陰り、濁る水の色。 滴る水は透明で・・・ とても濁った水とは思えぬぐらい。 口に含めばその濁りの味がわかるだろう。 汚れた濁りの味が。 純粋な水にわずかな濁り。 純粋なものよりもその方が奇麗に見える。 僅かな濁りが生む光の屈折。 いかに美しく見えようと、濁りは濁り。 けして美しくはなく、 そして、よいものでもない。 だから濁りは固めて水の底。 そうすれば誰も濁りには気づかない。 たとえその濁りが毒であろうとも。