濁り
1999 12/8


陰り、濁る水の色。
滴る水は透明で・・・
とても濁った水とは思えぬぐらい。
口に含めばその濁りの味がわかるだろう。
汚れた濁りの味が。
純粋な水にわずかな濁り。
純粋なものよりもその方が奇麗に見える。
僅かな濁りが生む光の屈折。
いかに美しく見えようと、濁りは濁り。
けして美しくはなく、
そして、よいものでもない。
だから濁りは固めて水の底。
そうすれば誰も濁りには気づかない。
たとえその濁りが毒であろうとも。


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