(1)全般的な配慮事項 | |||||||||||||||||||||
○個人差に配慮し、無理のないよう、日常保育の中に食育をとりいれる。 ○大人との信頼関係を基盤とし、楽しい雰囲気の中で、子どもの意欲を大切にし、子どもが主体的に関われるよう配慮する。 |
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(2)年齢別食育計画 | |||||||||||||||||||||
クラス | ねらい | 内容 | 配慮事項 | ||||||||||||||||||
食への意欲 | 食習慣 | 食の知識 | |||||||||||||||||||
ひよこ(0歳児) | 6か月 未満 |
○安定した人間関係の中で、食欲が満たされ、心地よい生活を送る。 | ○よく遊び、よく眠る。 ○お腹がすいたら、泣く。 ○保育士にゆったり抱かれて、母乳・ミルクを飲む。 ○授乳してくれる人に関心を持つ。 |
○一人一人の子どもの安定した生活のリズムを大切にしながら、心と体の発達を促す。 ○食欲と人間関係が密接に関係することを踏まえ、人間への信頼、愛情の基盤が育つよう、愛情豊かな特定の大人との継続的で応答的な授乳中の関わりが持てるよう配慮する。 ○お腹がすき、泣くという、生きていくための欲求の表出を大切に受け止め、食欲を育むよう配慮する。 ○一人一人の子どもの発育・発達状態を適切に把握し、家庭との連携を取りながら、個人差に配慮する。 |
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6か月 以上 |
○お腹がすき、母乳・ミルクを飲み、離乳食を喜んで食べ、食生活のリズムをつかむ。 ○いろいろな食べ物を見る、触る、味わう経験を通して自分で進んで食べようとする。 |
○よく遊び、よく眠り、満足するまで母乳・ミルクを飲む。 ○お腹がすいたら、泣く、または、喃語によって、ミルクや食べ物を催促する。 ○ゆったりとした雰囲気の中で、食べさせてくれる人に関心を持つ。 |
○食事のリズムができてくる。 ○食事の前後や汚れたときは、顔や手を拭いてもらい、きれいになった快さを感じる。 |
○食材や献立を「今日のごはんは・・・ですよ」など、会話の中から知る。 | ○いろいろな食べ物に接する機会を持ち、自分で食べたいという意欲を大切に、食欲を育むようにする。 ○一人ひとりの子どもの発育・発達状態を適切に把握し、家庭と連携をとりながら、子どもの咀嚼や嚥下機能に応じて、食品の種類、量、大きさ、固さなど、個人差に配慮した調理形態にする。 ○薄味で、食材本来の味を楽しめるようにする。 |
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わかば(1歳児) | 15か月 未満 |
○食べさせてもらったり、こぼしたりしながらも、スプーンやフォークを持ち自分で食べようとする。 | ○よく遊び、よく眠り、食事を楽しむ。 ○自分で進んで食べ物を持って食べようとする。 ○ゆったりとした雰囲気の中で、食べさせてくれる人に関心を持つ。 |
○食事の前後や汚れたときは、顔や手を拭き、きれいになった快さを感じる。 ○大人と一緒に「いただきます」「ごちそうさま」をいう。 |
○いろいろな食べ物に関心を持つ。 | ||||||||||||||||
15か月 以上 |
○大人と一緒に、手洗いをしたり、汚れを拭いてもらったりして、正しい食習慣に馴染む。 ○いろいろな食べものに興味を持ち、いろいろな食べ物に挑戦しようとする。 |
○よく遊び、よく眠り、食事を楽しみに待つ。 ○自分から意欲的にたべようとする。 ○「おかわりください」の意思表示をする。 ○楽しい雰囲気の中で、一緒に食べる人に関心を持つ。 |
○食事の前に、手洗い・消毒を行う。 ○椅子に座り、スプーン、フォークなどを使って食べようとする。 ○よく噛んで食べる。 |
○食べられる物が増え、調理法や味付けなどメニューが増える。 ○畑の野菜を見たり、食べ物の絵本に親しんだり、食事や調理を想像して楽しむ。 |
○子どもが食べものに興味を持って自ら意欲的に食べようとする姿を受け止め、自立心の芽生えを尊重する。 ○食事のときには、一緒に噛むまねをして見せたりして、噛むことの大切さが身につくように配慮する。また、少しづつ色々なものに接することができるよう配慮する。 ○子どもが一緒に食べたい人を見つけ、選ぼうとする姿を受け止め、人への関心の広がりに配慮する。 ○清潔の習慣については、子どもの食べる意欲を損なわぬよう、楽しい雰囲気の中で、一人ひとりの状態に応じて関わる。 |
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桃 (2歳児) |
○いろいろな種類の食べ物や料理を味わう。 ○食生活に必要な基本的な習慣や態度に関心を持つ。 ○保育士を仲立ちとして、友達とともに食事を進め、一緒に食べる楽しさを味わう。 |
○よく遊び、よく眠り、食事を楽しむ。 ○楽しい雰囲気の中で、一緒に食べる人、調理をする人に関心を持つ。 ○保育士を仲立ちとして、友だちと共に食事を進めることの喜びを味わう。 |
○保育士の手助けによって、うがい、手洗いなど、身の回りを清潔にし、食生活に必要な活動を自分でする。 ○発達に応じ、箸を使って食べようとする。 ○色々な食べものを進んで食べる。 |
○身近な動植物をはじめ、自然現象をよく見たり、触れたりする。 | ○食べものに興味を持ち自主的に食べようとする姿を尊重する。また、いろいろな食べ物に接することができるようにする。 ○人への関心の広がりに配慮し、一緒に食べたい友達や大人とテーブルを囲んで楽しく食事できるように、他の子どもとの関わり方を知らせていく。 ○食事の好みに偏りが現れるので、なるべく偏食にならないよう適切な関わりをする。 |