平成29年度 京都市保育園 造形保育パネル展

保育園、認定こども園では、0歳から就学前の乳幼児に、養護と教育が一体となった保育を行っています。この造形保育パネル展は、各保育園、こども園で行われている保育の様子を市民の方に広く知っていただくことを目的に開催しています。同様の内容の展示は、毎年2月頃にみやこめっせで開催されています保育フェスタ・市絵画展で各区の壁面展示として、展示されますので、そちらのほうへも足をお運び願えれば幸いです。

 もとより「保育」は「養護」と「教育」を一体として扱う造語であり、保育園(所)、は、国で定められた「保育所保育指針」に則り、乳幼児期の教育を「養護」を一体として実施してきています。「保育所保育指針」における教育関連の内容は、幼稚園教育要領とほぼ同じ内容をベースに、0歳〜2歳の部分が拡張されたものとなっています。
「造形保育」は、明確な定義はなく、「保育所保育指針」において定義される、表現の分野を中心に、表現に至るまでのプロセスを含めた総合的なものとして考えられています。「保育所保育指針」では、この時期に育みたい資質・能力は、幼児の自発的な活動である遊びや生活の中で、感性を働かせてよさや美しさを感じ取ったり、不思議さに気付いたり、試したり、いろいろな方法を工夫したりすることなどを通じて育むことが重要とされ、資質・能力の三つの柱が以下のように整理されています。
@ 「知識・技能の基礎」
 遊びや生活の中で、豊かな体験を通じて、身近な事象に積極的に関わり、物の性質や仕組み等を感じ取ったり気付いたりする
A 「思考力・判断力・表現力等の基礎」
 思い巡らし予想したり、工夫したりなど多様な関わりを楽しみ、友達などの様々な考えに触れる中で、自ら判断しようとしたり考え直したりなどして、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにする。
B 「学びに向かう力・人間性等」
みずみずしい感性を基に、心動かす出来事に触れ、感じたことや思い巡らしたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりして、表現する喜びを味わい、意欲が高まるようになる。

 本パネル展を、先生方の情報交換にも利用していただき、子どもたちのため、日常の保育に役立てていただきたいと思います。