小さな存在
2000 5/29


私が落ち込もうと。
何を思おうと。
世界は歩みを止めることはない。
私は小さな小さな・・・。
目にも止まらぬほどちっぽけな存在。
ぽつりと目から涙がこぼれた。
ぽろぽろと涙があふれる。
人は誰も私のことなんか見向きもしない。
私なんか気にも止めはしない。
誰も私のことを気にかける人はいない。
もし、気にかけたとしても見て見ぬふり。
他人事だものね。
面倒なことに巻き込まれるのはご免だものね。
人は見も知らぬ人に優しい言葉をかけるほど善良じゃない。
でも、それがあたりまえ。
それを期待するほうが間違ってる。
間違ってるんだよ。


寂しかったから。
孤独を感じたから。
涙がこぼれたんだろうか。
そんなことはわからないよ。
ただ、涙がこぼれたの。
滲むような心の隙間を埋めるかのように。
泣いても何も変わりはしない。
そんなことはわかってる。
痛いほど理解している。
だけど、泣いて心が少しすっとした。
涙を流した分だけ強くなれたんだろうか。
そう思いたい。
体に少し活力が戻ってきた気がする。
これならきっと大丈夫。
私はまだ、頑張れる。


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