奇跡の詩人 FAQ

 

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Q1. 「奇跡の詩人」とはどういう番組だったのですか?

 平成14 (2002) 年4月28日に「NHK スペシャル」枠で放映された番組です。誕生直後、脳に障害を負い、全く意思を表すことができなくなった11歳の少年を追ったドキュメンタリーという体裁で、「両親から漢字や数式を記したカードを繰り返し見せられているうちに、少年は文字を覚え、文字盤を指さすことで意思を表現することができるようになった。自分では話すことも立つ事もできないのに、哲学や宇宙論など2000冊もの本を読破し、10冊近い著作を発表している」という主張が放映されましたが、映像を見る限り、文字盤を指す動作が少年の意志とは思えないものだったため、前代未聞の不祥事として、多くの疑問と批判が番組制作者に向けられました。

 番組の映像は以下のサイトで見ることができます。

奇跡の詩人映像サイト

http://kisekinoshijin.web.infoseek.co.jp/

 

 またダイジェスト版は以下のサイトから入手できます。(アクセス後、"NHKKISEKI.mpg" ファイルを右クリックして、ダウンロードした後、再生してください)

http://pub.idisk-just.com/fview/GQM6dCAs4xa4pJs3-5rnS5W2TbcoHmE3NfYIPUnGfEkYwHP65HtRpXaYRszmXSYJ

 

 この番組に関するリンク集には以下のものがあります。

NHKスペシャル「奇跡の詩人」関連リンク集

http://members.at.infoseek.co.jp/saihikarunogo/lunacontents.html

 

 この番組内容を検証した書籍としては以下のものがあります。

『異議あり! 「奇跡の詩人」』滝本太郎、石井謙一郎編 同時代社 (amazonbk1)

 

滝本氏による『異議あり! 「奇跡の詩人」』あとがき (PDF、134 KB)

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/doman/atogaki.pdf

 

Q2. ドーマン法とはどんなものですか?

「奇跡の詩人」において、少年が受けていた民間療法です。障害者・障害児を精神的・肉体的に健常者・健常児に近付けるためのリハビリの手法ということになっています。また、近年では健常児への英才教育にも応用できるとされています。

 数人の大人が障害児の手足首を毎日何時間も強制的に動かして、体の動きを脳に学習させると主張する「パターニング」、10分毎にビニールのマスクで鼻と口を覆い、自分の呼気を繰り返し呼吸させることにより低酸素状態にして、肺機能を活性化させると主張する「マスキング」、介助者が手を添えることにより文字盤を使ってコミュニケーションができるようになると主張している FC (Facilitated Communication) など様々なプログラムから構成されています。

 しかし、科学的な根拠がないこと、有効性が認められないこと、莫大な費用が必要なこと、障害者・障害児とその家族に多大な負担を強いることなどから、1960年代より米国小児科学会を初めとする多くの学会から繰り返し批判を受けています。

 詳細は以下のサイトを参照してください。

ドーマン法を考える

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/doman/

 

Q3. 運動派・反運動派とは何ですか?

「奇跡の詩人」放映直後より、インターネット上で、多くの疑問や批判が提示されました。

 また、その後も、衆議院議員・菅義偉氏 (自由民主党所属)、弁護士・滝本太郎氏、関西医大助教授・杉本健郎氏、関西学院大学助教授・中島定彦氏、ジャーナリスト・有田芳生氏、エッセイスト・ナンシー関氏、週刊新潮、週刊文春、SPA!、日本小児科学会、日本小児神経学会、日本聴能言語士協会、Japan Skeptics など、多くの個人や団体から、番組の内容に対し様々な疑問や批判が表明されています。

 これらの個人や団体は各々の立場で、番組に対する取り組みを行っていたのですが、番組放映から数か月後になって、インターネット上にこれらの番組批判活動を非難するグループが現れました。

 彼らは自分たちを「反運動派」と称し、番組「奇跡の詩人」を批判する個人や団体を十把一絡げに「運動派」だと決め付けました。

 しかし、上にも書いたように「奇跡の詩人」という番組を批判する個人や団体はそれぞれの立場と考えで行動しているため、その全体を「運動派」と呼ぶことは的はずれな認識です。

「反運動派」と自称する人たちの多くは匿名で、その活動はインターネット上に限定されています。たびだびハンドル名を変更するので、正確な人数はわかりませんが、少なくとも数名のメンバーがいると推定されます。

 

Q4. 運動派の目的は少年やその家族を苛めることだという書き込みを掲示板で見たのですが。

 上記した個人や団体は、少年やその家族を責めるような発言は行っていません。

 そもそも、「運動派」という言葉には実体が伴っていないので、そのような発想自体ナンセンスなものだと言えます。

 

Q5. 滝本太郎氏が一人の子どもとその家族の糾弾運動に取り組んでいたというのは本当ですか? また、中島定彦氏が「障害者は十分に能力を検証してからTVカメラに写すべきだ」と主張されているのは本当ですか?

 そのような事実はありません。両方とも、番組「奇跡の詩人」が批判されることを望まない人が掲示板上に流した悪質なデマです。

 

Q6. 番組を巡るその後の状況はどうなっていますか?

 番組制作者は批判に対する有効な反論ができなかったにも関わらず、番組内容に問題があったことは公式には認めず、謝罪もしていません。しかし、再放送や北米での放送は中止されました。また、国会でもこの問題は取り上げられ、その後、NHK はドーマン法を肯定するような番組は製作していません。(2005年1月現在)

 

Q7. この問題についての情報交換はどこですればいいですか?

「奇跡の詩人」に関する情報交換の場として、以下の掲示板が設置されています。

「NHKスペシャル『奇跡の詩人』」番組情報交換用掲示板

http://bbs4.otd.co.jp/476470/bbs_plain

dialogue 掲示板

http://jbbs.shitaraba.com/movie/2741/dialogue.html


メールは 小林泰三 まで。

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