2001年11月11日
立冬を過ぎ
ひたひたと寒気がしのびよります
しかし
今日はまさに秋晴れ
目も覚めるような清々しい青空の下
彩づきはじめた山々が
その柔和なからだを横たえています
刷毛ではいたような清冽な雲の白に誘われ
さわやかな風の色に足を踏み入れました
目指すは太古の京の原風景 糺の森です
どこか優しい秋の光を受けた糺の森は
同じく優しさに満ちた精気で私を包んでくれます
この聖域に抱かれた下鴨神社では
七五三のお参りに来た親子が
晴れやかな笑顔を見せていました
晴れ着におめかしをした女の子
どこか得意げで輝いていました
清らかな境内では
社殿の朱が輝いていました
そして
周囲をさらに光で包むのは
黄金色に輝く銀杏の照り葉でした
様々な異なる光の調和
いつのまにか私の心も光に満ちていました
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満ち足りた心で歩みも軽やかに
御所の杜に向かいました
美しい京都
美しい日本
美しい我が祖国
改めてこの国に生まれた幸せを噛み締めた一日でした