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駄文39 京フェス

 京フェスに行った。

 京大会館前に到着したのが企画終了予定の10分前だったため、本企画に参加は断念して、みんなが出てくるのを待つことにする。

 ほどなく、どやどやと大勢の人が会館からあふれ出す。その中に、北野勇作さんや喜多哲士さんを発見し、無事合流する。

 そこで、「大森望さんが病気で倒れられたので、今回京フェスを初めて欠席する」という話を聞く。幸い大森さんは快方に向かわれているとのこと。大森さんとはほぼ同年代。体には気をつけねばと思う。

 本企画にあった「リアル・フィクションとは何か?」について、お二人に質問する。結局、リアル・フィクションというのは、「ジュニア小説」「ジュヴナイル」「ヤングアダルト」「ライトノベル (ラノベ)」などと同じく、若向け (とされている) 小説群に付けられたカテゴリ名らしい。しかし、このようなカテゴリ名を付けるのは戦略的にはいかがなものだろうか? ことさら、「今までの文芸とは違う」と強調すると所謂大人の文芸と分断されてしまい、成長が阻害されてしまうことにはならないだろうか? SF が衰退したと認識された一因は、SF ファンが「ライトノベル」に流れたことにより、一般の文芸として影が薄くなってしまったことにもあると思うのだが。内容的に殆ど変わらないのに、出版社や文庫レーベルでカテゴライズするのはナンセンスではなかろうか。

 そのまま、毎年恒例の店へと食事に行き、とりあえずビールを飲んで、今年の SF 新人賞の話などをする。そう言えば、第8回日本 SF 新人賞の募集も始まっている模様。我こそと思う方は是非応募されたい。選考委員的には短めの方が高感度高し。

 さて、そろそろ合宿企画が始まろうかという時刻になって、会場のさわや旅館に入る。

 いつも通りのオープニングの後、一緒にいた北野さんにタカアキラさんから企画への参加の要請があった。「秋口ぎぐるの部屋」の企画が「SF 大喜利2005」へと変更になり、出演者を探しているとのこと。僕も諸手を上げて北野さんを推薦する。

 大広間では可愛いメイド姿の女性二人がビールを配っている。背中にゼンマイ用のネジがついているところを見ると、アンドロイドらしい。そのうち一人はN田令子さん。最近すっかりコスプレ付いている。

 午後10時になり、喜多さんの「喜多哲士の名盤アワー」に行く。「レイボーマン」関連の歌や「スターウルフ」の歌を聴き、懐かしさに浸る。

 その後は、秋口ぎぐるさん司会で、桜坂洋さん、新城カズマさんの「リアル・フィクション」作家お二人、タカアキラさんに北野さんを加えた「SF 大喜利2005」だが、部屋に入りきれなかったため、急遽大広間に移る。通常、おおぎりというものは事前に仕込んでおくものだが、今回は本当にぶっつけ本番らしい。しかも、元の企画から考えて客層はほぼ「リアル・フィクション」作家ファン。ということで、北野さんはかなり苦戦を強いられた。もちろん奮闘の甲斐あって何度か笑いもとれたが、これは爆笑間違いないというネタで、殆ど笑いがなかったり、逆に僕らにはよくわからない答えで、「リアル・フィクション」のお二人が爆笑をとったりで、ファン層の違いというものを思い知らされる。ただ、「新しい男性器の呼び名は?」という質問に対し、「かめくん」という回答は本来北野さんが答えてしかるべきだった。北野さんは反省するように。

 その後、石田宅司さんによる「日本特撮の部屋」で、「鳥を見た」と「マックス号応答せよ」を見る。これらの映像は、我々にとってはノスタルジーの味付けがあるのだが、リアルタイムで見ていなかった世代はどのような感想を持つのだろうかと、ふと思った。

 その後は、大広間に戻り、とあるニューエイジ思想団体についての話をしながら、意識を失う。

 次の日の朝、意識を回復し、クロージングが終わって、喜多さん、北野さん、冬樹蛉さんと毎年恒例の喫茶店に行くが、なんと今年は食事はなく、ドリンクだけだという。仕方がないので、飲み物を飲んだ後、同じメンバーでカレーの店に行く。カレーにかけるものと言えば、生卵が定番だが、この店では温泉卵も選べるようになっていた。ということで、僕は好奇心で温泉卵を選んだのだが、他の人はみんな生卵を選んだ。「カレーには生卵」と決め付けるのは、SF 者としては、いささか保守的すぎると思うのだが、どうだろうか。

 その後、同じメンバーで京阪に。途中で意識を失っている間に、喜多さんと冬樹さんは姿を消し、もうろうとする北野さんを残し、僕も姿を消した。


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