繰部 愛紗  くりべ あいしゃ

『虫めずる姫君』  〜  たまごのきもち ・ 終わらない世界

繰部 愛紗

 幼い頃からの虚弱体質。修練の賜物で忍者として一人前の運動能力を得るも、持久力の致命的欠如はついに改善されず、全力での戦闘が1分も続くと呼吸困難に陥って無力化してしまう。

 視力も弱く、1m先の人物がシルエットに見えるド近眼(世が世なら立派なメガネっ娘)。その分、気配を読む感覚が発達したので日常生活や戦闘には支障はないが、偵察任務等にはまるで向かない(更に、極度の方向音痴)。

 命を何よりも尊ぶ平和主義者だが、命を尊ぶが故に命を奪わねばならない事も理解している。本質的に人当たりのよい明るい性格で、どんな相手とも(蟲でさえも)じっくりと付き合えば分かり合えると信じている。

 自分が忍者に向いていない自覚から、忍び道具の“忍蟲(しのびむし)”の育成の方に力を注いでいた。(繰部家には、忍犬や伝書鳩の様に生物を道具にするノウハウもある)

 愛紗も最初から戦闘用に考えていたのではなく、忍者社会に適応できない自分を投影して愛玩していたと言える。だからこそ、蟲でありながら愛紗の“従者”と言えるまでの忠誠を見せる。

 

性別

女性

年齢

12歳

身長

129cm

体重

22kg

病的な白

変形かむろ頭の黒髪

職業

忍者(蟲使い)

一人称

二人称

貴公

×

〜殿

特徴P

優秀な従者○

口調

丁寧な大人口調

〃 S

超一流

行動

人道

〃 S

戦闘○

対人

温厚

 繰者と忍蟲はある種の共生関係をもち、蟲は自然環境では維持できない巨体を繰者に養われる見返りに、その力を提供する。

 繰者は蟲を育てるにあたって、貧弱な循環器系に負担をかけないように日々の食餌を加工したり、脱皮した際に外殻が硬度を取り戻すまで内蔵を圧迫しないように支えたり、といった世話をする。

 その過程で秘伝の香料を与えることによって主従関係を刷り込み、(蜂社会における女王蜂のフェロモンのようなもの)繰者の意のままに操れる関係を築き上げていく。

 本来は天真爛漫で朗らかな少女だが、家元から突然に引き離された不安から不自然に背伸びした口調になっている。気を許した相手だと、一人称・私、二人称・あなた、口調・一般女性口調 になる。

 

 

忍蟲(しのびむし)

 

 手裏剣から忍犬まで、忍者道具全般の製作を請負う繰部家。そこに伝わる忍蟲(しのびむし)・疾風(しっぷう)と迅雷(じんらい)を従える。愛紗自身が育てたこの2体は、愛紗に対する絶対の忠誠と一流忍者に匹敵する戦闘力を備える。

忍蟲・疾風

忍蟲・迅雷

疾風(しっぷう)

 カマキリやスズムシ、バッタといった不完全変態する昆虫を起源とする。形状としては巨大カマキリ。武器はその前肢による切り裂き攻撃。複眼・翅・触覚などの普通の昆虫に準じた特徴と機能を持つ。

迅雷(じんらい)

 カブトムシやホタル、ゲンゴロウといった、完全変態する硬い外殻を持つ昆虫を起源とする。前肢と後肢に発達した鎧状の外骨格をもち、武器は高速飛行から前肢の外骨格を衝角の様に構えての突撃。疾風同様、普通の昆虫に準じた特徴と機能を持つ。

 


このキャラで目指したのは、『のびたくん』でした。

本人には大した力がなく、外部からの援護ですごい能力を発揮するのがコンセプト。

その落差が大きければ大きいほど狙い通りな訳です。

そんな訳で、愛紗本人は弱点だらけにしてあります。

問題は、従者にキャラクターとしてのデータがロクに無い中で、どこまでマスターが汲んでくれるか……。

余談ですが、『繰部』は操る人から、

『愛紗』は、その中でもお嬢様だから、お嬢=お姫様=アイシャ(どっかの言葉でお姫様の意)

というネーミングです。

 

 

 

 

[PBMトップへ]