行い
1998 6/11


道の中心で、命が一つ消えていた。
そこにあったのは一匹の猫の死骸。
しばらくそれを眺めていると、自転車を止める少年が目に入った。
少年は左右を見渡し、車が来ないことを確認すると、
ためらうことなくそれを抱きかかえ、街路樹の根本に置いてやった。
そうして少年は自転車に乗って去っていった。

少年にとって、それは何だったのだろう?
少年は何を思いそれを行ったのだろう?
少年と同じ事をすれば、私にもそれがわかるだろうか・・・。


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