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Web掲示板巡回ソフト mamimi

 

 インターネットを初めてしばらくの間は物珍しさもあって、あちらこちらのサイトを見て回った。しかし、インターネットに慣れてくると、いくつかの特定のサイト (もちろん、多少の入れ替わりはある)を巡回するようになり、そこで話題になったページ、もしくは雑誌や新聞やテレビで見掛けたページをちょこっと覗いてみるだけになった。――多くの人のインターネットライフはこんな感じで落ち着いていくのではないだろうか?

 巡回するサイトはこまめに更新される日記や掲示板が中心になりやすい。

 日記は個人が自分のページに日々書き加えていくものであって――読者からのメール等多少のフィードバックはあるが――形式的には一方通行の情報発信である。したがって書き手によほどの文章力がないと、長期間に渡って興味を引きつけ続けるのは難しい。

 それに対して、掲示板は複数の人間が互いににコミュニケーションをする形の情報発信であり、話題を提供し参加者を先導してくれる力量のある人が何人か常駐してくれれば、自然と活気のあるものになってくれる。

 さて、この掲示板だが、フレキシブルで自由度が高いシステムである反面、いくつか短所も持っている。

 まず、インターネットの常として系統立てずにばらばらに開設される傾向がある。したがって、よく似たテーマの掲示板があちらこちらにでき、それぞれで類似した議論が並列に行われることもあるし、一つの掲示板での議論が突然別の掲示板に飛び火することもある。結果として一つのテーマに対し、いくつもの掲示板を購読しなければ話題を追跡することができないという事態に陥ることもままある。

 さらに、掲示板毎に入力形式・表示形式がばらばらで、その都度ユーザ側が対応しなければならないのも煩わしい。

 一つの掲示板にアクセスして内容を読み、考察して、時には自分の意見を書き込む。これだけの作業は少なくとも数分かかる。十以上もの掲示板でこれを繰り返せば、電話料金もプロバイダの接続料金も膨大なものになってしまう。メールなら、接続中にいっきにダウンロードし、接続を切ってからオフラインで読むことが可能だが、掲示板ではこれは難しい。理屈の上では内容を読まずに次々と各掲示板をダウンロードすることは可能だが、操作が煩雑でストレスも溜まる。

 そんな悩みを解決してくれるのが、Web掲示板巡回ソフト mamimi (著作権者名: RatedK 氏) である。写真を見ていただければ一目瞭然だが、このソフトはメールソフトに非常によく似た外観を持っていて、使い勝手もよく似ている。もっとも、予め購読する掲示板を登録しておかなければならないのは仕方ないが、それですらこのソフトが対応している十数種類の掲示板システムなら、URL を登録するだけでほとんと済んでしまう。対応していない場合でも、ヘルプに従ってソースを分析すればカスタマイズ可能だ。それでもわからない場合は、作者が管理する掲示板で対応してくれることもある。

 それだけで、メールソフトと同じように自動的に各掲示板を巡回して、記事をダウンロードしてくれる。集められた記事は掲示板ごとのフォルダに収められるので、オフラインで時間を気にせず、ゆっくりメール感覚で読むことができる。しかも、一度読み込んだ記事はユーザが削除しない限り消えずに保存されるので簡単にログを残すことができる上に、検索機能もついているから過去になされた話題の後を辿ることも容易にできる。使い様によっては、掲示板を今までの何倍にも活用できるだろう。

 mamimi は以下のサイトからダウンロードできる。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5039/

(<産経新聞>大阪版 平成12年5月15日夕)


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