電話番号の発信者番号通知について
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NTTより、別紙のとおり電話の発信者番号通知について、お知らせと希望受付の案内があった。10月末までにNTTに対して回答が必要なため、発信者番号の概略の解説と当社における対応について検討を行う。
1.発信者番号通知とは(概略)
(1) 発信側
- 今までどおりのかけ方で、かけた人の電話番号を相手方に通知するサービス(無料)。平成10年2月からの実施となる。@「回線ごと通知しない」、A「通話ごとに通知しない」どちらかの設定ができる。なお、 番号通知の対象は、一般・企業を問わない。
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- @「回線ごと通知しない」:何もしなければ相手方には番号通知されない。
- しかし、186をダイヤル後に電話番号をダイヤルするとその通話に限り通知される。
- A「通話ごとに通知しない」:何もしなければ相手方に番号が通知される。
- しかし、184をダイヤル後に電話番号をダイヤルするとその通話に限り通知されない。
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(2) 受信者側サービス
- @ナンバーディスプレー
- 電話を受ける側で「ナンバーディスプレー」契約し、当サービス対応の電話機や通信機器を持って
いれば、電話にでる前にかけてきた人の電話番号が表示される(有料:1回線@1,200円)
- Aナンバーアナウンス
- 電話を受ける側で最後にかかってきた電話の番号を音声でお知らせする(有料:1回線@300円)
- Bナンバーリクエスト
- 電話をかけてきた相手方が番号を通知していない場合、通知してかけ直すようアナウンスを流すこと
ができる(有料:1回線@400円)
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2.メリット・デメリット
(1) 番号通知をした場合(相手方がサービスを利用している場合のみ)
- メリット :かけた相手に安心して電話に出てもらえる
- かけた相手が電話に出られなくても、こちらからの着信があったことがわかる
- デメリット:意図しない相手に電話番号を知られるおそれがある
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(2) 番号通知をしない場合(相手方がサービスを利用している場合のみ)
- 相手方がナンバーリクエストを利用している場合、相手方につながらない場合がある
3.当社の対応
(1) 発信者番号通知
- 当社のようにダイヤルイン方式をとっている場合は、使用する局線が特定できないため正確な番号通知が行えず、逆に混乱のもととなることが考えられ発信者番号通知は「回線ごと通知しない」契約とする。
このあたりの改善がNTT側でなされるか、発信者番号通知をしないことによる弊害が発生した段階で検討すればよい。
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(2) 番号表示サービス
- 表示されるのは電話番号だけであり、ある程度特定できる電話番号からの着信だけであれば効果もあるが、多数から着信が考えられる企業などの場合、電話番号表示だけではほとんど意味をなさない。
これらの情報を活用するためには、コンピュータなどと連動したシステム(着信と同時に発信者番号データをコンピュータに取り込み即座に顧客情報を表示するなど)を構築しなければならず、電話交換機も現状では対応していないことから番号表示サービスは利用しない。
当面利用の中心になるのは、着信段階で顧客情報などが得られる通販、発信元を確認するため官公庁などに限定されると予測されている。
- 発信者番号表示の利用について利用するかどうかという判断は総務だけではできないが、このようなサービスが実施される旨の連絡で十分ではないかと考える。
- なお、ほとんどの電話交換機メーカーは、これに対応しておらず、後付けの付加機能程度でしかとらえていない(この機能を標準搭載することでかえってコストアップになるため)。
以 上
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