2002年6月1日作成
緩やかに訪れる夕闇
梅雨の気配が感じられる
少し湿り気を帯びた風
しかし木立を抜けるそれは
まだまだ優しく心地よい
夜の帳がおり
ただ
木々と生い茂る草に抱かれた
せせらぎの音だけが聞こえる時
なにかがゆらりと通り過ぎました
見下ろすと
はや螢の淡い光の群れ
ゆらり ゆらり
すー
ゆらり
明滅する光が
静寂の闇の中を漂う
儚げに
しかし生命力に溢れ
日本の初夏の叙情詩
洛北疎水分流
その光は
私の心にも淡くともりました
今年は、例年より一週間程早くに現れた蛍。
螢は、日暮れ時から既に光を灯し始めます。
ただ、お薦めは子供達が寝静まり、車の少ない深夜12時頃。
淡い光は静寂の闇にこそ、その美しさが際立つように思われます。