MVS 3.8J on Hercules

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えーと、私は仕事で日立製作所のVOS-3系のメインフレームOSを使ってるのですが、その祖先にあたるIBMのMVSというOSがherculesというS/390アーキテクチャのエミュレータ上で動かせるというのです。

パソコン上で汎用機のOSが動く...。それだけでなんだか愉快な気分...(^^)/。

それではインストールして行きます。基本的には、「 Hercules with MVS 3.8J setup」のページを参考に進めて行きました(たいへん丁寧にまとめられています。感謝感謝(^^;)。

「The Hercules System/370, ESA/390, and z/Architecture Emulator」のインストール

mkdir ~/hercules
cd ~/hercules
tar xvzf hercules-2.13.tar.gz
cd hercules-2.13
HOST_ARCH=i686 make

「MVS 3.8J」のインストール

cd ~/hercules
tar xvzf mvs38j_bandke.tgz
cd Snapshot
tar xvzf snap04_mvsres.tgz
tar xvzf snap04_mvsdlb.tgz
cd ~/hercules/hercules-2.13
vi ../conf/mvs.conf
- ARCHMODE S/370 追加
- TZOFFSET +900 修正
- 0009 コメントアウト(TELNET接続のコンソール)
- 0011 コメントアウト(3270接続の2つめのコンソール)
./hercules -f ../conf/mvs.conf
エミュレータの起動
x3270 -port 3270 localhost &
コンソールの起動
x3270 -port 3270 localhost &
TSO端末の起動
ipl 148
MVS 3.8Jの起動。エミュレータに対して入力する。

R 0,CLPA
コンソールに対して入力する。
K S,DEL=RD,SEG=09,CON=N,RNUM=19,RTME=001
コンソールに対して入力する。
K A,NONE
コンソールに対して入力する。
R 0,FORMAT,NOREQ
コンソールに対して入力する。
S NET.NET
コンソールに対して入力する。
S TSO.TSO
コンソールに対して入力する。

TSO利用ユーザ(ITO)の追加

vi ../jcl/tsouser.jcl
登録JCLの作成
devinit 00c ../jcl/tsouser.jcl eof
登録JCLの起動。エミュレータに対して入力する。
$SPRINTER1
$SPRINTER2
ライターの起動。コンソールに対して入力する。

ワークDASDの追加

vi ../jcl/init3350.jcl
DASD初期化JCLの作成
./dasdinit ../dasd/work01.240 3350 work01 560
attach 240 3350 ../dasd/work01.240 コンソールに対して入力する。
V 240,ONLINE コンソールに対して入力する。
S DEALLOC
D U,DASD,ONLINE コンソールに対して入力する。
devinit 00c ../jcl/init3350.jcl eof DASD初期化JCLの起動。エミュレータに対して入力する。
R 応答番号,U コンソールに対して入力する。
V 240,ONLINE コンソールに対して入力する。
M 240,VOL=(SL,WORK01),USE=STORAGE コンソールに対して入力する。
vi ../conf/mvs.conf
```
  0240 3350 ../dasd/work01.240
  
```
追加

EDIT 'SYS1.PARMLIB(VATLST00)' NEW CNTL

  MVSRES,0,2,3350    ,Y
  MVSDLB,0,2,3350    ,Y
  WORK01,0,0,3350    ,N

ユーザカタログの作成

vi ../jcl/defucat.jcl
ユーザカタログ作成JCLの作成
devinit 00c ../jcl/defucat.jcl eof
ユーザカタログ作成JCLの起動。エミュレータに対して入力する。

エイリアスの登録

vi ../jcl/defalias.jcl
エイリアスの登録JCLの作成。
devinit 00c ../jcl/defalias.jcl eof
エイリアスの登録JCLの起動。エミュレータに対して入力する。

RPF(対話型のエディタ、ユーティリティ等々)インストール

cd ~/hercules
mkdir rpf
cd rpf
tar xvzf rpf141.tgz
cd ~/hercules/hercules-2.13
vi ../rpf/rpf141.jcl
RPFインストールJCLの修正
SYS1.UCAT.TSO->UCWORK01
PUB001->WORK01
それぞれ修正。
devinit 280 ../rpf/rpf141.aws
インストール(仮想)テープのマウント。エミュレータに対して入力する。
devinit 00c ../rpf/rpf141.jcl eof
インストールJCLの起動。エミュレータに対して入力する。
SUB 'PRF.V1R4M1.CNTL(ZUM0001)'
初期設定(?)JCLの起動。TSO端末に対して入力する。
EDIT 'PRF.V1R4M1.CNTL(COPYRPF)' OLD CNTL
モジュールをインストール先のライブラリにコピーするJCLをエディタで開いて...(TSO端末に対して入力する。)
LIST
内容を表示し...(TSO端末に対して入力する。)
vi ../rpf/copyrpf.jcl
上記をコピペ
SYS2.CMDLIB->SYS1.CMDLIBに修正
devinit 00c ../rpf/copyrpf.jcl eof
コピーJCLの起動。エミュレータに対して入力する。
END NOSAVE
エディタを終了させる。TSO端末に対して入力する。
LOGOFF
TSO端末から抜ける。TSO端末に対して入力する。
P TSO
TSOを終了させる。コンソールに対して入力する。
Z NET
NETを終了させる。コンソールに対して入力する。
$S PRINTER1
PRINTER1を開始させる(~/hercules/hercules-2.13/prt00e.txt に出力される)
$S PRINTER2
PRINTER2を開始させる(~/hercules/hercules-2.13/prt00f.txt に出力される)
$P JES2
JES2を終了させる。コンソールに対して入力する。
Z EOD
統計情報更新。コンソールに対して入力する。
[ESC] p
CPUを停止する。エミュレータに対して入力する。
[ESC] ipl 148
再IPLを行う。エミュレータに対して入力する。
R 0,CLPA
コンソールに対して入力する。
K S,DEL=RD,SEG=09,CON=N,RNUM=19,RTME=001
コンソールに対して入力する。
K A,NONE
コンソールに対して入力する。
R 0,COLD,NOREQ
コンソールに対して入力する。
S NET.NET
コンソールに対して入力する。
S TSO.TSO
コンソールに対して入力する。
LOGON HERC01
TSOにログオンする。TSO端末に対して入力する。
RPF
RPFを起動する。TSO端末に対して入力する。

シャットダウン手順

P TSO
TSOを終了させる。コンソールに対して入力する。
Z NET
NETを終了させる。コンソールに対して入力する。
$S PRINTER1
PRINTER1を開始させる(~/hercules/hercules-2.13/prt00e.txt に出力される)
$S PRINTER2
PRINTER2を開始させる(~/hercules/hercules-2.13/prt00f.txt に出力される)
$P JES2
JES2を終了させる。コンソールに対して入力する。
Z EOD
統計情報更新。コンソールに対して入力する。
[ESC] p
CPUを停止する。エミュレータに対して入力する。
w y
パワー切断(herucresを終了する)。エミュレータに対して入力する。

参考ページ

The MVS Tur(n)key System, Version 3

現時点(2005/07/04)、では The MVS Tur(n)key System, Version 3 というシステムを利用すれば簡単にMVS3.8Jが導入できてしまいます。システム(ISOイメージ)の取得がちょっと分かりにくいのですが、 FAQ : How do I get the Tur(n)key CD? から入手できます。

リンクいただいております:)

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