犬矢来


 正月、或いは茶道の家などではもう少し早く、竹の青さが清々しく、町の表情が凛とするように感じられたことはないでしょうか?この私がこの青竹の清々しさを町の中で感じるのは、主に犬矢来を見たときであるように思います。壁の腰の辺りから、真っ直ぐ、或いは曲線を描いて斜めに落ちる垣根の一種なのですが、本来の目的は家の外壁の裾を、泥やはねから防ぐ目的のものだそうです。極めて合理的な目的を、芸術性で包み込み、美しい町並みに調和と多様性を与えています。
 犬矢来は、竹だけではなく、木で作られたものもあります。また同じ竹の中でも、種類の違う物、表面処理のちがうものなど様々で、町家に住む人々のそれぞれの価値観による雅の饗宴の様でこだわりを感じます。

 隣近所で、それぞれ異なる犬矢来・・・しかし不思議と調和した連なりを見せています。そこには町並みの均整を崩さない、町並みとしての美しさへの配慮があります。






上二つは竹製

そして下が木製です





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町並み〜ディテールの美しさ編