四国の足袋 ―2020/5/2―
おかげさまで、元気に71歳の誕生日を迎えることが出来ました。
コロナ騒動で全国的に緊急事態宣言が出されている今、自由にあちらこちらをうろうろできません。
せめてこの機会を昔の楽しい思い出を書き留める縁(よすが)とします。
私の四国初体験は、昭和49年仕事で徳島市の眉山に来たときです。
眉山の上から京都まで50メガヘルツの電波(無線波)がどのくらい届くか業者さんが試すのに立ち合いました。
大阪からフェリーで徳島に着く。観光ではないのでどこも寄らずです。
それ以降足摺岬や道後温泉などを訪問しましたが、高知県梼原は特に思い出があります。
町おこしのため年間会費40010円(四万十川を掛けています)で募集された梼原町棚田オーナーに応募しましたが、
申し込みが多数のため選に漏れました。
翌年、平成7年のことですが、梼原町の職員の方からお誘いがあり、棚田のオーナーになって、神在居(かんざいこ)
の集落に通いました。
当時は、明石海峡大橋が無く、大阪南港から夜発のフェリーで、高知港に朝到着し、須崎から国道197号(イクナという
国道です)経由、約2時間で神在居に到着しました。
トンネルを抜けると、目の前に棚田が拡がります。神在居という地名も忘れることができません。
神在居では地元の空き家(ゲストハウスになっていました。)を借りました。
神在居の集落からひとつトンネルを越えると道の駅や温泉があります。その先に梼原の町があります。
ちょうど、維新の群像という6名の維新の志士像ができたころだと思いますが、梼原でお祭りがあって、舞台からお餅を
撒かれたのをいくつも拾い、子供のようにハシャギました。
町内の散策からカルスト台地や遠くは松野町の森の国のホテルあたりの水辺巡りなど違う風景と自然を楽しみました。
高知市内では、商店街アーケードやお城に向かう大通りの日曜市を楽しみました。
ちょうど信号待ちで止まった京都ナンバーの車を見て、「京都の人いらっしゃい!」と路面電車待ちの人が声を掛けて
くれました。
それ以来、高知ファンとなりました。
当時なかった「ひろめ市場」は安くておいしい地元産品を楽しめる観光名所のようです。
農業体験は初めてでした。
約100uほどの棚田を借り、畔塗り、田植え、草取り、稲刈り、収穫祭と神在居に5回も通うことができました。
稲刈りは、刈った稲穂を稲架(はさ)にかけて、天日干しです。
その都度田んぼの所有者や他のオーナーの助けを借りて、お米作りをしました。
と言っても、実際は担当の農家さんがすべてやってくれているのですが、収穫できたお米の量は20sほどでした。
きれいな沢水を引き入れて収穫したお米は、香り米の品種が混ざった、とても美味で、一粒一粒が貴重でした。
いまだに、ご飯は一粒残さず平らげる癖がついています。
町企画の交流会や収穫祭には職員のほか、集落の方が総出で心のこもったもてなしを受けました。
草取りの時は交流会があり、中越町長が出席され、カルスト台地で育てた赤牛肉を使ったバーベキューでした。
当時の中越町長は、遣りてだったんでしょうね。在職の間にNHK素人のど自慢を普通は1回しか誘致できないのを2回も
呼ばれたようです。
担当の職員の方々も唄や笛や鼓などで歓迎してくださいました。同じ公務員として ”真似ができないな”と恐れ入りました。
漫画家の「はら・たいら」さんもオーナーでしたが、お会いすることはなかったです。
地元で出して頂いた料理も自家製の皿鉢料理やたっぷりの新鮮野菜を満喫しました。
何より、底が尖った盃はお酒を残したままテーブルに置くことが出来ず、盃を飲み干すとすぐに継ぎ足してくださるもてなし
には驚きました。
地元の方のお酒の強いのもびっくりです。このような楽しい思い出がよみがえります。
その後も、隈研吾氏設計の水の上に浮くような「雲の上のホテル」に宿泊し、隣の「雲の上の温泉」などから土佐中村や
四万十川流域を巡りました。
一度は、愛媛県の砥部焼の産地から山越えで梼原町へ入りました。
梼原町のホームページを開きました。いまも「雲の上の町」として売り出しているようです。
須崎まで高速道路が伸び、愛媛県側からも入れます。是非、訪ねてみてください。
食べること
食道楽ではありませんが、食べることは楽しみのひとつです。
皿鉢料理 高知市内の得月楼
大昔、友人たちと足摺岬の帰りにニンニクたっぷりの皿鉢料理を堪能しました。
帰りの列車には、席が空いているのに誰も遠慮してか、近寄りませんでした。
家に帰り、玄関を開けた途端、「臭い」と叱られ、誰もが近寄らないのが理解できました。
悪臭口害です。今と同様、マスクが要りましたね。
梼原町神在居
昔、道の駅の農家レストラン「くさぶき」で、つなぎを入れない手打ちそばを食しました。
長く伸ばした蕎麦ではなかったですが、本物の蕎麦でした。
店のおばさんと話が弾み、もぎたての茄子を輪切りにしたものを「食べて見て!」と出していただきました。
生の茄子をそんな風に食べるのは初めてでした。リンゴと同じような味わいでした。
昔の土佐中村市の料理屋さん
「のれそれ」透明のアナゴの稚魚ですが、ツルッと喉ごし良く飲み込みました。
渦潮編の岩場で取る「ふのり」
3月、引き潮で砂浜と岩場が歩いて渡れるようになったとき、岩場でフノリを大量に取りました。
乾かすだけで、毎朝の味噌汁に入れて、長期間楽しみました。
八十八箇所巡り
神仏の信仰心はありませんが、祈りの心を持つのも大切ではないかと思うようになりました。
弘法大師の前に行基菩薩が四国を廻っているようです。
1番札所霊山寺から跳んで88番札所大窪寺を回りました。
15番阿波国分寺、23番薬王寺、80番讃岐国分寺など、行基に関わる寺を巡っています。
もう一つ追いかけているものに「十三重塔」があります。
四国には少ないのですが、以前、徳島市の八万町の竹林院を訪問しましたが、寺内改修工事のため、見学できませんでした。
崇徳上皇が流罪となった81番白峯寺には、鎌倉時代の十三重塔が二つ並んでいました。
香川県三豊市高瀬町の下勝間石塔は形が珍しい十三重塔でした。
日帰り温泉など
過去に入浴したところです。評価はいたしません。廃業・名称変更の場合もあります。
徳島県 あせび温泉(板野町)、御所の郷(阿波市)、あいあい温泉(徳島市)、八万温泉(徳島市)、神山温泉(徳島市)、岩戸温泉(つるぎ町)、
大歩危祖谷阿波温泉(阿波市)、秘境の湯(祖谷渓)、祖谷温泉(祖谷渓)、かもだ岬温泉(阿南市)、宍喰温泉(海陽町)
香川県 白鳥温泉(東讃)、ベッセルおおち(東讃)、屋島健康ランド(高松市)、こんぴら温泉(琴平)、塩江温泉(塩江町)
愛媛県 マイントピア別子(新居浜市)、見奈良温泉利楽(東温市)、道後温泉本館(松山市)
高知県 足摺パシフィックホテル花椿(足摺岬)
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