0」、移動量「300」で適用します。



  7. 出来上がったパターンを定義して、塗りつぶしなどに使うと、境目はほぼわからない状態になります。




パターンメーカーの使用

Photoshopには、「パターンメーカー」というフィルタがあります。これは、画像の一部をサンプリングして、独特のパターンを作り出すものです。ただ、直感的なイメージ通りにはいかないので、出番は少ないかもしれません。

  1. Photoshopを起動し、適当な画像を開きます。


  2. パターンメーカーは、完了すると指定されたレイヤーの画像を描き替えてしまうため、Ctrl+Jキー(Mac:Cmd+Jキー)を押して、レイヤーを複製しておきます。



  3. 画像の一部を選択し、[フィルタ]メニューの[パターンメーカー...]を選択します。
    次のようなダイアログボックスが表示されます。



  4. ダイアログボックスで、[生成]ボタンをクリックすると、パターンが生成されます。
    [再生成]ボタンで、生成されるパターンは変化します。



  5. 作成されたパターンの履歴は、ダイアログボックス右下の「タイルのヒストリー」でみることができます。




★今回のまとめ★
Photoshopでは画像をパターンにして操作することが可能です。
今回は次の内容を学習しました。





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