旬の京都

2005227日作成

雪詣


前日の夜
深夜だと言うのにぼんやりと明るい窓の気配
誘われて冷やりとしみ入る空気に出れば
外は一面 たおやかな雪舞
薄雲を貫き輝く光に照らされ
思いもがけぬ雪月夜となりました


「伊勢に七度 熊野に三度 愛宕様には月参り」
江戸時代の伊勢、熊野、愛宕への参拝の様子です
昨年伊勢には二度目の参拝
先週熊野に三宮参拝
それでは今日は愛宕さん詣で
「火迺要慎」のお札を頂きに参りましょう

朝にはすっかりと雪が溶け
昨夜の雪が嘘のような絶好の参拝日和となりました
汗をかきかき参道を登ります
一丁ごとのお地蔵さんが
優しく我らを見守って下さいます
六合辺りでしょうか
残雪がちらほら見え始めました
八合目に至る頃
参道は雪道となっていました

山頂にある愛宕さん
風雪に洗われ続けた社殿は
質実でありながら尊貴な風情をたたえています
欄間に施された見事な透かし彫りが
信仰と職人の技を思わせます

二礼二拍手一礼
火の神さんに我が家の無事
火災にあわぬよう祈願していると
天から粉雪が舞い降りてきました
雨水を過ぎた京都にあって
思わぬ雪詣となりました

社殿脇から東を向けば
右手に京都盆地
左手に北山の幾重もの山々の連なり
そして正面には都富士
比叡山が望めます
京都にはこんな逸話が伝わっています

昔々
京都が京と呼ばれるより遥か昔
比叡の山と愛宕の山が喧嘩をしました
どちら高いのかと
勢い余って比叡の山が
愛宕の山を殴ってしまいました
殴られた愛宕の山
頭の上にたんこぶ
そのこぶのおかげで背が伸びました
今でも愛宕のお山には
こんもり丸くこぶが残っています
そのこぶのおかげで
愛宕の山は比叡の山より背が高い
愛宕さんと親しまれる愛宕神社は
そのこぶの上に建っています



 

二枚目の写真が、愛宕神社脇からの景色です。
遠くに見えるのが東山から北山へ連なる山並
その山並の中央少し左に少し尖って見える山が比叡山です。
比叡山は都の東北、鬼門に位置します。
鬼門を守護する為に建てられたのが延暦寺です。

※2007
99日追記
 上記に延暦寺は都の鬼門を守護する為に建てられたと記載しましたが誤りがあります。
 最澄が一乗止観院を比叡山に建てたのは平安京造営より前となります。
 申し訳ありませんでした。


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