旬の京都

1999620

「露」







あれから
二週間
週末からの水幕
ようやく山河が濡れました
所在なげであった草木は
瑞々しく輝いています

朝早く
東山を超えて洛外へ
三室戸を訪れました
ひんやりとした山の匂いの中
鴬の歌声が響いていました
杉木立の足下を被い尽くす
青、濃い青、濃い紫、青味を帯びた紫、紫をかすかに宿した白
一万株
清々しい緑の中で
露を貯え輝いていました

清風流るる紫陽花の渓谷
その中に身を置いていると
なにやらその空間の清浄に同化できるような心地がしました
三室戸の谷は心の汚れを洗い浄めてくれました

そして法金剛院
待賢門院の気品と美を伝えるかの様に
紫の額紫陽花が輝いていました

紫は高貴の色





蓮の葉の上では
昨夜の雨の名残りの露が
風に揺られて踊っていました






妙心寺東林院
沙羅の花が青苔に白く映えていました

梅雨の合間の心地よい一日でした

 


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