小林掲示板ログ 平成19年9月〜10月分

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Subject:脳髄の地獄に陥って…
From:箱猫
Date:2007/09/09 22:41:53
以前この掲示板で話題になっていたこともあり、夢野久作のドグラ・マグラを読んでみました。(読むと精神に異常をきたすという煽り文句に目を輝かせながら…笑)
その迷路的な魅力と眩暈に小林先生の作品と似たものを感じ、とても楽しむことができたのですが、私の読解力では精神異常をきたすどころか話を理解することもできません。さすが脳髄の地獄!すっかり困ってしまいました。そこで非常に勝手なお願いなのですがよろしければ小林先生の解釈を無知な私に教えていただけないでしょうか…(小林先生の作品とも直接の関わりがないので場違いでしょうか、苦情ありましたらすぐ削除します)

では勝手ながら最後までわからなかった疑問点を挙げさせていただきます。(著しくネタバレですので未読の方はご遠慮ください。)

・開放治療は結局どこが治療だったのか、そして最後の実験結果のどこに精神科学を見直す程の価値があったのか。(個人的には先の二つの事件で十分だった気がするのですが…)

・若林先生が苦心して呉ヨモ子を手にいれたにも関わらず、開放治療にも記憶の回復にも役立っていない、事件後の彼女の役割はなんだったのか。

大きくはこの二つです。他にも「胎児の夢」や「ドグラ・マグラ」の内容や文体が、若林先生の解説と微妙に異なっているなど、細かな矛盾はありますが、そこがこの本の迷路的地獄の核だと勝手に確信していますので保留としました。


Subject:Re: 脳髄の地獄に陥って…
From:小林泰三
Date:2007/09/10 21:58:52
>箱猫さん
> 以前この掲示板で話題になっていたこともあり、夢野久作のドグラ・マ
> グラを読んでみました。(読むと精神に異常をきたすという煽り文句に目を
> 輝かせながら…笑)
> その迷路的な魅力と眩暈に小林先生の作品と似たものを感じ、とても楽しむ
> ことができたのですが、私の読解力では精神異常をきたすどころか話を理解
> することもできません。さすが脳髄の地獄!すっかり困ってしまいました。
> そこで非常に勝手なお願いなのですがよろしければ小林先生の解釈を無知な
> 私に教えていただけないでしょうか…(小林先生の作品とも直接の関わりが
> ないので場違いでしょうか、苦情ありましたらすぐ削除します)

『ドグラ・マグラ』は最後に読んでから、10年以上経っていますので、少々記
憶が怪しくなっております。その点、ご承知ください。

> では勝手ながら最後までわからなかった疑問点を挙げさせていただきます。
> (著しくネタバレですので未読の方はご遠慮ください。)
>
> ・開放治療は結局どこが治療だったのか、そして最後の実験結果のどこに精
> 神科学を見直す程の価値があったのか。(個人的には先の二つの事件で十分
> だった気がするのですが…)

開放治療自体が目的ではなく、主眼は精神制御が可能であることの実証だった
のではないでしょうか?

> ・若林先生が苦心して呉ヨモ子を手にいれたにも関わらず、開放治療にも記
> 憶の回復にも役立っていない、事件後の彼女の役割はなんだったのか。

主人公の反応を見るためだったのでしょう。記憶の回復があればそれでよし。
なくても、その反応が知りたかったということではないでしょうか?

> 大きくはこの二つです。他にも「胎児の夢」や「ドグラ・マグラ」の内容や
> 文体が、若林先生の解説と微妙に異なっているなど、細かな矛盾はあります
> が、そこがこの本の迷路的地獄の核だと勝手に確信していますので保留とし
> ました。

そもそも主人公の視点で語られている時点でどこまでが現実であるかがあやふ
やになっています。また「ドグラ・マグラ」が書かれたのが一度だけとは限ら
ないと思います。

こんな感じで、お役にたったでしょうか?

bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fweb.kyoto-inet.or.jp%2Fpeople%2Fkbys_ysm%2F http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

Subject:ありがとうございます
From:箱猫
Date:2007/09/13 18:17:54
とても参考になりました!

>開放治療自体が目的ではなく、主眼は精神制御が可能であることの実証だった
のではないでしょうか?

そうですね、治療できるという事実よりも人が人を操って殺人をさせることが可能であるという事実のほうが深刻ですよね。

>主人公の反応を見るためだったのでしょう。記憶の回復があればそれでよし。
なくても、その反応が知りたかったということではないでしょうか?

その反応を若林博士が淡々と記録するわけですね…開放治療の目的、呉モヨ子の価値、やっぱり正木、若林両博士は鬼です(笑)結局呉モヨ子を見ても記憶を取り戻さなかったことから主人公が呉一郎ではないという仮説も成り立ち、主人公の浮遊感や喪失感を際立たせていますね。とても良い本に出会えました。ありがとうございます。

Subject:はじめまして
From:ぱる
Date:2007/09/28 22:06:31
はじめて投稿させていただきます

ネフィリム買わせていたたきました

小林先生の作品は好きでかなり読ませていただいておりますが、ネフィリムはなかなか見つけられず、文庫化されてとてもうれしいでず

文庫版ネフィリムで小林先生のホームページを知りお邪魔させていただいて気付きました

地震のお見舞いありがとうございましたm(__)m

地震発生から2ヶ月たち、かなり普段の暮らしに近づいてまいりましたが、まだ撤去されない倒壊家屋も多々あります

それでも本屋さんに行ってネフィリムを買うぐらいはできるようになりました

3年前の地震の後、避難袋を用意しておくようになりましたが、今回とても役に立ちました
避難袋は用意しておくべきですね


最後ですが、これからもたくさんの小林先生の作品を読ませてください
特に、ネフィリムの続編が刊行されることを希望しております

Subject:ネフィリム読みました!
From:CRW
Date:2007/09/29 20:36:15
こんばんは、CRWです。
先日、角川ホラー文庫から出た『ネフィリム』を読ませていただきました。
なんかもう・・・ヨブがカッコよすぎますよ!!
最初のあたりでミカに『安心しなさい』みたいなことを言ってるところでもう悶絶でした。何気ないセリフなのに、何でこんなにカッコよく聞こえるんだ・・・!?
『ΑΩ』のようにヨブもミカから離れてしまうのかと思いましたが、無事に生きていたのでよかったです。この二人には是非幸せになってもらいたいものです。

そういえば、ルーシーが誰なのかとか、ミカとの関係は?とか、解決されていない部分がありましたね。これは続編を期待していいということなのでしょうか・・・!?
『日本に行こうか』とか言ってるし、もし続編があるのなら舞台は日本・・・?などと妄想を膨らませています(笑)。

最近は気候が変わりまして寒いのやら暑いのやらよく分からない天気が続きましたが、お体に気をつけてこれからも頑張ってください。では、このへんで。

bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fameblo.jp%2Ftyphon0727-dragon%2F http://ameblo.jp/typhon0727-dragon/

Subject:Re: はじめまして
From:小林泰三
Date:2007/09/29 21:51:42
>ぱるさん
> はじめて投稿させていただきます

初めまして。

> ネフィリム買わせていたたきました
>
> 小林先生の作品は好きでかなり読ませていただいておりますが、ネフィリム
> はなかなか見つけられず、文庫化されてとてもうれしいでず
>
> 文庫版ネフィリムで小林先生のホームページを知りお邪魔させていただいて
> 気付きました

プロフィールに書いた甲斐がありました。(^_^)

> 地震のお見舞いありがとうございましたm(__)m
>
> 地震発生から2ヶ月たち、かなり普段の暮らしに近づいてまいりましたが、
> まだ撤去されない倒壊家屋も多々あります
>
> それでも本屋さんに行ってネフィリムを買うぐらいはできるようになりました
>
> 3年前の地震の後、避難袋を用意しておくようになりましたが、今回とても
> 役に立ちました
> 避難袋は用意しておくべきですね

新潟にお住まいですか。短期間に二度も震災を受けて本当に大変なことでしたね。

> 最後ですが、これからもたくさんの小林先生の作品を読ませてください
> 特に、ネフィリムの続編が刊行されることを希望しております

ネフィリムの続編、構想はあるのですが、なかなか手が付けられない状態です。
申し訳ありませんが、もう少し待ってくださいね。

それでは、これからもよろしくお願いいたします。

bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fweb.kyoto-inet.or.jp%2Fpeople%2Fkbys_ysm%2F http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

Subject:Re: ネフィリム読みました!
From:小林泰三
Date:2007/09/29 21:53:54
>CRWさん
> こんばんは、CRWです。
> 先日、角川ホラー文庫から出た『ネフィリム』を読ませていただきました。
> なんかもう・・・ヨブがカッコよすぎますよ!!
> 最初のあたりでミカに『安心しなさい』みたいなことを言ってるところでも
> う悶絶でした。何気ないセリフなのに、何でこんなにカッコよく聞こえるん
> だ・・・!?
> 『ΑΩ』のようにヨブもミカから離れてしまうのかと思いましたが、無事に
> 生きていたのでよかったです。この二人には是非幸せになってもらいたいも
> のです。

今回悲しい役回りは全部ランドルフ担当になってしまいましたね。

> そういえば、ルーシーが誰なのかとか、ミカとの関係は?とか、解決されて
> いない部分がありましたね。これは続編を期待していいということなのでし
> ょうか・・・!?
> 『日本に行こうか』とか言ってるし、もし続編があるのなら舞台は日本・・・?
> などと妄想を膨らませています(笑)。

先程も書きましたが、現在構想中です。日本が出てくるかどうかはまだ秘密で
す。(^^;)

> 最近は気候が変わりまして寒いのやら暑いのやらよく分からない天気が続き
> ましたが、お体に気をつけてこれからも頑張ってください。では、このへん
> で。

今日は急に寒くなりましたね。
CRWさん、皆さん、風邪など召されませんように。

bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fweb.kyoto-inet.or.jp%2Fpeople%2Fkbys_ysm%2F http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/
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