NetBSD/x68k with X68000ACE HD/Xellent30s

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NetBSD/x68k 1.4.3の勇姿(^^;

ハードウェア構成

本体：X68000ACE HD(内蔵メモリ 1MB, 内蔵SASI HD 20MB 撤去済)
モニタ：CZ-612D(3 MODE AUTO SCAN DISPLAY)
内蔵増設メモリ：CZ-6BE1B(1MB)
アクセラレータ：Xellent30s(MC68882,MC68030置換,FC2ピン除去,MMUDIS プルアップ),全てYahoo!オークションにて入手(^^;
SCSIボード：CZ-6BS1
LAN+増設メモリボード： Neptune-Evolution II (72PIN SIMM 16MB, ISA LAN カード接続済)
増設SCSI HD：IBM DPES-31080(1080MB), SCSI ID=0(NetBSD/x68k用)
MOドライブ：Logitec LMO-340(128MB), SCSI ID=2

ネットワーク環境

LinuxをインストールしたAT互換機とHUBを介して接続されてます。事前に Human68kの環境でftpが使用出来るように設定しておきます。

NetBSD/x68k 1.4.3の入手

ftp.iij.ad.jp からWindows95でフォーマットしたMOに取得。

準備

Xellent30s

Yahoo!オークションにて Xellent30s 入手 2000/11/21 15,000円也
Yahoo!オークションにてMC68030ソケット入手 2000/11/21 2,300円也
Yahoo!オークションにてMC68030(40MHz版)をMacintosh IIfxのロジックボードごと入手 2000/12/05 3,900円也
Oh!X2000年春号を参考にX Window Systemを動かすためにFC2ピンを MC68030ソケットから抜き取る
Oh!X2000年春号を参考に不必要なピンをMC68030ソケットから抜き取る

Oh!X2000年春号を参考にMMUDISピンを4.7kオームの抵抗でプルアップする (実は私の入手したXellent30sの基板上にはすでに 4.7kオームの抵抗が取り付けてあり、さらにその抵抗の片側はMMUDISに接続されてました(^^;。ですので実質の作業は抵抗のもう一方の側とVccをジャンパ接続するだけでした)

o o o o o o o o o o o o o 
o o o o o o o o o o o o o 
o o o o o o o o o o o o o 
o o o o D         o o o o 
o o o               o o o 
o o o               o o o 
o o o               o o o 
o o o D           D V o M 
o o o               o o o 
X o o o D         o o o o 
o o o o o o o o o o o o o 
o o o o o o o o o o o o o 
o o o o o o o o o o o o o 

X : X Window Systemを利用する場合には抜くピン(FC2)
D : 抜く(不要なピン)
V : Vcc
M : MMUDIS (V-M間を4.7kオームの抵抗で結ぶ)

I/OポートがNeptune-Evolution IIとぶつからないようにディップスイッチを設定(1-ON,2-OFF,3,4-OFF,0xec8000)
Xellent30sを本体に取り付け (再度組み立てられるかひじょーに不安であった...)

Neptune-Evolution II

I/Oアドレス＝0xece000に設定
ISA LAN カード(エーアイブレーン E2000T)
- I/O設定：300H
- IRQ設定：10

インストール

NetBSDを格納したMOをLinux boxにマウントし、Human68kからftpで boot.fsをget
「format b:/5」でフロッピーをフォーマット
「rawrite.x」で「boot.fs」を上記フロッピーに書き込む
Linux boxにマウントしていたMOをX68Kに接続されたMOドライブに挿入
「boot.fs」を書き込んだフロッピーでX68Kを再起動
後は「INSTALL.txt」,「Oh!X 2000年春号」等を参考にSCSI HD(ID=0)にインストールを行う

インストールはまりどころ

X68KにNetBSDをインストールしようなんて御仁には「INSTALL.txt」だけで十分だと思いますが(^^;、私がちょっとハマッタ事を書き留めておきます。

最初、「boot.fs」フロッピーで起動しても、「loading netbsd.gz」「decompressing...done.」のメッセージの後、無意味な記号やらが表示されて画面が崩れてしまいインストラーを起動する事が出来ませんでした。結局、 Xellent30sのMMUDISピンのプルアップのはんだ付けがうまくいってないのが原因でした。
INSTALL.txtの説明中では「Extract hoge」で展開する部分を「Extract HOGE」の様にパッケージ名を大文字で入力しないとパッケージが見つからない。
「Configure」スクリプトの終了後、シングルユーザモードで再起動する前に「/etc/fstab」を正しく編集しておかないと、シングルユーザモードで「/(ルート)」をwritableで再マウント出来ない。

設定ファイル

/etc/exports：「/(ルート)」をリードオンリーでNFSマウント出来るように設定(あまり勧められる設定ではないです(^^;)
/etc/fstab：スワップパーティションの設定追加
/etc/group：一般ユーザ(m-ito)をwheelグループに追加(suコマンドを実行できるようにする為)
/etc/hosts：ネットワークにつながっている全てのマシンを追加
/etc/passwd：一般ユーザ(m-ito)を追加
/etc/rc.conf：コメントを参考に修正 (lpd,sendmail,nfsd等の起動)
/etc/shells：「/usr/local/bin/bash」を追加
/usr/X11R6/lib/X11/X68kConfig：800x600モード追加、1024x768モード修正 (多謝！ CRTC operator)
(NetBSD/x68k用のX serverは、たまにbus errorを吐いてカーネルパニックを起こします(^_^;)

現時点での問題点

マシンの持っている時刻が、マシンの電源が落ちている間進まない(^^;;。
[解決] fj.os.bsd.netbsdにて質問したところ、 NISHIMURA Takeshi < nisimura@orions.ne.jp >さんから http://mail-index.netbsd.org/port-x68k/2001/01/23/0000.html をお試しくださいとの事で、そのページにしたがってカーネルにパッチをあてて再構築したところ見事に解決しました(^^)/。
カーネルの再構築
- cd /
- tar xvzf syssrc.tgz
- cd /sys/arch/x68k/conf
- cp GENERIC X68K
- vi X68k
- config X68K
- cd /sys/arch/x68k/compile/X68K
- make depend all
- mv /netbsd /netbsd.ORG
- cp netbsd /netbsd
- reboot
カーネル再構築の途中でハングアップが頻繁に発生(--;。
[解決] Xellent30s上のソケットにMC68030RC40 がしっかりはまってませんでした...(^^;。力いっぱい押し込んで解決！。

アプリケーションのインストール

bash-2.04.tar.gz

tar xvzf bash-2.04.tar.gz
cd bash-2.04
./configure
make
make install
vi /etc/shells で/usr/local/bin/bashを追加

screen-3.9.15.tar.gz

tar xvzf screen-3.9.15.tar.gz
cd screen-3.9.15
./configure
make
make install
vi ~/.screenrc
screen簡易マニュアル

vim-3.0.tar.gz + jvim.2.1.tar.gz

tar xvzf vim-3.0.tar.gz
tar xvzf jvim.2.1.tar.gz
cd vim
patch -p0 < ../jvim/jvim.diff
cd src
ln -s makjunix.mak Makefile
vi Makefile
make
make install

Canna35b2.tar.gz

tar xvzf Canna35b2.tar.gz
cd Canna35b2
xmkmf
make Makefile
make canna
make install
make install.man
vi /etc/rc.local

onew2.2.10(in jvim2.0r+onew2.2.10.tar.gz)

tar xvzf jvim2.0r+onew2.2.10.tar.gz 'onew*'
cd onew2.2.10
cd sys; patch < regex.c.diff; patch < sys.h.diff
cd ..
cp ONEW_CONF.default ONEW_CONF
vi ONEW_CONF
make
cp onew /usr/local/bin/

screen-3.9.4.tar.gz + screen-3.9.4+onew.diff

tar xvzf screen-3.9.4.tar.gz
cd screen-3.9.4
patch -p1 < ../screen-3.9.4+onew.diff
vi Makefile.in
./configure --prefix=/usr/local
make
make install
cd /usr/local/bin; ln -sf oscreen-3.9.4 oscreen
vi ~/.oscreenrc
vi /usr/share/misc/termcap

※但し、現在では素のscreen + canfepの方が使いやすいようです。

X Window Systemにロケールを組み込む

tar xvzf xsrc.tgz
cd xsrc

vi xc/config/cf/NetBSD.cf

`#define StandardDefines -DCSRG_BASED' を以下に修正する
`#define StandardDefines -DCSRG_BASED -DX_LOCALE'

make all
make install

kterm-6.2.0.tar.gz

tar xvzf kterm-6.2.0.tar.gz
cd kterm-6.2.0
xmkmf -a
make
make install
make install.man

kinput2-v3.tar.gz

tar xvzf kinput2-v3.tar.gz
cd kinput2-v3
vi Kinput2.conf
xmkmf
make Makefiles
make depend
make
make install
vi ~/.xinitrc
vi ~/.Xresources

nkf19.shar

mkdir nkf19
cd nkf19
sh nkf19.shar
vi Makefile
make
make test
cp nkf /usr/local/bin/nkf
cp nkf.1 /usr/local/man/man1/

ng-1.4.3.tar.gz

tar xvzf ng-1.4.3.tar.gz
cd ng
ln sys/bsd/Makefile .
vi Makefile
make
make strip
cp ng /usr/local/bin/ng

mnews121.tar.gz

tar xvzf mnews121.tar.gz
cd mnews-1.21/build
sh config.jsh
make
make install
vi ~/.profile

perl5.005_03.tar.gz

rm -f config.sh Policy.sh
sh Configure
応答に対しては全て[ENTER]入力
make
make test
make install
vi ~/.profile
ロケール関係のwarningを消すために、`PERL_BADLANG'を設定

less-358.tar.gz+less-358-iso254.patch.gz

tar xvzf less-358.tar.gz
cd less-358
zcat ../less-358-iso254.patch.gz | patch -p1
./configure
make
make install
vi ~/.profile
`JLESSCHARSET'を設定

openssl-0.9.6.tar.gz

tar xvzf openssl-0.9.6.tar.gz
cd openssl-0.9.6
./Configure -lcompat NetBSD-m68
make
make test
make install

w3m-0.4.1.tar.gz

tar xvzf w3m-0.4.1.tar.gz
cd w3m-0.4.1
./configure
`モンスターモデル'を選択
make
make install

canfep-1.0.tar.gz

tar xvzf canfep-1.0.tar.gz
cd canfep-1.0
make
cp canfep /usr/local/bin/
vi ~/.profile
漢字の入力をC-oで出来るように `stty discard undef' を設定

pefnac

BSD方面でcanfepを利用すると、文字化けしたり、画面が崩れたりという頻度が高まるような気がします。 termcap libraryの扱いに若干問題があるように見受けたので、修正しようと思ったのですが、私はC++を理解してません。そこで、使いなれてるCに書き直しtermcap libraryの扱いを改善したものをpefnac(canfep-like canna frontend processor) として公開させていただきました。現行のcanfepでお困りの点がありましたら、 pefnac を試していただければ解決するかも(?)しれません。

emacs-20.7.tar.gz

tar xvzf emacs-20.7.tar.gz
cd emacs-20.7
./configure m68k-x68k-netbsd
make
make install

poffd - X68k shutdown deamon の設定

vi /sbin/poffd_shutdown.sh
chmod 554 /sbin/poffd_shutdown.sh
vi /etc/rc.local
上記の設定後は前面の電源スイッチをOFFすると自動的にシャットダウン処理が行われた後に電源が切れるようになる。

その後

2006/01/30(月) : NetBSD-3.0をスクラッチからインストール。インストーラがずいぶん利口になっていて、楽珍にインストールできました。パーティション／スライスの設定もサイズ(MB)を指定するだけでOKだし。しばらくは環境構築等でまた楽しめそう(^^;。
2008/07/07(月) : 実は、２年ぐらい電源が壊れていてX68Kが動かせない状態でした(^^;。今回、ヤフオクで電源修理作業を代行する出品を利用して無事に復活！そして、復活記念にNetBSD-4.0をインストールしました。
インストールする際にちょっとハマッタのは、NFSからのインストールを最初は選んだのですが、ネットワークアダプタのmedia typeを選択する画面から次に進む場面で、インストールカーネルがPANICを起こしてしまった事です。
結果的には、インストール画面から一旦shに降りて、手動でifconfigとmount -t nfs を行い、local diskからのインストールを選択すると問題有りませんでした。
それと、インストール後の問題ですが、X Window Syetemを起動すると PANIC(Kernel panic: jump to zero)を起こしてしまいます。まぁ、うちのペケロクでX11は実用的では無いので、常用するわけではないのですが、起動できないとなると寂しいです(--;
それと、poffdも正常に機能してないようです。
2008/07/23(水) : NetBSD-4.0/x68kですが、どうも全体的に動作が緩慢です。gcc-4.0になってたりして、その辺りの影響なのでしょうか。ともかく、今回は、とてもソースからビルドして日本語環境を整える気になれないので、NetBSD-1.6.2/x68kをインストールしなおしました。 2004年のリリースということで、とっても古いのですが、X68k with Xellent30sぐらいのハードウェアにはお似合いのスペックかなという事で(^^;。

リンクいだだいております:)

Nereid Q & A[nagai@xps.jp / Re: NetBSD1.6.2とNereid]

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