円山公園の庭



円山公園               
                   回遊式日本庭園
 
     大正二年   

 円山公園は、明治19年10月に京都府により公園地に指定され、明治22年12月から市の管理下にあります。大正二年に植治こと小川治兵衛により回遊式日本庭園に改造され現在に至っています。今は、私を含め市民の憩いの場となっています(ですから入場は無料)。
 春は、桜の名所として有名ですが、大宴会場といった様相を呈するため、ゆっくりとお花見を楽しむことは難しくなっています。この時期は朝になるとごみが散乱する有り様で、京都市民としては恥ずかしいかぎりです。ただ、この写真の反対側にある巨大な枝垂桜は見事ですので、是非とも桜の時期に見ていただきたいとおもいます。夜になるとライトアップされるのですが、その姿は昼とは一変し、なにやら妖艶な、人を惹きつけるような姿となります。
 さて庭ですが、私には、池の周囲に平安神宮神苑と共通点があるように思います。船着場や(舟はありませんが)、池を囲む石組みの中に自然石のみならず、橋桁に使われていたような、いかにも人工的な趣の石がさりげなく配されています。
 池の横に、景観とは不釣り合いな小屋(観光客向けの屋台)があって、その風情が著しく害されているとはいえ、池の奥には東山の山並みがせまり、緑豊かな公園は、私の心をなごませてくれます。ただここは、私が子供の頃から遊んでいた庭でもあり、思い入れがかなりあるので客観的に見れていないかもしれません。話半分に聞いておいていただいたら、ちょうど良いのではと思います。でも、枝垂桜が素晴らしいのは本当です。
 さて、従来の庭は、同じ小川治兵衛さん作の無鄰庵にしても、閉鎖的な、一部の人のための空間だったわけですが、この円山公園は、はじめから市民の憩いの場として設計されました。そういった点で意味の深い庭〜公園ではないかと思います。公園という概念は、西洋のものの様ですし・・・。
                     


アクセス

住所 京都市東山区 八坂神社の奥
交通 市バス 11番 12番 31番 46番 54番 201番 202番 203番
       206番                     「祇園」
                        1996年9月現在

    

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