東山コース(後編)

 ・平安神宮から慈照寺まで

   平安神宮〜南禅寺〜永観堂〜哲学の道〜法然院〜哲学の道〜慈照寺(銀閣寺) 

   地図 No.2


    11.平安神宮から南禅寺  平安神宮の正面の道(来た道)を戻って一つ目の信
                号を(美術館とグラウンドの間の道)を左(東)に
                曲がってどんつきまで行きます。そこを左に曲がる
                とすぐ右手に細い通りが見えます。この通りから南
                禅寺に抜けましょう。私は、この道が好きで、遠回
                りになってもここを通ります。立派なお屋敷がずら
                りと両側に並んでいます。ただ、このお屋敷町は、
                塀の造りやら、風情やらそれは見事で、前の道を歩
                いているだけで、豊かな気持ちになれます。なかで
                も野村財閥の別邸は見事で、前庭の赤松の木立など
                から、中のお庭の素晴らしさがうかがえます。
                 前庭を道から拝見させていただくだけでも得した
                気分になれます。
              

    12.南禅寺    さて南禅寺ですが、一言で南禅寺といっても、中に見事な塔
            頭が多数あります。その中でも、石川五右衛門が屋根に上が
            って「絶景かな、絶景かな」と叫んだと伝えられる三門や(
            屋根の上は無理としても、三門の上には拝観料を払えば上が
            れます。石川五右衛門が今の景色を見たとき何というのか?
            正面に視界をふさぐ様に、京都ホテルの四角い建物が見えま
            す。これをどう思うかは、あなた次第です。)、天授庵、本
            坊の庭は観ておく価値があると思います。特に本坊では、庭
            のみならず狩野元信・永徳の襖絵が必見です。天授庵と本坊
            はいずれも拝観料がいりますが・・・。また、本坊脇にある
            水路閣のアーチが、妙に古刹の風景とマッチしていて風情が
            あります。この煉瓦造りの水路は、その名の通り水の通り道
            で、今でも疎水の水が勢いよく流れています。
                

    13.奥丹     さあ、そろそろお腹が空いたでしょう。野村美術館の方へ行
            く途中の奥丹で湯豆腐を食べましょう。コースが一種類ある
            のみですが、結構ボリュームがあります。嵯峨野近辺の西山
            艸堂などとここを比べると私は断然前者の方が好きですが、
            自家製の豆腐はこの南禅寺界隈のたくさんある湯豆腐屋さん
            の中では一番おいしいと思います。私の個人的な意見ですが
            ・・・。木曜日が定休日です。
 
    14.野村美術館  永観堂へ向かう途中、左手の野村美術館が開館していれば、
            是非とも覗いていきましょう。愛好家であれば垂涎の的とな
            るような茶道の名器が、これでもかこれでもかと展示されて
            います。野村翁がお金にまかせて買いあさった、これらの芸
            術品ですが、こうして入館料さえ払えば、私たちでも見られ
            るのですから嬉しい限りです。もっとも、茶道具などは、使
            ってこそ価値があるものなのでしょうが・・・。

    15.永観堂    秋の紅葉の時期に来られるのでしたら、是非とも永観堂の中
            に入りましょう。山内の楓の本数はかなりのものです。風情
            と言うよりは数で勝負といった感じですね。紅葉のシーズン
            などには見事な曼陀羅図が公開されます。詳しい日時などは
            観光協会などに問い合わせていただいのですが、これは一見
            の価値があります。でもこの寺、まず山内に入るだけで拝観
            料(入場料?)をとられます。

    16.哲学の道   若王子神社を南の起点とする哲学の道は、西田幾太郎がよく
            散策した路だそうです。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉が美
            しい疎水べりの散策路です。本当は、早朝に散策するのがお
            勧めなんです。「ソフィーの世界」でももってここを歩きな
            がらアルベルト・クノックスさんとの対話を楽しんでみては
            ・・・。ひょっとするとアルベルトからの手紙があるかも・
            ・・?
                   
             失礼。わけの分からないことを書いてしまいました。若王
            子神社から少し(12分)北へ進むと、疎水に橋が架かって
            まして、反対側になにやら瀟洒な料亭風のかまえが見えます
            。これは叶匠壽庵(下の写真)です。ここでは立礼式(りゅ
            うれいしき:椅子に座っていただくお点前です。都をどりや
            鴨川をどりの際のお点前と同じ様なもの)のお点前(正客分
            は目の前で点てていただけます)でお薄がいただけます。高
            台寺や円通寺など一部を除いてお寺や、喫茶店ではいい加減
            な点て方や、あまりおいしくないお菓子が出てきますが、こ
            こはまともです。打ち水などもちゃんとしてあってなかなか
            雰囲気もいいです。
            
                     
             さてこの路は、北はゴールの慈照寺の入り口である銀閣寺
            橋まで続いているんですが、途中、道標にしたがって右に、
            法然院へ寄り道を。春と秋に建物内を一般公開している時(
            詳しくは、増田さんのページから特別拝観のページをご覧に
            なって下さい。)は、是非ともご覧になって下さい。狩野光
            信と堂本印象の襖絵が見事な対比を見せています。また濡れ
            た石段に椿の花が散っている初春の風情はなにものにも代え
            難く、このときばかりは踏み荒らされる前、朝早くに訪れて
            下さい。
             ここから慈照寺までは、一旦哲学の道までもどってから北
            上してもいいですが、このまま法然院の前の道を北へ進んで
            も静かでいいです。

    17.慈照寺    通称銀閣寺と呼ばれるこの寺が、今回のコースのゴール。
            そんなに大きな寺ではなく、むしろ小さいくらいですが、私
            は銀閣よりもむしろが好きです。
             庭の中、少し山に上がると見晴らしの良い場所があります
            。下の方に、銀閣が見えます。向こうにみえる緑は、吉田山
            です。
             こうして見ていると、京都は町の規模はそれほど大きくあ
            りません。山に囲まれているこの小さな古都では、山沿いに
            いけば、まだまだ昔、都であったころの面影を残しています
            。街中は、もはや見る影もありませんが、少し歩けば我々の
            心を和ませてくれる緑が待っていれくれます。
             緑と名刹に囲まれ、しばしゆっくりとした刻の流れに身を
            まかせてみては・・・。


 お疲れさまでした。
   吉田 一雄  kazuoy@mbox.kyoto-inet.or.jp


since 8.3,1996
last update 2.11,1997


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