医学留学ネットというHPがあり、ここには留学に際して有用な情報が大変多いです。是非参考にして下さい。
アメリカ留学に際して必要な書類は IAP-66 です。これは長期滞在のVISAを貰うために必要なものですが、結婚しておられる方は、是非2部貰いましょう。作る手間は同じですが 、これがあると、別々に帰国・再渡米するときに便利ですので、是非申請しましょう。
それから入っておくと良いものに JALファミリークラブ が有ります。これはJALを使わなくても入っておくべきだと思います。その理由は、これに入るとAIU保険会社 の 留学向け保険に加入できるからです。その保健とは、 アンブレラ保険といわれるもので、車(その他)の保険の限度額を超えてから2億円まで保証するというものです。アメリカの車の保険の保証限度額はとても低いために、これに入っているかどうかで安心の度合いが違います。しかも、これに加入しておくと、車の保険の保障限度額をかなり低く設定できるために、結局はかなり得になります。その上、車以外の損害補償(アパートなどの)にも使えるという優れものなので、入るに越したことはありません。
アメリカで車の保険にはAIU保険会社 のアメリカでの会社(AIG)(こっちが本社でAIUが日本での法人だと思います)の保険に加入しています。これには二つ理由があります。一つは日本の会社との関連があるために日本での運転経験をふまえた保険料金の設定をして貰えること(これで掛け金が半額くらいになります)。第二に、アメリカのサービス業のサービスのレベルは恐ろしく低いので、問題があったときに、日本の会社に相談できることです。AIU保険会社 の係りの方は(gp@catnet.or.jp)非常に親身に相談にのって頂けます。
それから、紹介しておきたいものに、留学生向けのAIUの保険があります。ただし、それ以外の選択肢としてアメリカの大学でHMOというアメリカの医療保険(システム)に加入することも出来ます。自腹を切ることになりますが、日本から海外向けの保険に入っておいたことにはメリットがあります。それは、保証の限度額はありますが、どの医者にもかかれるということです。HMOのシステムでは、一回の支払額は少なくて済むのですが、掛かれる医者が限られます。しかも、その医療レベルは恐ろしく低いのです。スタンフォード大学の外来に受診した経験からいくと、一般の外来診療におけるアメリカでの誤診率は2-3割くらいだと思います。HMOを受け付けていない医者に掛かると、ちゃんとした答えが返ってきたことがあったので、HMOに加入していない医者に掛かること、そして出来るなら帰国して日本で受診することが命に関わる大事だと痛感しています。それから、ある程度年齢のいっている(50代以降)の医師は皆なかなか信頼できましたので、若い医師にかからないというのも一つの選択だと思います。いずれにせよ、保険に加入させることが留学の受け入れ先の義務になっているので、少なくとも何だかの保険には加入することになると思います。
現在ではPalo Alto Medical Foundationというクリニック(総合病院の外来といった感じです)に掛かることにしています。ここのDr. McDonaldと出会ってから、アメリカの医療に対する不満がかなり改善されました。ただし、今でも、こちらで優秀な医師に出会うことはかなり大変だと考えています。
アメリカで暮らしていると日常のトラブルには出会うことと思います。その時に覚えておくと良いのは、電話ではなかなか解決しないということです。相手に取って面倒なことは、大抵、電話を切った瞬間に忘れられています。だから、可能なら実際に出向く、それが無理なら、しつこく しつこく しつこく電話することが必要です。そしてこれ以上放っておく方が相手からすると面倒だという状況を作ることです。そうなって始めて反応があります。電話で済むことをわざわざ出かけていくというのはとてもプレッシャーになるようで、その場で対応して貰えます。10回の電話より1回の直接です。あるいは電話を何度も掛けているうちにたまたま、責任者に当たることもあり、その場合も対応して貰えるようです。
僕の経験したトラブルの一部を挙げますと、
(1)AIGの車の保険の更新時に保険の補償額を変更しようとしたときになかなか対応して貰えず、また、向こうの手違いのために数カ月 無保険(僕はお金を払っていたのですが、向こうが登録してなかった)になっていたことがありました。AIGに10回ぐらい電話し、FAXも20回くらい送っても梨の礫でした。この時、日本のAIUの方に相談に乗っていただきました。
(2)アパートの下の部屋の住人(学生)が深夜に大音量で音楽を鳴らすために眠れなかったことも有りました。この時はアパートのセキュリティーに5-6回、警察に1回電話しても埒があきませんでした。最後にアパートの管理人のところにいって直接話をしたところ、本来はセキュリティーから報告が行っているはずなのに、管理人は知らないと言っていましたが、記録を調べて事実で有ることが判明しました。結局、アパートから本人と大学に手紙を書いて貰い、そうすると深夜の音楽はぴたーっと止みました。
知人には駐車許可証を持っているのに駐禁を取られた人、車の修理に出して修理工場の人にかえって車を壊された人 等等それなりにトラブルを経験しているようです。何かトラブルがあると日本とは比べものにならないくらいエネルギーと手間が掛かることは覚悟しておいた方がよいようです。
アメリカでの買い物についてですが、何か買ったときには必ず領収書と箱は取っておきましょう。信じられないほど初期不良が多いからです。専門店で買おうが関係有りません。日本へのお土産に電子機器を買って、動くかどうか確かめずに持って帰るなど以ての外です。不良品を避ける方法は日本製品を買うことです、それが無理なら日本の会社の現地生産のものにしましょう。そうでないときは交換に行くことを覚悟しておいた方が良いかと思います。僕が経験したものです。(1)魔法瓶を買うと、栓が閉まらなくて漏れた。しかも同じ会社のものは全て同じ欠陥があった。(2)テーブルを買うと引き出しの底の板が割れていた。(3)バーベキュー・コンロを買うと足が一本足らなかった。(4)コンピューター、モニター、増設メモリーを買ってくると全て初期不良だった。交換してきた本体は中でCPUが外れていた。などなど。 日本の会社のものでは今のところ大丈夫です。アメリカでPL法(製造物責任法 )が日本より先に施行されていたことを、消費者保護の姿勢が進んでいるためだと考えるのは大間違いだと思います。単に不良品がとんでもなく多くて、そんな法律でも作るしかなかったのでしょう。
それから、アメリカでまず驚いたことの一つに、商品の種類の少なさがあります。売り場面積の広い専門店に行っても日本の小さな店と品揃えが変わらないかむしろ少ないこともあります。また、商品の値段の幅が狭いです。例えば家電の専門店でビデオを見ると2-3万円のものしか有りません。日本の会社のものが多いので、日本より1円でも安いことはあり得ません(もし安ければダンピングで訴訟になります)。それより上のランクのものは売ってないのです。アメリカで店に入って、「いっぱい商品が有るなあ」と感じる方はもう一度良く見て下さい。多いのは種類ではなくて量ではありませんか? 一つのパッケージの大きさとか、一つの商品の店頭に置いてある数とかを見ていませんか? もちろんチーズやワインのように生活の仕方の差で品揃えが日本より多いものもあります。でも全体的に見たときには少ないと思います。車の車種でも随分少なくありませんか? 日本は多品種 少量生産で、在庫は店頭ではなく倉庫に置いていますが、アメリカは少品種 大量生産で在庫を店頭に並べているのだと思います。
それから物価についてですが、この辺りの物価は、正直なところ日本と変わり有りません。安いと期待していただけにショックを受けました。もちろん安いものもあります。その代表はガソリン、酒類、電話代です。ただし前の二つは主に税金の差によるものと思います。その証拠にタバコは1箱400円位します。逆の例としては紙類・菓子類は高いです。例えばティッシュペーパー1箱200円位はします。
家賃についてですが、この町はアメリカで最も高いそうで、1LDKで15-20万円くらいです。少なくとも京都よりは高いです。
これで「日本は物価が高い高い」と二言目にはアメリカ人が言うのは一体どうなっているのでしょうか? 僕は日米両国の政府の宣伝によるものだと思います(ここが特別かもしれませんが)。
アメリカに居ると列に長時間並ぶのに慣れます。郵便局に行って郵便の窓口が3つ開いていて、計10人くらい待っているとき どのくらい待つと思いますか? アメリカでは大体30分くらいは待ちます。スーパーのレジでも日本と比べると2ー3倍は時間がかかるになります。日本に一時帰国したときスピードの差を実感しました。
それでも悪いことばかりではありません。まず、広いです。そのお陰でスポーツ施設が安く(ただのものもあります)利用できます。芝生の上でサッカーをするなど、日本ではJリーグの選手でもないと不可能なことが可能です。 次に、週休二日です(ただし銀行や郵便局は土曜日も営業しています)。買い物に行くのに遠くて車でしか行けないので土曜日はそれに費やしていること、それと異国で暮らすストレスを考えると丁度良いくらいですが...。 そして、失敗することに関して寛容です。その点においては日本よりストレスが少ないです。日本の基準で動いていると、「そこまで完璧は求めない」と言われたります。
Webで見つけたアメリカ留学体験記
ボストン留学物語