道の中心で、命が一つ消えていた。 そこにあったのは一匹の猫の死骸。 しばらくそれを眺めていると、自転車を止める少年が目に入った。 少年は左右を見渡し、車が来ないことを確認すると、 ためらうことなくそれを抱きかかえ、街路樹の根本に置いてやった。 そうして少年は自転車に乗って去っていった。 少年にとって、それは何だったのだろう? 少年は何を思いそれを行ったのだろう? 少年と同じ事をすれば、私にもそれがわかるだろうか・・・。