駄文21 京フェス


もどる

トップへ


 京フェスに行った。

 今回、いろいろと忙しいことが続き、京フェスが終わってひと月以上たってしまってからの執筆になってしまい、奇憶はすでにおぼろげである。だから、内容が少ない上に非常に不正確なものになるが、ご了承いただきたい。なお、すべての文末に「〜だったような気もする」とか「〜かもしれなくもなくもなくもなくもない」と書くのは面倒なので、そういうことだと思って、適宜補って読んでいただきたい。

 今回は本会が先で、合宿企画が後である。本会の企画は3つあったが、別件の打ち合わせがあったので、最後の「対談・森奈津子×牧野修『バカとエロ』」のみ聴講する。なにしろ、R15だし、「×」というのも意味深だ。滅茶苦茶期待して会場に入る。あの二人のことだから、R15指定などは気にせず、成人指定――いや、普通なら日本ではとてもできないようなことまでしてくれるに違いない。

 ところが、なんと森さんは遅刻しているとのことである。こんなことなら、もっと遅くくればよかった、と思っていると、檀上には森さんの代わりに田中啓文さんが座っている。初めて田中さんを見た人は「あの人が森奈津子さんか」と納得したかもしれないぐらい、森奈津子さんになりきっていたが、約1時間遅れて森さん登場。ああ。やっぱり本物の方がいい。詳しい内容は覚えてないが、何かしきりに西澤保彦さんの相談メールが読まれていたような気がする。内容は

(1) せっかく女優がストッキングをはいているのに、それを男優がびりびりと破るような AV があるが、ストッキングフェチとして、あれは許せない。

(2) せっかく女優がレズをしているのに、そこに訳のわからない男優が乱入してきて、「やっぱり男の方がいいだろう」とかほざく AV があるが、精神的レズとして、あれは許せない。

(3) 男二人連れの脱獄犯が民家に入って、一人がそこの住人の女性を犯していると、もう一人が「兄貴、辛抱たまらねえ。俺もやっていいか?」「ああ。勝手にやれ」というと、徐に兄貴を犯し出すという内容の AV があるが、こういうのは好きである。

というものだった。(2) はわからんでもないが、(1) と (3) はまあどうでもいいと思った。

 変態とは何かというテーマになった時、牧野さんの答えは忘れてしまったが、森さんは「人に不快感を与えたら、変態だと思う。だから、わたしも牧野さんも司会の笹川吉晴さんも変態だと思う」とおっしゃっていた。これを聞いて思ったのだが、世の中には男女の正常位による性交を見て不快感を催す人もいるのではないだろうか? だとしたら、異性との正常位が好きな人も変態なのかもしれない。

 全体的に、幼稚園児が聞いても大丈夫そうなネタばかりだった。看板に偽りありである。質問した人には抽選で福袋が当るそうである。牧野さんが作った福袋には変な切り抜きとか、アルミホイルとかが入っていた。

 だいたいいつものメンバーで、合宿企画が始まる前に腹ごしらえをしようということになったが、みんななかなか動こうとはしない。なぜなら、我孫子武丸さんの姿が見えないからである。我孫子さんの引率がなければ、どこの店に入ればいいのかわからない。というか、今本当に飯を食っていいのか、それ以前に本当に自分達が空腹かどうかも決められない。全員、おっかなびっくりで近くの店に入り、おずおずと注文をするが、どうも自信がない。

 と、そこへなんと我孫子さんがやってきたではないか。全員打って変わって意気洋々と食事をとる。

 合宿企画のオープニングはいつもの如く、K浜さんによる紹介タイム、そして、ルールはわからないけど、なんとなく SF っぽいゲームが続いた。その間も我々はだいたいいつものメンバーでアホみたいな話を続ける。

 オープニングが終わると、いきなり自分の企画である。

「SF 作家とアイドルの幸運な出会い」

 もちろん、「出会い」と言ってもアイドルが来ているわけではない。たぶんアイドルは京フェスには来ない。(将来はわからないけど。京フェス参加者からアイドルが生まれるという可能性もあるし) SF 作家とアイドルが会ったのはもっと前のことである。因みに、SF 作家というのは小林泰三のことで、アイドルというのは田中麗奈さんのことである。そして、幸運だと思ったのは小林泰三の方である。

 メインの企画は『玩具修理者』の予告編上映の予定だったが、これだと3分で企画が終了してしまうので、野尻抱介さんにもお願いして、現在アニメ化が進行している「ロケットガール」のパイロット版ビデオも持ってきて貰う。ところが、いざ上映しようとすると、ビデオが動かない。どうしようかと困っていると、なんと十数分後新しいビデオが会場に持ち込まれる。ところがそれもうまく動かない。すると、また数十分後、新しいビデオが会場に持ち込まれる。これの繰り返しである。日本にはたくさんのビデオデッキがあるのだなあ。

 結局、ちゃんと動くデッキはあったのだが、待っているだけでは間が持たないので、「田中麗奈クイズ」を始める。「田中麗奈さんの出身地は?」「福岡県久留米市」「……では、誕生日は?」「昭和55年5月22日」「……では、血液型は?」「A型」「……ええと、身長は……」「157 cm」「……スリーサイズ……」「77、56、82」賞品の映画パンフレットはすぐになくなってしまった。

『玩具修理者』の予告編の後、『ロケットガール』のパイロット版が流れると、突然みんなのテンションが上がる。やっぱり宇宙物には勝てないと実感した。宇宙を舞台にするだけで、3倍は面白くなるという法則を発見したのは僕だが、今回の場合、原作の出来も原因だろう。て言うか、そもそもテンションが上がるような話ではないけど。

 その後、広間でだいたいいつものメンバーとしばらくだらだらとアホ話をした後、「異生物創造の部屋」へ向かう。ここで異星生命体と文明の設定を作って、それをこの後の企画である「ファースト・コンタクト・シミュレーションの部屋」で利用するとのことである。野尻さんも一緒だったが、多数決をとると大抵同じ方に手を上げていることに気付く。つまり、作家として面白くなりそうな方に手を上げているのだ。しかし、インストラクターであるN田令子さんはリアル志向だったので、我々の主張の多くは却下されてしまう。

 一口に理系とは言っても、生物系、地学系、化学系、物理系と様々なタイプの理系がいる。異世界を創造させた時、これらの専門の違いは如実に現れるような気がする。例えば、生物系の人は現実の生物に対する知識が豊富であるため、あまりに荒唐無稽な生命を設定することには抵抗が強いようだ。それに対して、物理系の人間は物理法則にさえ反してなければ、面白がって結構無茶な設定をしてしまう。この辺りの感性の差は、文系と理系の差よりも大きいのではないかと思う。

 引き続き、「ファースト・コンタクト・シミュレーションの部屋」。今回は去年のような無茶苦茶な展開にはならず、常識的なファーストコタクトを果たす。ただし、われわれの側はコンタクト船に核弾頭を搭載し、いつでも自爆できる態勢であったが。リアルさを追求すると、科学技術劣勢の方は常に悲壮な決断に迫られ、優勢な方は高圧的な態度になってしまうのは、つまりわれわれ人間の種族としての特性が色濃く出てしまうからなのかもしれない。来年は予定調和的に終わらない設定を引っさげて、再挑戦してみたい。

 そして、再び広間でアホ話。カフェインドリンクを飲むがついに力尽き、1時間程気を失う。

 エンディングの後、我孫子さんの先導で、朝食へと向かい、だいたいいつものメンバーでアホ話。その後、現在に至るまで記憶はない。


Copyright © KOBAYASI Yasumi 2001


もどる

トップへ