スーパーアタックX1

輸入添加剤を日本でブレンドした添加剤

どんな添加剤でどういった種類のものかはっきりわかりませんが、
某オイルメーカーの分析ではミリテックなどと同じように塩素系添加剤の分類に入れられており、
この添加剤も塩素系添加剤との判断をされているようです。
含有量に関しては調べておりませんが、このアタックを生産しているサイド側の報告では5%以下とご連絡いただきました。
もちろん、効果の主成分が塩素系とは思われないのは他の添加剤と同様と思いますが、
他の硫黄分などと共に添加剤の腐食性試験などの結果などが重要になりますので、資料が欲しいところです。

 元来、特殊な添加剤成分は日本で生産されることは少ないので、有機モリブデンを自社で生産している旭電化の添加剤
や、粉末セラミック系添加剤と異なるように思えます。
その商品を特化させている成分を主体と考えますと上記のように記載したのですが、
「一部成分を輸入して、日本で生産している添加剤」と言う表現を求められましたので付け加えさせて頂きます。
(生産とはブレンドのことでしょうか?)
ほとんどの添加剤の成分が、こういった添加剤の中心構成成分として輸入されておりますが、
ブレンド技術が中心で、ずば抜けた添加剤を作るのは難しいと考えるのですが、
中心的成分が公表されていないので(当たり前なのですが)、やはり判らないままです。
ですから「輸入された一部成分」がこの添加剤を特徴付けているのは間違いないように考えています。

効果

科学(化学)系添加剤としてはオイルに対してたくさん入れる(6〜20%)部類に入ります。
と言っても、通常使用は5%から10%でいいそうですから、ちょっと多めかなと言ったところでしょう。
ただし5%では本来の効果が半減するそうで、
3Lのオイルですと250ccボトルか300ccボトルを入れたほうが効果的とのこと。
つまり効果を期待したいなら8-10%を入れたほうが良いと言うことになり、
やっぱり結構多めに入れないといけないようにも思えます。

つまりオイルエレメントも交換する際のオイル量で4L給油されるエンジンなら
実際に推奨される添加率は350ccから400ccとお聞きしておりますので
1000ccボトル(38000円)を購入してそれで換算してもオイル交換1回分12700円の添加剤代とかなり高い値段となります。
理由は、この添加剤を「修復剤」として利用することの効果を宣伝されているためと思われ、
修復効果を出すのには増量して入れるといいからのようです。

メーカーサイドの広告からですが、金属の表面を改良する効果により、摩擦抵抗を約80%低下させるそうです。
また、ピストン・シリンダー部の圧縮圧力は約1.0s/cu上がり、オイルの寿命も2倍ぐらい延ばすそうです。
圧縮圧力が上がる理由がこの添加剤の成分のコーティング膜によるのか、リングの
潤滑向上によるものか、はたまた別の理由によるものかはわかりません。

よくGRPと比較質問を受けるのですが、それは効果の面で「共晶」と表現されている場合があるからです。
GRPの「共晶膜(皮膜)」とは違うということは、
その耐極圧性能がGRPのそれと比較すると低く、ミリテックと同程度に近いと言うことや、
下記にあげるように、異なる摩擦特性を持っていることから、全く違う別の事柄を指すものと思われます。
GRPでは機械式LSDには極圧性が良いので境界潤滑域でも必要以上の大きなトルクをかければ
潤滑してしまう(つまり滑る事)のですが、
アタックでは逆に摩擦が上がる(いわばロックしてしまう現象)わけですから、
(逆にLSDのイニシャルトルクがアップするそうですが)
成分も機能も全く異なる添加剤と考えていいと思われます。

アタックX1の場合は、こういったように
少し変わった極圧性を持っているようで、ある処までは摩擦係数を下げ、それ以上の極圧がかかると
今度は反対に摩擦係数が上がるといった反応をするということで、同社の他の商品ではブレーキに直接つけて
制動力を上げるといった使い方をしている商品もあります。
機構的に同じかどうか別として、圧力がかかると摩擦係数が上がるトロイダルCVTオイルも日本で開発されており、
こういった現象が段々理解しやすくなってきました。
ただ、摩擦係数が上がった時点で、それ以上の極圧が発生した場合はどうなるか説明されてませんが、
試験器による極圧下での金属摩耗量は残念ながらロックするため比較的多いというデータがありました。

実際は修復剤として販売されることが多いようで、メーカーからも一部ユーザーレポートを頂いて読ませて頂きました。
確かに、
不具合が起こった初期状態や今後の使用期間が短期間でしたら
添加剤の利用を試みられる事も改善策として良い方法と思われますし、
改善確率は当然、機器の末期的状態と比較すれば初期発生時期の方が高くなります。
添加剤によりミッションの入りなどかなりひどい状態でも長い期間改善される事を経験済みです。
ただし全て、確実に直るという保証はありません。
メーカーもX1添加によるクレームは一切受けないとしています。
(ですから添加剤としては普通に行われていることですが、こういった傾向を「広告」として記載されることによって
助長させることに関してあまり好きになれない面があります。)

他の添加剤でもそうですが、壊れかけた状態に使用すると、しばらくは改良されるのですが、
長期間では、かなり無理があるようで、もちろん直らない場合は根本的には修理が必要だからで
もし、直ると言うことがあれば、単に「改善」と言う表現でいいように思えます。
そういった安易な添加剤による改善後の不具合によって、その後大きな出費がかかってしまったと言う
メールもいただいておりますので、根本的な修理をした方が得なのか、添加剤レベルで良いのかどうかを
今後の使用距離や年数で比較してみられるのも一つの方法と思います。

「修復剤」として販売する場合は、こういった改善率が問題になりますので、
どういった症状に、どれくらいの確率で改善があったかの説明あるいは記載がありますと便利と思われます。
不具合の状態が個別的ですので、改善が可能かどうか難しいのですが、
不具合点を「潤滑の問題」によるものかどうかの判断が出来れば、
かなりの確率で改善が可能と思われます。
余談ですが、場合によってはミッションなどのオイル交換だけで異音・切れの悪さなどが直ってしまうこともありましたし、
他の添加剤でも同様に十分改善効果が出ることが判っています。
添加剤とは関係ない箇所の故障という場合も、よく聞く話です。
添加剤を使う場合、
潤滑性や清浄性向上などによって改善される場合がほとんどですから、
良くならない場合には別の添加剤へとなってしまい、全く見当違いと言うこともありますので
潤滑系の問題外と捉える頭の切り替えも必要と思われます。
つまり、不具合が添加剤レベルかどうか、ある程度冷静に考える気持ちが大切と思えます。

アタックを使い、多くは改善されるというメーカーのご報告を頂くのですが、こちらで
”ミッションのギアが入りにくい場合に効く”ということで何台ものテストをしてみましたが、
(一旦は改善されるのですが、また調子が悪くなり・・・)
結果はオーバーホールした方が早かったという結果が出ました。
当たり前ですが摺動面の摩耗などによる不具合には効果が持続しにくい場合がほとんどと思われます。
ATのすべりも、クラッチの摩擦材がなくなるほど摩り減っていては、
トルク自体がかかりませんので、添加剤ごときで直るはずはありません。

だめで、元々という気持ちでなら、
極圧剤や洗浄効果を持つ添加剤は ミッションのオーバーホールを考える前にミッションオイル交換と同時に入れて、
良くなるかどうか試してみる価値はあるでしょう。
なお、特定のギアの(4.5速が多い)うなり音を 消すことはアタックでも
無理(これを消せる添加剤を今のところ知りません)のようです。
OHした結果、ギアの欠けがあり、部品交換で解消されました。
もちろん壊れていない部分については確かにいいようです。

ほとんどの場合、異音の音質をましにするとか、騒音を減らすとか、ギアなどの入りを改善するとか、
つながりを良くする等々ですが、
GRPやアタックX1、またミリテックなどなど、ユーザーレポートも頂いておりますので
改善効果が高い製品を試されるのもいいかもしれません。

なお、X1の上に「X1FS」があるそうです。
X1もちょくちょく改良されていますので、かなりFSに近づいて来ているようです。
ただし、FSは300tで15000円と、ずいぶん高価です。

工事中

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