駄文35 シルバーウィーク


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 先日の「トリビアの泉」で、平成21 (2009) 年の9月に5連休が実現するというネタをやっていた。

 敬老の日はハッピーマンデー法により、9月の第3月曜日と定められている。つまり、15日から21日の間で日付の変動がある。また、秋分の日は地球が秋分点を通過する日なので、天文学的に計算できる。ほぼ23日で変動があっても1日程度である。つまり、22日から24日の間で変動があると考えてよい。さて、祝日法によると、祝日に挟まれた日が日曜日や振り替え休日でない場合、その日は国民の休日となる。したがって、敬老の日と秋分の日の組み合わせが、20日と22日、あるいは、21日と23日の場合、5連休が実現するとになる。平成21 (2009) 年9月は21日が敬老の日、23日が秋分の日となるので、22日が国民の休日となり、土曜日の19日、日曜日の20日と合わせて19日〜23日までの5連休になるのである。

 このこと自体は以前から知っていたのであるが、このネタを見た時、子供の頃気になっていた言葉を思い出した。

 それは「シルバーウィーク」という言葉である。テレビのクイズ番組か何かで取り上げられていたのだが、春のゴールデンウィークに対する秋の連休であると、ぼんやりと聞いた覚えがある。その後何度かこの言葉を思い出し、カレンダーを見てはそれらしい連休が見付からず首を捻っていたのだが、いつの間にか忘れてしまっていた。

「敬老の日と秋分の日の2つの祝日がある1週間のことでは?」と思われる方もいるかもしれないが、敬老の日にハッピーマンデー法が適用されたのは、平成15年からであり、僕が子供の頃敬老の日は15日に固定されていた。したがって、敬老の日と秋分の日は同じ1週間に含まれることはないのである。だが、秋にこの2つ以外に祝日が接近することはない。これはいったいどうしたことであろうか? 「シルバーウィーク」は幼い僕の妄想だったのだろうか?

 ところが、調べてみるとすぐにわかった。普通の辞書に載っている。例えば Bookshelf には「『十一月三日の文化の日を中心とする、休暇・催し物の多い一週間』の通称」と書かれている。因みに、ゴールデンウィークは「『四月の終りから五月の初めにかけての、休日の多い一週間』の通称」となっている。

 1つの謎は解けたが、ここで新たな謎が生まれた。ゴールデンウィークが休日の多い1週間であるというのは、納得できる。4月29日〜5月5日の1週間にみどりの日、憲法記念日、こどもの日の3つの祝日と土日や振り替え休日、国民の休日が集まるため、土曜日を休みとすると、暦どおりでも最低4日間、最高6日間の休日が集まることになるからだ。しかし、シルバーウィークの「休暇・催し物の多い一週間」とはどういうことだろうか?

「休暇」と「催し物」の合わせ技であるのは間違いない。文化の日の前後には他の祝日はない。したがって、土日を合わせても、文化の日を含む1週間には休日は3日しかない。もちろん、年間平均からすれば、多いほうだが、これで休日が多いと言えるなら、すべての祝日がシルバーウィークになってしまう。

 文化の日を含む1週間にある催し物とはいったい何なのだろう? 文化祭とか大学祭とか? でも、この1週間にそれらが集中しているようなことはないように思うのだが……。


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