外需に頼らない経済構造
日本の経済は、輸出中心の輸出立国のように思われているが、実際にGDPに占める輸出額の割合は、戦後下がり続け今や、わずか8.9%にすぎない。日本の8.9%という数字は、世界的にみても低く、アメリカ(7.5%)と同じくらいの水準である。他の国々では、例えば、台湾、オランダで約40%、カナダ、ドイツ、韓国は、約25%、イギリス、中国、イタリアで約20%であり、輸出に依存した経済構造を抱えている。
現在の日本経済の構造は、他国と比べると輸出に頼らない内需中心の内需主導型の経済であり、他国より海外の影響を受けにくい経済構造となっている。
もはや、加工貿易国として日本の姿は過去のものである。
余談だが、アメリカの全輸出の約10%程が日本企業によるものであり、例えば、アメリカの自動車輸出台数のトップ企業はホンダであり、2位はトヨタである。
<対GDP輸出率>
台湾・オランダ | 約40% |
カナダ、ドイツ、韓国 | 約25% |
中国、イギリス、フランス、イタリア | 約20% |
日本 | 約 9 % |
アメリカ | 約7.5% |
「超円高」 唐津一・牧野昇 より作成