大山崎山荘美術館 

 地元京都では京都新聞(う〜ん、ローカル)などに度々掲載されているので既に有名な大山崎山荘美術館に行って来ました。そして改めてお奨めしたいと思い今キーを叩いています。
 羽柴秀吉と明智光秀の間で繰り広げられた山崎の合戦古戦場の近く、天王山の麓である大山崎の地に建つ英国風の洋館。大山崎山荘はこの緑に囲まれた風格ある歴史を感じさせる洋館を殆ど手つかずのまま美術館としています。
 そしてこの洋館に隣接して建つ安藤忠雄設計の新館には、クロード・モネの睡蓮をはじめとする作品が数点常設されています。

 まず自然に抱かれたロケーションに心ひかれます。そしてそこに木造の英国風洋館が建っているだけで、京都の他の自然とは違った箱根や軽井沢の様な自然と感じてしまいます。まぁ私が単純なせいかもしれませんが・・・。

 まずこの洋館の座り心地の良い椅子に座って本を読みに行くだけでも価値があるように思います。非常にがっちりとして豪放な建築ですが、現在のコストと効率性を重視した建築には見られない繊細で品の良い装飾が施されています。英国風ということで連想してしまうのか、アガサ・クリスティーの小説の舞台となりそうな建物です。
 この建物(旧館)には河井寛次郎やバーナード・リーチなど民芸運動家の陶器などが展示されています。
 二階のバルコニーでは軽い飲み物をいただけます(全て300円:199612月現在)。
          

 新館は旧館と打って変わってガラスとむきだしのコンクリートと光のモダン(死語?)な造りの建物です。でも不思議なのは旧館や周囲の自然と妙にうまく調和しているのです。光溢れる階段を降りていくとエントランス正面に見事な演出でいきなり睡蓮が目に入ります。でも私のお気に入りは左奥の睡蓮。この絵と有名な日本風の橋の絵が対角線上に配置されています。それぞれの絵に背を向けて見るとその演出の妙を実感できます。
 でも天井をもっとドーム状に高く、そしてもっと広ければ・・・さらにパリのオランジェリーやマルモッタンの様にゆっくりと腰掛けて眺められるソファーがあればと思うのは私だけでしょうか?
 点数は56点と少ないですが、モネの睡蓮が常設で身近で見られるというのはモネ好きミーハーな私にとっては感激です。
                         
 庭園内は紅葉も美しく、振り返りみる洋館は、優しい広葉樹林をバックに京都ばなれした景観を作り出しています。京都の新しい表情です。

 一通り旧館と新館の作品を見て回った後は、心地よい椅子に腰掛け、お気に入りの本一冊をゆっくりと読んでみては?

                              19961214


アクセス

住所   京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
     アサヒビール 大山崎山荘美術館
電話   075-957-3123
最寄り駅 JR「山崎駅」   阪急電鉄「大山崎駅」
入館料  大人600円(199612月現在)

地図


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