matchbox window manager on NetBSD/hpcmips
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matchbox window managerが使いやすい&軽い
ので、最近はまたX Window Systemを利用しています(^^;。基本的には1アプリケーションが全画面を使
うタイプなので、オーバーラップ型のウィンドウマネージャでなきゃ...という人には向かないのですが
PDAのような画面の広さに制限がある場合は、かえってそのシンプルさがメリットとなります。
インストールは、幾つかのファイルに別れているので、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、PDA
のようなリソースの限られたデバイスで利用する場合に、必要最低限の機能を選択してインストール出
来るようにそのようなスタイルになっているのだと思います。
私は以下の手順でインストールしました。
libmatchbox-1.7
- tar xvzf libmatchbox-1.7.tar.bz2
- cd libmatchbox-1.7
- CPPFLAGS="-I/usr/X11R6/include -I/usr/local/include/libpng" LDFLAGS="-L/usr/local/lib -lm" ./configure
- make
- make install
matchbox-common-0.9.1
- tar xvzf matchbox-common-0.9.1.tar.bz2
- cd matchbox-common-0.9.1
- CPPFLAGS="-I/usr/X11R6/include -I/usr/local/include/libpng" LDFLAGS="-L/usr/local/lib -lm" ./configure
- make
- make install
matchbox-themes-extra-0.3
- tar xvzf matchbox-themes-extra-0.3.tar.bz2
- cd matchbox-themes-extra-0.3
- ./configure
- make
- make install
matchbox-window-manager-0.9.5
- tar xvzf matchbox-window-manager-0.9.5.tar.bz2
- cd matchbox-window-manager-0.9.5
- CPPFLAGS="-I/usr/X11R6/include -I/usr/local/include/libpng" LDFLAGS="-L/usr/local/lib -lm" ./configure --disable-xft
- make
- make install
matchbox-panel-0.9.2
- tar xvzf matchbox-panel-0.9.2.tar.bz2
- cd matchbox-panel-0.9.2
- CPPFLAGS="-I/usr/X11R6/include -I/usr/local/include/libpng" LDFLAGS="-L/usr/local/lib -lm" ./configure --disable-dnotify
- make
- make install
matchbox-panel-manager-0.1
- tar xvzf matchbox-panel-manager-0.1.tar.bz2
- cd matchbox-panel-manager-0.1
- CPPFLAGS="-I/usr/X11R6/include -I/usr/local/include/libpng" LDFLAGS="-L/usr/local/lib -L/usr/X11R6/lib -lX11 -lXext -lm" ./configure
- make
- make install
matchbox-desktop-0.9.1
matchbox-window-manager起動
matchbox-session を起動することで、~/.matchbox/session が実行されます。
matchbox-desktop
デスクトップ上にアプリケーションのカテゴリ別に仮想のディレクトリが表示され、
その内部に配置したアプリケーションを起動したり、起動中のアプリケーションに
ウィンドウを切替えたりすることが出来ます。
matchbox-panel
パネルはルートウィンドウの最下行に1行そのエリアが取られます。
パネル上に配置するアプレット、アプリケーションは、パネル上をクリック(タップ)
することで、GUIで設定できます。スクリーンショット上では左端に `App Launcher'、
右端に`Clock' が配置されています。
`App Launcher' から階層メニューを辿ってアプレットやアプリケーションを起動できます。
階層メニューは一部の例外を除きデスクトップの定義と同期しています。
カスタマイズに関してはドキュメントの説明や、ウェブ上の情報もあまり多くなくて
結構悩む部分だと思います。以下に、私自身が試行錯誤した範囲でのカスタマイズの
情報を提供します。
ショートカットキー定義(カスタマイズ)
- cp /usr/local/etc/matchbox/kbdconfig ~/.matchbox/kbdconfig
- vi ~/.matchbox/kbdconfig
定義の仕方はデフォルトの定義を読めば、コメント等も書いてありますので、
特に問題無いと思います。matchbox-desktopやmatchbox-panelを使わずに
ショートカットのみで運用することも十分可能だと思います。
デスクトップ(matchbox-desktop)定義(カスタマイズ)
- mkdir ~/.matchbox/vfolders
- cp /usr/local/share/matchbox/vfolders/* ~/.matchbox/vfolders/
- ~/.matchbox/vfolders/配下を必要に応じてほげる
- `Hoge.directory' が `Hoge' という仮想ディレクトリの定義ファイル。
- パラメータ `Name=HOGE' で、デスクトップ上に `HOGE' という名称の仮想フォルダとして表示される。
- パラメータ `Match=hogehoge' で、その仮想ディレクトリを特定する文字列を定義する。
後述するアプレットやアプリケーションの定義ファイル(foo.desktop)で利用する事になる。
- `Root.order' ファイルに `Hoge.directory' の `Hoge' 部分をデスクトップ上に表示したい順番に
記述する。
例えば以下のファイル(Myprog.directory, Root.order)を作成、修正した場合、
$ cat Myprog.directory
[Desktop Entry]
Name=My Program
Comment=My original programs
Icon=mbfolder.png
Type=Directory
Match=Myprog
$ cat Root.order
Myprog
Office
Internet
Multimedia
Graphics
Games
Development
Applications
Accessories
System
Settings
以下のように、デスクトップに仮想ディレクトリが追加される。
パネル(matchbox-panel),デスクトップ(matchbox-desktop)で扱うアプリの定義(カスタマイズ)
デフォルトのアプリは`/usr/share/applications/'または`/usr/local/share/applications/'配下に
`Hoge.desktop'ファイルとして定義されています。独自にデスクトップやパネルにアプリを追加したい場合は
`~/.applications/'ディレクトリを作成し、その配下に`独自アプリ.desktop'を作成します。
パネルの`Add' メニュー一覧に独自アプリを追加する場合は、追加するアプリを定義した`Hoge.desktop'
ファイルを`/usr/share/applications/'または`/usr/local/share/applications/'配下に作成します
(当然root権限が無いと追加できません)。
`~/.applications/'ディレクトリ配下は対象にならないので注意してください。
- `Hoge.desktop'中で`Type=PanelApp'を指定すると`Add'メニューの直下にアプリが表示される。
- `Hoge.desktop'中で`Type=Application'を指定すると`Add/Launchers'メニュー配下にアプリが表示される。
`App Launcher' のメニューに独自アプリを追加する場合は、`/usr/share/applications/'、
`/usr/local/share/applications/'または`~/.applications/'ディレクトリ配下に、追加する
アプリを定義した`Hoge.desktop' ファイルを作成します。
- `Hoge.desktop'中で`Type=Application'、`Categories=Action'を指定すると、
`Desktop'が有るのと同じ最上位の階層にアプリが表示される。
- `Hoge.desktop'中で`Type=Application'、`Categories=カテゴリ文字列'を指定すると、
`/usr/share/matchbox/vfolder/'、`/usr/local/share/matchbox/vfolder/'または
`~/.matchbox/vfolder/'配下の`Hoge.directory'内の`Match=マッチ文字列'指定の`マッチ文字列'が`カテゴリ文字列'に
含まれる場合、`Hoge.directory'で定義された仮想ディレクトリが最上位の階層に
表示され、その配下にアプリが表示される。但し、複数の`Hoge.directory'が該当する場合、
ファイル名順で最初に該当した`Hoge.directory'が優先する。
- `Hoge.desktop'中で`Type=PanelApp'を指定すると、`Utilities/Panel' 配下にアプリが表示される。
デスクトップ配下に独自アプリを追加する場合も、
`App Launcher' のメニューに追加するために作成した
`Hoge.desktop'中で`Type=Application'、`Categories=カテゴリ文字列'を指定すると、
`/usr/share/matchbox/vfolder/'、`/usr/local/share/matchbox/vfolder/'または
`~/.matchbox/vfolder/'配下の`Hoge.directory'内の`Match=マッチ文字列'指定の`マッチ文字列'が`カテゴリ文字列'に
含まれる場合、 `Hoge.directory'で定義された、デスクトップ内の仮想ディレクトリ
配下にアプリが表示される。但し、複数の`Hoge.directory'が該当する場合、
Root.orderの順で最初に該当した`Hoge.directory'が優先する。
例えば`~/.applications/mb-application-action-kterm.desktop'を以下の様に作成すると、
$ cat mb-application-action-kterm.desktop
[Desktop Entry]
Name=Kanji Terminal
Comment=Kanji Terminal Emulator
Exec=kterm -ls
Type=Application
Icon=mbterm.png
Categories=Action
以下のように、アプリ(kterm)が追加される。
例えば`~/.applications/mb-application-desktop-kterm.desktop'を以下の様に作成すると、
$ cat mb-application-desktop-kterm.desktop
[Desktop Entry]
Name=Kanji Terminal
Comment=Kanji Terminal Emulator
Exec=kterm -ls
Type=Application
Icon=mbterm.png
Categories=System
以下のように、App Launcherにアプリ(kterm)が追加される。
以下のように、デスクトップ/System Toolsにアプリ(kterm)が追加される。
例えば`~/.applications/mb-panelapp-kterm.desktop'を以下の様に作成すると、
$ cat mb-panelapp-kterm.desktop
[Desktop Entry]
Name=Kanji Terminal
Comment=Kanji Terminal Emulator
Exec=kterm -ls
Type=PanelApp
Icon=mbterm.png
以下のように、アプリ(kterm)が追加される。
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Introduction of Kyoto internet people
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