駄文19 2000円札と新500円玉


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 頗る評判の悪い2000円札であるが、個人的には普及さえすれば結構便利ではないかと思っている。

 仮に紙幣の種類が1000円札と10000円札しかなかったとすると、不便になると考える人は多いだろう。何が不便かと言うと、物の売り買いに際して使う1000円札の枚数が増えてやたら煩雑になることと、財布の中に1000円札が溜まって使い辛くなる点が上げられるだろう。つまり、5000円札は取引に使う紙幣の枚数を減らすことにより、支払いを円滑に済ませ、財布の中の紙幣の枚数を減らすことにより、自分の持つ金額を把握しやすくする働きがあるのだ。2000円札にもほぼ同様の効用が期待できるはずだ。

 2000円札が混ざると、計算が複雑になって返って面倒になると思う人もいるだろうが、要は慣れの問題ではないだろうか? 例えば、10000円札で1000円以下の値段のものを買ったとする。おつりに含まれる紙幣は5000円札1枚、1000円札4枚の計5枚であるが、2000円札があれば5000円札1枚、2000円札2枚の計3枚になる。確認作業は少し簡略になる。僅かなことだが、塵も積もれば山となる。コンビニの混雑時などには結構影響があるのではないだろうか? また、宴会の幹事などをしていると、5000円や10000円などの大きな紙幣ばかりが集まって、おつりが足りなくなることがよくあるが、2000円札の流通量が増えれば、この現象も緩和されるはずだ。

 僕が2000円札の最大の問題と考えているのは、対応している自動販売機が殆どないことだ。これは不便極まりない。これに関しては、新500円玉にも同じことが言える。

 そもそも500円玉を変えたのは偽造硬貨による自動販売機の被害を防ぐ目的があったはずだ。自動販売機が500円玉だと誤認するような偽造硬貨は比較的容易に作れる。そこで、偽造が難しい新500円玉に変えて偽造硬貨による被害を防ぐという手法が採用された。しかし、実際に、この作戦が効果を上げるためには、新500円玉を受け入れ、偽造硬貨 を(そして、旧500円玉も) 拒絶する自動販売機が普及する必要がある。しかし、現状では自動販売機の入れ替えはあまり進んでいない。つまり、本物の500円玉が使用できず、偽造硬貨が使用できる自動販売機の方が多いということである。全くの逆転状態である。

 自動販売機で普通に2000円札と新500円玉が使えるようになるまで、どのくらい待たねばならないのだろうか?


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