駄文33 冷麺


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 そもそもの発端は、Gangu-ML での何気ない発言だった。

 ML のメンバーの一人が「関西で冷麺を注文したら、冷やし中華が出てきたので驚いた」と書いたのである。この発言に対し、関西勢のメンバーが一斉に「意味がわからない」との反応を起こしたのだ。

 関西人にとって、そもそも「冷麺」と「冷やし中華」は同じものを指す言葉で、関西人やフランス人がマクドナルドハンバーガーを「マクド」と呼ぶ、あるいはアイスコーヒーを「冷コー」とか「コールコーヒー」と呼ぶのと同じなのである。すでに30年以上も前から、ラーメンの麺に、酸っぱいたれをかけて、野菜とか、ハムとか、桜ん坊とかからしとか氷を載せたものを冷麺と呼び習わしているので、今更違うと言われても困るのである。「冷やし中華」という言い方も意味はわかるが、あんまり使わない。

 しかし、驚くべきことに、関東人にとって、「冷麺」は中華料理ですらないのである。「冷麺」は韓国から来た食べ物で、麺はラーメンとは違い、こんにゃくに近い歯ざわりの麺を使うのである。

 関西人にとって、それはたぶん焼肉店にで見掛ける「韓国風冷麺」という料理だということになるだろう。この料理が関西に現れたのは、おそらくここ10年ぐらいだと思われる。

 この後も以下のような激しい議論の応酬があった。

・北海道では「冷やし中華」のこと「冷やしラーメン」と言う場合もある。

・「韓国風冷麺」ではなくて、本当は「北朝鮮風冷麺」だ。韓国の冷麺は別物。

・関東では「盛岡冷麺」も「冷麺」と呼ぶ。

・盛岡で「冷やし中華」を注文すると、「盛岡冷麺」が出てくる。

・関東で「冷麺」を注文した関西人が、「韓国風冷麺」を出されて、激怒した

 どれも「トリビアの泉」に出しておかしくない知識ばかりだが、はっきりとした結論が出ないのでどうも気持ちが悪い。

 どこかに、「冷麺問題」をずばっと解決できる人はいないものだろうか?


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