旬の京都

200171

「初夏の風」




梅雨はどこへいったのだろう
紫陽花と共に去って行ったのだろうか
朝、目を覚まし雨戸を開けると
清々しい風が私をすり抜け、部屋の淀みを流し去って行く

近くの禅寺の塔頭では
豊かに緑に膨らむ杉苔の合間に
石畳が漂っています
苔の波間からはじけるように桔梗の茎が伸びています
風にゆれる紫の気品
気高い花と苔と石畳

鴨川に張り出した床からは
活気が溢れ出ています
気のせいでしょうか
そこには祇園祭の匂いがします

この時期
こんな心地よい日は珍しい
夕闇迫る床の上
私は疲れた身体をけだるく椅子にうずめ
心地よい酔いにひたっていました
6
月に見た蛍の灯を思い出しながら
間もなく来る駒形提灯に思いを馳せながら
涼やかな風を感じながら





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