二十四節気

節気 読み方 太陽の
黄経
説明 節・中 2021年
小寒 しょうかん 285° 寒さが厳しくなっていくころ。
この日が「寒の入り」、節分までが「寒の内」。
十二月 1月5日
大寒 だいかん 300° 一年のうちで最も寒いころ。 十二月 1月20日
立春 りっしゅん 315° 春立つ日(春のはじまり)。この日から立夏の前日までが春。
八十八夜、二百十日などは立春から数える。
正月 2月3日
雨水 うすい 330° 雪が雨に変わるころ。 正月 2月18日
啓蟄 けいちつ 345° 土の中にひそんでいた虫が穴から出てくるころ。 二月 3月5日
春分 しゅんぶん 0° 昼と夜の時間が同じ(等分される)。このあと昼が長くなっていく。
この日をはさんで前後それぞれ3日、計7日間が春の彼岸。
二月 3月20日
清明 せいめい 15° 清浄明潔の略。空が清く晴れるころ。 三月 4月4日
穀雨 こくう 30° 百穀を潤す雨が降るころ。 三月 4月20日
立夏 りっか 45° 夏立つ日(夏のはじまり)。この日から立秋の前日までが夏。 四月 5月5日
小満 しょうまん 60° 草木が成長し、枝葉が繁るころ。 四月 5月21日
芒種 ぼうしゅ 75° 芒(のぎ)ある穀物の種まきをするころ。 五月 6月5日
夏至 げし 90° 太陽が最も北に寄り、昼が最も長くなる(長きの至り)。 五月 6月21日
小暑 しょうしょ 105° 本格的な暑さがはじまるころ。 六月 7月7日
大暑 たいしょ 120° 一年のうちで最も暑いころ。(実際は暑さのピークはもう少し遅い) 六月 7月22日
立秋 りっしゅう 135° 秋立つ日(秋のはじまり)。この日から立冬の前日までが秋。 七月 8月7日
処暑 しょしょ 150° 暑さが収まるころ。 七月 8月23日
白露 はくろ 165° 草に露が宿って白く見えるころ。 八月 9月7日
秋分 しゅうぶん 180° 昼と夜の時間が同じ(等分される)。この後、昼が短くなっていく。
この日をはさんで前後それぞれ3日、計7日間が秋の彼岸。
八月 9月23日
寒露 かんろ 195° 冷たい露の結ぶころ。 九月 10月8日
霜降 そうこう 210° 霜の降りるころ。 九月 10月23日
立冬 りっとう 225° 冬立つ日(冬のはじまり)。この日から立春の前日までが冬。 十月 11月7日
小雪 しょうせつ 240° 雨が雪になって降るころ。 十月 11月22日
大雪 たいせつ 255° 雪が本格的に降るころ。 十一月 12月7日
冬至 とうじ 270° 太陽が最も南に寄り、昼が最も短くなる(短きの至り)。 十一月 12月22日

 
 
 
 
 「太陽暦 」は、太陽の動きをもとに考えられた暦です。毎年同じ日が同じ季節になるように、太陽が天球上を1周し、もとの位置(高度)にもどる期間(1太陽年=365.2422日=約365日)を1年とします。少しのずれは「閏(うるう)年」(1日多い年)を設定して調整します。
 

      ※現在使われている「グレゴリオ暦」では、閏年は原則として4年に1回、しかし400年に3回は抜きます。
        100で割り切れて400で割り切れない年は平年、それ以外の4で割り切れる年は閏年です。
 
 

 「太陰暦」は月の動きをもとに考えられた暦です。月が満ち欠けする周期(1朔望月=29.531日=29または30日)を1ヶ月とします。すると12ヶ月が約354日となり、1太陽年と約11日の差ができ、暦(○月○日)と季節が大きくずれてしまいます。つまり、同じ日が同じ季節ではないということです。
 

      ※=新月が1日(ついたち)。次の新月の前日までが1ヶ月となります。
 
 

 そこで、月の動きをもとにし、太陽の動き(季節)も考えて作られたのが「太陰太陽暦 」です。「閏月」のある年(1月多い年)を設定して、季節とのずれを調整します(約11日×3=33日なので、「閏月」は3年に1回程度)。その際、季節を表す指標として用いられるのが「二十四節気」です。
 

 「二十四節気」は、天球上での太陽の位置で定めます。

 天球の中での太陽の通り道を黄道といい、春分点(春分のときに太陽のある位置)を0°として、太陽が一年かかって動く方向に一周360°になるように角度で表したものが黄経です。その黄経を15°ずつ区切ると、24の季節に区分されます。そして区分した点、つまり黄経15°ごとの点に、季節を表す名称を付けたものが「二十四節気」です。

 例えば、「春分」というのは、黄経が0°の点。その位置に太陽がある瞬間を表します。だから正確には、3月20日18時37分(2021年の場合)となります。ただ、実際に暦に使う場合は、その区分した点を含む日を「二十四節気」として表示する場合が多いようです。つまり、「春分 3月20日」のように。
 

      ※春分点とは、正確には、黄道と天の赤道の交点のうち、太陽が南から北へ天の赤道を横切る点。
 
 

 「二十四節気」は、「」と「」に分けられます。「中」は月の名前を決めるのに使われます。「太陰太陽暦」では、月の満ち欠けで区切った1ヶ月の中に含まれる「中」の月の名前を、その月の名前とします。例えば、「春分」は2月中なので、「春分」を含む月が2月、といったように決めていきます。

 「中」の含まれない月は「閏月」となり、2月の次であれば「閏2月」というように定めます。


  







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