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青柳さんへの不当弾圧を許さない会
(ニュースへのお問い合わせ等は許さない会の事務局へお願いいたします)
青柳さんへの不当弾圧を許さない会
812福岡市博多区美野島2-5-31 FAX 092-431-5709
職場問い合わせ先:福岡地区合同労組
812福岡市東区箱先3-33-10-402 FAX 092-651-4816
許さない会ニュース24号(1)
許さない会ニュース24号(1)1997/04/09
青柳さんへの不当弾圧を許さない会
812 福岡市博多区美野島2-5-31 FAX092-431-5709
職場問い合わせ先(福岡地区合同労組)
812 福岡市博多区箱崎3-33-10-402 FAX 092-851-4816
お知らせ
●第3回公判日
5月29日(木)午後1時30分から4時
弁護側証人 本田哲郎(フランシスコ会司祭)
大阪釜ケ崎ふるさとの家
福岡高等裁判所501号法廷(地下鉄赤坂駅下車2番出口)
●第4回公判は7月1日午後1時30分から4時
新谷のり子(歌手)さんの歌と青柳さんの話(報告)を交えての集いが、下記
の各地域で行われることになりました。
皆様の近くの地域で行われる時には、できることのご協力とご参加をよろしく
お願いします。
日程・地域・連絡先
5月6日(火)札幌市 小林011-859-2567
5月24日(土)佐賀市 森内0952-30-9015
5月25日(日)熊本市 谷川096-242-1833
5月27日(火)八女市 島0943-23-1754
5月30日(金)久留米市 森松0942-35-1960
5月31日(土)福岡市自由学校 092-553-0358
6月1日(日)北九州市 奥田 093-651-6660
隣人からの証言
青柳さんは度を越した誠実な人
控訴第二回公判で、小館一男さんが証言
青柳行信さんの控訴審の第二回公判は三月十七日午前十時から福岡地裁の三
○一号法廷で開かれ、小館石鹸工場の小館一男社長さんの弁護側証人尋問が行
われました。小館さんの工場と自宅は、青柳さんの家の前にあり、いさ代さん
がパートで経理の仕裏をしているほか、休職処分後の青柳さんも工場でせっけ
ん作りをしています。それだけでなく、一九七○年頃に青柳さんが引っ越して
からの長い付き合いであり青柳さんの活動のよき理解者でもありまず。
津留雅昭・主任弁護士はソフトタッチで、小館さんの仕事の内容から始ま
り、青柳さんの救援活動との関わりについて尋ねました。最初は青柳さんから
フランス人のルカさんにアパートを貸してほしい、と頼まれました。青柳さん
と同じ吉塚カトリク教会の信者であるお姉さんがアパートを管埋していまし
た。その後、オスカルさんなどペルー人数人に部屋を貸し、十人前後をアルバ
イトで雇ったこともあります。日本社会では、雇用の際、履歴書などの提出を
求めますが、小館さんは自分から一切、パスポートや就労ビザを求めたことが
ありません。その理由について「パートやアルバイトだから」と答えていまし
たが、青柳さんを信用していたからではないでしょうか。九三年頃から青柳さ
んを頼ってペルー人たちが押し寄せてきたときの様子について小館さんは「タ
方、七、八人の外国人が大きな荷物を持って家を訪ね、青柳さんが帰宅するま
で待っていた」「いさ代さんは食事や病気の世話をしたり、役所などに手続き
に行ったり、仕事を休んで走り回っていました」「青柳さんも帰宅後、さまざ
まな相談に乗り、深夜まで電話で応対する始末で、家のことをかえりみる時間
がなかった。」などと証言しました。外国人を支擾することは、交通費用や食
事代、薬代や診祭費、宿泊費や電話代など、すべてお金のかかることばかりで
す。いさ代さんは、安月給で四人の子どもを抱え、家計を圧迫していることも
心配でした。そのうえ、青柳さんがベルー人たちの借家や職場、入管での大勢
の身元保証人になっことも大変不安でした。
小館さんは、青柳さんが信徒代表をしていたので、教会が一丸となっで外国
人を支緩していると思っていました。ところが、近所の人たちだけでなく、生
活習慣や考え方の違うペルー人への信者さんの不満や苦情が青柳さん夫妻に集
中しました。責柳さんの人柄を小館さんは次のように語っています。「大型の
台風で工場のトタンが飛ぱされ、近所の家屋を傷つけたことがありました。近
所から弁慣を求められましたが、責柳さんだけは何も言わず、道端のトタンを
黙々と片づけていました。感心しました」「バカ正直というか、度の過ぎた誠
実な人です」「きつい、危険な石鹸作りに携わり、バカ正直に働いていまし
た。危険に鈍感な人です」。
最後に津留弁護士は、青柳さんが入管法違反で問われていることにふれまし
た。
小館さんは「青柳さんのしたことはボランティアであり、人道援助であり、宗
教上の信含に基づく人類愛を示し、犯罪ではない。ただ勇み足で土俵を割って
しまった」という言葉で表現されました。
検事は反対尋問で、「青柳さんに紹介料を払ったか」と聞きました。小館さ
んは「青柳さんから求められた事実はない」と明確に証言されました。検事は
あくまでもお金の問題にこだわっているようです。坂井裁判長は、信徒代表と
しての青柳さんの職務と主任司祭との関係など、教会組織と個人の役割につい
て関心があるようでした。小館さんの証言をまとめますと、(1)青柳さんは
献身的で、誠実な人であり、好意的にみていた(2)外国人の援助をすること
は心身だけでなく、すべてお金が伴う(3)青柳さんの家計を圧迫し、金銭や
保証人のことで、いさ代さんが大変心配していた(4)青柳さんは信徒代表で
あり、教会が組織的に支援していると思った。しかし、近所の人たちだけでな
く、信者からも青柳さん夫妻に苦情が殺到した(5)パートやアルバイトとは
いえ、だれもがパスポートや就労ビザをチェックするとはいえない(6)青柳
さんの行いは人道援助であり、罪を犯したという認識がない、ということにな
ります。
許さない会ニュース24号(2)1997/04/09
心の扉も開け!
コングレガシオン・ド・ノートルダム
明治学園「修道会本部申し入れ行動」
三月十日、私たちは、明治学園の経営母体である東京は調布のコングレガシ
オン・ド・ノートルダム修道会に「明治学園の争議解決をせよ」との申し入れ
行動を行いました。
当日は「許さない会」から青柳さんを含め四人、合同労組から四人の計八人
が上京しました。また全国で労働争議を行っている全国争議交流集会の共同行
動としても取り組まれ、多くの労働者、青柳さんの斗いに思いをよせる地域の
カトリック信者さん、神父さん達もかけつけ総勢一四七人で門前はにぎあいま
した。
私たちは、当日の申し入れ行動を事前に修道会に知らせていましたが、しか
し、鉄の頑丈な門扉を締め切り、明治学園と同様、申し入れ書の手交どころか
一歩たりとも中に入れようとしません。又、ぐるりを高い鉄板のへいで囲み、
修道院がまるで収容所か監獄のような様相を呈していた(門房の向こうでほ四
〜五人のシス夕ー達が私たちを監視し、なかには「修道院と関係のない人の立
ち入りを禁止します」と書いたプラカードをかかげています。もとより、神の
前に関係のない人なんていないはずですが。青柳さんや私たちは、法的にも実
質的にも最も関係ある関係者のはずです。
広大な敷地の向こうの建物の窓からは明治学園の理事である当修道会の責任
者である寺島京子管区長がかくれながら門前の様手をうかがっている姿がチラ
チラ見えかくれします。
私たちは、門扉ごしに申し入れ書を手渡そうとしましたが受け取りさえもかた
くなに拒否しました。こうした態度は団交要求に対し交渉の窓口も設けない、
電話の取り次ぎさえもしないという非常識な明治学園の対応と全く同一なもの
です。人の訴え、よびかけを黙殺、無視する。これが信仰に生きる者の態度で
しょうか。青柳さんをはじめとして信者さん、神父さん等が代表して明冶学園
に抗議しかつ間いかけ、さとしました。
しかし、シスター達は何を考えているのでしょう。単に上司から命令されて
立っているいるのでしょうか。無表情に人形のようにじっと立ちつくすのみで
す。明治学園でも見て来ましたが、私はシスターや修道院にたいするこれ一ま
でのイメージと全く相反する冷酷非情な体質を見て気味悪ささえ感じていま
す。
今回の青柳さんの事件は明治学園と経営母体の修道会の実態を白日のもとじ
さらけ出しました。それは一口で言えば信仰よりも経営というでしょう。本末
転倒、目的と手段が入れかわったともいえるでしょう。彼女らにどって第一義
的なものは信仰よりもこの世の土地、建物、学校、ブランド、・・・に傷がつ
く事への恐怖が迷う事なき行動にかりたてたに他なりません。
人間を堕落させる物の一つがあり余る財産である事は確かに間違いありませ
ん。現場をひきあげるにあたり、かつての隣人をいけにえにして自己保身を計
ろうとする明治学園や修道会に怒りのシュプレヒコールを轟かせました。
「私学振興課」ヘの要請
三月二十四日(月)の就労闘争後、私たちは県の私学振興課に、明冶学園に
対する補助金助成にあたって、以下の点に関する県としての認識について間い
ただし、早期の争議解決にのための指導を要請した。
(1)明治学園は一審判決前まで六○%の給与を支給していたが、一審判決後
無給・休職にしている。こうした給与支給は、適正であるのか、
(2)明治学園で発生している争議に関する認識など。
私学振興課職員は、「直接具体的労使問題について口出しはできないが、明
治学園の学校の行事が正常になされていない等の問題点があれば指導する。県
の地労委の「審間」の採決については、見守りたい。申し入れの趣旨について
は課長に伝える。」とのことであった。私たちは今後も私学振興課に要請して
いく。
カンパ振込先
振込番号は 01710-7-86042
青柳さんへの不当弾圧を許さない会
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