旬の京都

2004年3月28日作成



燭光



重く澱む空気
美を自然を希求する心さえ忘れさせる現実
暗く寒く独り凍える闇永遠に続くかと思われる闇

兆しはあったのだ
北野に溢れる薫風に
微かに香る沈丁花の匂いに
空へと向かう木蓮の白き花に

それすらも気付けぬ目覚めぬ心


光の中に目覚める
まるで世界が入れ替わったかのような優しき朝
衝動を抑えきれず
京に身を投げ出す
そこには
地面から迸る雪柳の輝き
冬の厚き皮から噴出した可憐な桜の花

生まれて初めて春を発見したかのような感動
香しき優しき温かさを
身に心に取り込みました

心を蝕む日常も現実なら
心を慈愛で満たしてくれる日常もまた現実なのだ
ならば光り輝く日常に目を向けようではないか
暗き日常も受け入れながら

春は必ず訪れるのだから












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