旬の京都

1999313

「散華」

(さんげ)






ひたひたと身にしみる寒さ
そんな冬の名残りを包み込むような春の香

3
12日の朝
法然院に行ってきました

少し手前の「永観堂前」でバスを降り
永観堂から若王子神社をかすめ
人気もまばらな哲学の道を歩きます

坂を登り
霊鑑寺内の紅梅を心に吸いつつ
法然院へ

鬱蒼とした見あげんばかりの木々
その薄暗さに守られる緩やかな石畳の参道
そのモノトーンの世界が今
艶やかに飾り付けられています
参道を覆わんばかりの散華
やぶ椿の赤です

その鬱蒼とした樹影は
やぶ椿の杜でした

東山に抱かれた法然院
その名の通り法然に始まる寺だそうです
境内の散華
そして本堂の散華
法然院の春の朝は庭内の椿の散華で始まるとか
阿弥陀如来の前に二十五個
二十五菩薩の象徴です

磨きこまれた床板が
中庭から指す淡い光をぼんやりと抱きます
そんななかひっそりと生きづいている二十五菩薩

法然院では
五月につつじ、六月には紫陽花を散華するとか

美しい国に生まれたことを感謝します



法然院の本堂は、普段は拝観できません。上記堂内の散華を間近に見ることができる
 のは特別拝観の折のみです。今年の春の特別拝観は41日から7日とのことです。
 尚、普段でも、本堂の南側の縁側から、遠くに阿弥陀如来を守るかの様に佇む散華を
 見ることができます。

再び夕方に訪れると、既に参道の椿は踏みつぶされていました(^ ^;
 美しき散華をご覧になりたい方は、朝早く訪れられることをお薦めします。
 一番上の写真は、320日に撮り直したものです。この日は散華の数が比較的少な
 かったですね。

やぶ椿の見頃は4月上旬迄続くそうです。


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