東山コース(前編)

 ・ 八坂神社(祇園さん)から慈照寺まで  東山散策 その一
   
    八坂神社〜鍵善良房(いきなりちょっと一服)〜石塀小路〜高台寺
     〜文の助茶屋〜円山公園〜知恩院〜青蓮院〜京都市勧業館(みやこめっせ)
     〜平安神宮〜南禅寺〜奥丹(湯豆腐)〜野村美術館〜永観堂〜若王子神社
     〜哲学の道〜法然院〜哲学の道〜慈照寺(銀閣寺)

    前編(八坂神社〜平安神宮)

    地図 No.1

    1.八坂神社             
           地元の人間は、親しみをこめて祇園さんと呼んでます。
          四条通りの東のどんつきになります。(ちなみに西のどんつき
          は、松尾大社)有名な祇園祭りは、ここの祭礼です。
          四条通りを歩いてきて見えるのは、実は西楼門です。よく正門
          と間違えられるのですが・・・。正門は、南側にあります。
          その証拠に長刀鉾のお稚児さんは、この南側出入りしはります
          し。お神輿さんもここから出入りしはります。
           さて、そんなことはさておき、やかましい四条通りから西楼門
          をくぐると、急に鬱蒼と木が繁った参道となります。京都のいい
          とこは、街が小さいのでちょっと歩けば、こういう別世界?に辿
          りつけることにもあります。
           林(?)を抜けて階段をあがると急に視界が開けます。左手に
          見える朱塗りの建物が本殿です。年末のおけら詣りや年始、円山
          公園のとき、祇園祭の季節などは、大勢の参拝客で賑わいます。
          普段でも、土日などは、結構参拝客が絶えません。
           平日にいくと、ひっそりとしていますが、そんな中、祇園の花
          街のおかあさんや、おねえさん方が参拝されているを、たまにお
          見かけします。
           そういった土地柄を反映してか、本殿前の舞台にかかる提灯に
          は、お茶屋さんや料理屋さんの名前が多く見られます。
           この祇園では、祇園祭だけでなく、年中いろいろな行事がなさ
          れているのですが、容量に余裕があれば、追々ご紹介します・・
          ・・と思ったんですが、既に青木良夫さんが「Welcome to  
          Kyoto」の中で、質・量共に完璧な行事の紹介をされていますの
          で、行事についてお知りになりたい方は、失礼してこちらにジャ
          ンプ!!


    2.鍵善良房  葛きりを食べさせてくれる茶房です。氷の中に漂う葛きりを、
          黒蜜で食するのは絶品です。注文の際、お茶と一緒に出てくる菊
          寿糖という名のお干菓子も、私の大好物です。どちらかというと
          、私は、お干菓子の妙な甘さが苦手だったのですが、これは別格
          。よく買って帰ります。

    3.石塀小路  鍵善から少し八坂神社の方へ戻って石塀小路に入って下さい。
          ここは、その名のとおり石塀に囲まれたとおりです。小さな品の
          良い旅館や、お料理屋さんもあります。静かな、落ちついた空間
          となっています。まっすぐ行って、最初の右コーナー(?)を曲
          がって下さい。まあ、ここで迷っても、ヴェネツィアのように途
          方に暮れることもないとは思いますが、ここで曲がれば一本道で
          す。石塀小路を抜けて、どんつきを右に行けば清水寺の方に抜け
          られますが、今日は左に行きましょう。
          

    4.文の助茶屋  お寺の境内にある茶店です。好き嫌いはあると思いますが、
          甘酒がお勧めです。さっきくず切りを食べたばかりですので入ら
          ないかもしれませんが・・・。 くず切りか甘酒かどちらかとな
          れば、くず切りを選びましょう(文の助茶屋の関係者の方すみま
          せん)。

    4改 ねねの道 石塀小路から抜けるどんつきの道に、石畳が敷き詰められま
           した。そして、その名も「ねねの道」と改められました。。。
           しかし、また露骨に観光客向けの分かりやすい名前にした
           もんやと私などは思ってしまいましたが、皆さんはどう思わ
           れました?しかし、石畳は、単に敷き詰めてあるだけとはい
           え、アスファルト鋪装よりは良いものです。しかし、この
           良さが、高台寺公園という新興住宅地にでもあるような空間
           により、多分にスポイルように私には思え、残念です。
            ちゃんと石を組んで、土塀を廻らせばさぞや情緒のある空
           間が現出したであろうにと残念でなりません。夜間の街灯に
           しても、妙に明る過ぎ、瓦斯灯かそれに類するようなもので
           柔らかな光を滲ませてくれればと考えてしまいました。
            谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の虜となった私には、この街灯
           が、単に明るくするという効率にみ考えたものに思えます。
           また、皆さんの御感想などお聞かせ下さい。

            さて、この「ねねの道」の整備に合わせるかのように、
           文の助茶屋は取り壊され、新たに小綺麗な「京・洛市」とい
           うコンクリートの建物が現出しました。この中には、「都路
           里」や、高台寺蒔絵を集めた「SHO MUSEUM」という美術館
           、土産物屋などが入っている複合施設となっています。
            ここの魅力は、小路と書いてある案内に沿って下に下りて
           行くと、垣根越しに圓徳院のよく手入れされた杉苔も美しい
           庭を見ることができることです。

            しかしこれらは、個人的にはタレント・ショップの巣窟と
           なった嵐山の一歩手前ではないかと思われてなりません。
                     (19981110日追加)


     5.高台寺   文の助茶屋の向かいの、細い階段を登っていくと、高台寺蒔絵
          で有名な高台寺です。秀吉の奥さんの北の政所の寺です。創建当
          時は、徳川家康からの寄進などがかなりあってかなり壮麗な伽藍
          であったようです。焼失等で当時の建物はほとんど残っていませ
          ん。ただお霊屋は焼失を免れていましてこちらに見事な高台寺蒔
          絵が残っています。この蒔絵を見るだけでもここを訪れる価値は
          あるように思います。またここでは書院にて天目茶碗によるお薄
          の接待が受けられます。ここのお薄はおいしかったです。でもく
          ず切りを食べてすぐではね・・・。
           ここは、萩の季節がきれいです。春と秋の観光シーズンに夜間
          ライトアップをしています。このライトアップ、庭や霊屋の姿も
          禅寺とは思えない華やかさでこれはこれで良いと思うのですが、
          入場券売場(?)に行くまでの参道正面の建物の格子越しに、蝋
          燭の日にゆらゆらと照らされる「夢」の一字が私は好きです。

    6.円山公園  高台寺から徒歩5分くらいで円山公園です。詳細は、庭のペー
          ジ
で見て下さい。

    7.知恩院   さて、円山公園の隣が知恩院です。公園を抜けるとすぐ巨大な
          三門があるのですぐ分かります。ほんと、でかいです。世界最大
          の木造の三門だそうで重要文化財に指定されています(もっとも
          この重要文化財とか国宝って決める基準は何なんでしょうね?ご
          存じの方いらっしゃったら教えて下さい)。大方丈もほんとでか
          いです。もともとは法然さんが初めて浄土宗を布教した場所なん
          だそうです。後に織田信長や豊臣秀吉、さらに徳川幕府の庇護を
          受けたということです。ひたすらでかい建物は権力の象徴だった
          んでしょうね。そして、その周囲の石垣がこれまたすごい。城の
          石垣みたいです。三門の下を通って階段を上がっていくんですが
          、この段がまた高くて急なんです。後ろを振り返るとはっきりい
          って恐いです。永平寺なんかもそうですが、戦争を想定してたん
          ですかね。
           さてここでは鴬張りの廊下が有名です。お金を払えば入れます
          。実際歩くと、足音をたてずに歩くのは、まず難しいですね。嘘
          だと思ったら試してみて下さい。
           その他に本当か嘘か知りませんが左甚五郎の忘れ傘なんてのも
          あります。でも傘を見たってねぇ・・・。
           私はここの北門周辺が好きです。苔むした石垣と楓の樹影は風
          情があります。
                            

    8.青蓮院   知恩院の北隣が青蓮院ですが。ここは、その前の見事な楠を横
          目に見ながら足を進めましょう。石垣と楠とその根っこ、築地壁
          の取り合わせが気持ちを落ちつかせてくれます。

    9.勧業館   さて青蓮院の前を過ぎて坂を下りていくと、正面に平安神宮の
          でかいだけが取り柄の鳥居が見えてきます。これをくぐって、右
          に曲がって勧業館(通称みやこめっせ)に行きましょう。基本的
          には入場無料です。中での展覧会なんかにお金がいることもあり
          ますが・・・。
           地下に下りて、伝統工芸品の展示場に行きましょう。実物の展
          示のほか、詳しくその製造工程が説明されています。結構見応え
          があります。それに、なんといってもタダ!ですから(^ ^)。夏な
          んかエアコンがよく効いていて、ここでゆっくりしていると汗が
          ひきます。横に出入り自由の小さな図書室もあります。蔵書数は
          大したことありませんが、京都に関する本や伝統工芸などに関す
          る本は結構そろっています。・・・というよりはそれしか無いん
          ですが・・・。

    10.平安神宮  勧業館のつぎは、平安神宮です。これは、平安建都1100年記
           念のときに造られた、昔の大極殿のスケールダウンです。
            この間平安建都1200年をやってたので、逆算すると100
           少々の新しい神社ですね。裏に神苑があってお金を払うと入れ
           ます。川端康成の「古都」では、主人公の千重子と真一が春の
           紅しだれが咲く神苑を訪れる場面が、非常に美しく描かれてい
           ます。
       

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作成: 199683
更新: 19981110


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