Mathieu Boogaerts


J'en ai marre d'être deux

(10/1998)


はいはい、お待ちかね!の2作目。タイトルはいきなりヤル気も失せる[ふたりでいるの、もう飽きた]・・・。
すっかり「コケティッシュな日本人女性ヴォーカルの合宿録音スタヂオ」と化したスウェーデンはTore Johansenんちで録音しただと!?マティユーおまえもか!?ってゆうか、なんでまた?!ま、フランス人としては先陣を切ってるんだけどね。
でも結局マティユーの完璧主義がトーレのそれとかち合っちゃって、頑固モノのマティユーはほとんど独りで作業したらしい。まぁ機材はトーレんちのだし、弦とか管とか、はたまたCardigansのNinaやら偶然居合わせた日本人Jenka(ちょっと、ジェラシー!)やら、トーレの取り巻きミュージシャンにもご参加いただいてるので、タンバリンぽい音では、ある。でも使い方が見事にタンバリンぽくないのである。これは快挙といえるんじゃないか?すごくオリジナリティあるよ、これ!「あ、そんなテもあったのか!」って目からウロコなアレンジや音の質感。マティユー好みのアフリカン・ポップスの感じを出したり、キュンとくるヨーロッパの童謡ちっくなのもある。先行ミニアルバムで「あんたそれ、Dick兄そのまんまじゃん」だった数曲も見事にマティユー節になってる。いやはや、この才能、ホンモノだわ・・・。
●9 octobre1998


Version simple (et version compliquée)

(9/1998)


2年も待ってるニューアルバムからの先行シングルというか、ミニアルバム。限定3000枚らしいよ。題して[シンプル・ヴァージョン(と、ややこしいヴァージョン)]
1曲目"Comment tu t'appelles?"[あなたのお名前なんてぇの]のみスウェーデン録音(これが[ややこしい]方ね)で、残りはアコギ一本弾き語りもの。これがね、なんというか・・・。そんなもん披露しちゃってエエんかい?なプライヴェート・モードで、「や、覗いたわたしが悪かった」って思わず謝っちゃいそうになる。憧れのDick ANNEGARNと一緒に弾き語りツアーで昨年全国行脚したのがモロ、影響を及ぼしていて、「お里が知れらあ」状態。これがアルバムではどのように調理されるのか、すごーく楽しみ!
●27 septembre1998


Super

(3/1996)


ここにまた一人、自宅録音派のデビューです。どういうわけか90年代のフランスはこんなんが多いですね。70年代歌謡界の息苦しさや80年代メガロック系の風通しの悪さを横目で眺めて育つと、「ええい、一人でやってしまえ」という気になるのでしょうか。ま、それはいいとして。なかなか変わった個性の新人です。まずのっけから、ジャケットが変!自分のポートレイト写真(これが何ともおマヌケ顔でグー)のシールが2枚と、レポート用紙に殴り書きした歌詞カードがちっちゃく折り畳んで入っているだけ。タイトルは[最高!]。なんじゃこれ?

音の方は、シンプルな楽器構成にのせてMathieu君に耳元でささやかれてしまい、これまた妙な気分。全体的におとなしめなリズムで、本人が好きだというレゲエやアフリカンポップスの匂いも漂っています。おっとりしているように見せ掛けてはいますが、人を喰った感じのへーんなシンセのフレーズが絡んでくると、こいつは確信犯だなってのがわかります。この感じ、くせになります。
なんでもコンサートツアーを予定していて、もしかするとFela Kutiのドラマーが参加するかもしれないとのこと。一体どんなライブにするつもりなんでしょ?見てみたいものです。でもってこいつ、ハンドマイクで唄うんだろか?
本アルバムの録音は、自宅(25歳独身男性両親と暮らす)の地下室のプライベートスタジオですべての楽器を自分で弾いて行った、マルチプレイヤーでもあります。最近泥棒に入られて機材を持ってかれてしまったらしいですが、アルバム・シングル共に結構売れているので、印税でもっと良い機材が揃えられることでしょう!

KaterineJean Bartなんかとは一味も二味も違った手作りサウンド、春から夏にかけての天気の良い眠たい昼下がりにピッタリの一枚です。
●17 mars1996


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