オイル・添加剤関連用語集

出来るだけ専門的な用語については、(こちらも理解出来ていない事もありますので、)
使用することをためらっておりますが、
わかる範囲で、他の説明書などの理解にも役立つ事を目的に
少しずつ書いていこうと思いました。

また、ご要望がありましたら、わかる範囲で増やして行きたいと思いますので
メールにてお知らせください。
なお各ページに説明されている場合は、そちらのページへリンクするように
しております。
その他の欄は参考にさせていただいたHPへリンクしています。


用語 説明 参考ページ その他、
アーチャードの法則・摩耗式 固体同士の無潤滑下のすべり摩擦において、摩耗体積が荷重とすべり距離に比例する事をあらわす経験則。式は右記gif内にあります。 摩擦・摩耗の分類
ISO粘度グレード ISO(国際標準化機構)によって制定された工業用潤滑油の粘度区分
あたり 回転あるいはすべり接触する機械部品のある接触線が、その部品の連続的な接触の後に相互の形状に応じて双方の接触面に連続統合された形で残した接触痕。これによって両方の形状誤差などの総合情報を得る事が出来る。赤あたり、黒いあたりなどは塗料で調べている。また、なじみが出た面の呼称にも使われる。
なじみ(運転) 運転中に接触面の表面損傷が発生しないように、完全な油膜形成を早期に実現するために適正な条件のもとで運転し、表面の粗さを押しつぶして滑らかにするための予備運転。そのような状態を単になじみという。  うらばなし39
潤滑モード 1.流体潤滑(Hydrodynamic Lubrication,HDL)
  弾性流体潤滑(Elastohydrodynamic Lubrication,EHL)
2.部分弾性流体潤滑(Partial Elastohydrodynamic Lubrication,PEHL)
  混合潤滑(Mixed Lubrication,ML)
3.境界潤滑(Boundary Lubrication,BL)
に分けられます。
 摩擦につい   て
くさび膜効果 流体潤滑状態で、オイルなどが狭くなっている部分に、その粘性で引き込まれて油圧が発生し、油膜が負荷能力を持つ。
普通は軸受けなどのジャーナルがオイル膜に浮いて流体潤滑になる現象を
指すことで説明される。流体のレオロジー特性が支配的となり摩擦係数は1/1000
オーダーになり摩耗も著しく低減する。ただし始動時点ではこの油膜効果はない。
塑性(そせい)変形 物体に力を加えて、その物体の形が変わった後で力を戻すと元に戻ります。
この力がある一定値を超えるとき、その外力を取り除いても残ってしまう永久的な変形
を指します。
負荷の変化と同時に生じる塑性変形と、時間に依存する粘性変形とに分ける場合が
ありますが、常温では粘性変形は無視します。
弾塑性流体 応力が弾性限界までは弾性的な性質を示し、それを越えると塑性を示す流体。
弾性流体潤滑におけるオイルのせん断挙動に関係します。
弾性はイメージ的には「バネ」と考え、バネが力を受けすぎると壊れてしまうように
振る舞う流体と考えると理解しやすい。
増ちょう剤 グリースの成分で、液体潤滑剤の中に分散し3次元的構造を作り、半固体状にする
作用を持つ物質。
普通はステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウムなどの「金属石けん」が
用いられるが、耐熱性などが要求されるときには、各種コンプレックス石けん、ウレア
化合物や有機処理されたベントナイトなどの非石けん基の増ちょう剤も用いられる。
チキソトロピー 分散系の時間依存性の一種で、超音波による振動や、剪断を受けると時間と共に軟化・液化するが、放置しておく(静止する)と
再び固化する(元の戻る)ゲルの性質。
そう言った流体はチキソトロピー流体と言い、グリース、乳化油、ペイントなどがある。
 レオロジー
(Rheology)
攪拌(かくはん)損失 エンジンや伝動装置において回転または往復動する部分が油面と接触し、これを
叩き、かき混ぜ、かき込む事によって生ずるエネルギー損失
界面 2つの相(気体、液体、固体の間)の接する相の境界。
この界面には界面エネルギーが存在し吸着・ぬれ・界面電気現象・触媒作用などの現象が起こり、各相の内部と異なる物理的・化学的性質が現れる。
界面反応は不均一反応で、摩擦表面と潤滑剤との界面で起こる化学反応による生成被膜は、摩擦・摩耗などの低減に重要です。
界面活性剤 分子内に親水基と親油基を持つため、界面に吸着して、界面張力を著しく低下させる働きを持つ物質。水溶液中での解離イオンの性質により、陽イオン(カチオン)、陰イオン(アニオン)、非イオン、両性界面活性剤に分類される。
潤滑油添加剤として用いられる場合は、清浄性、さび止め性、油性、水分離性、乳化性、分散性、泡立ち性などに関与する。
摩擦面温度 通常は機械的仕事が摩擦によって摩擦仕事という回収不能な摩擦熱に変わり、
接触する両物体に熱伝導して温度を上げている。
見かけ接触面の平均温度を指す場合と、瞬間的局所高温=閃(せん)光温度を
指す場合があるが、後者がはるかに高温となるのが普通。
摩擦の法則 =アモントン・クーロンの法則。経験則。実用的な摩擦条件のもとで広い範囲で成立する。
固体の摩擦力が垂直荷重に比例し、見かけ接触面積(目で見たままの接触した面積)
に無関係であるという法則。
すべり速度にも無関係であるという事を第二法則として付け加えることもある。
摩擦理論 無潤滑状態の摩擦係数に関する理論として、凸凹説・凝着説・接触点成長理論・などがあげられる。近年は分子動力学に基づく理論も試みられている。
摩耗理論 摩耗の発生機構に関する理論。凝着摩耗の理論・アブレシブ摩耗の理論など
摩耗形態ごとの理論は数多く提案されているが、広範囲の条件下で摩耗量を予測し
制御する事に適用できるような理論はまだない。
滴点 グリースを規定の容器で加熱した場合、高温で液状になり滴下し始める温度。
リチウムグリースで190−200度C、耐熱グリースで250度C以上になる。
セ氏と華氏 セ氏はCで表わされ、華氏はFで表わされます。
この関係は「(F−32)/2*1.1」とすれば大体の近似値になります。
  セ氏と華氏
1b(ポンド) 1b=0.45359243kg。約453グラム
トラクション  転がりすべり状態にある回転体の接触部に作用する接線力。                     
トラクションドライブ 摩擦伝達装置の中で接触面にできる油膜のレオロジー特性で動力を伝えるもの。
実際の接触部では油膜に生じる圧力は非常に高いため、油膜は厚くても数ミクロン程度で
弾性流体潤滑状態で油の状態は粘弾性かガラス状の固体にある。
トラクション係数は転がり方向の接線力を法線力で割った無次元量。
EP剤
極圧剤
EPは「extreme pressur」を表し、つまり、イオウ系、、塩素系、リン系、有機金属塩系などの極圧剤を表し、FM剤としては一部区別されて表される場合が多い。
この表示がある場合、それらが入っていることを表します。特にギア油やグリースに表示があります。
ただ、ミッションのシンクロには、金属摩耗や腐食などの問題もあり、あまり良いとは言えず、
最近はEPが少なくなる傾向が強いようです。特に塩素系はオイルメーカーの話し合いで、数年前から入れられなくなっていると思われます。
しかし、デフなど歯車接触圧力が大きく、過酷な条件に用いられ、耐加重能がふつうのギア油より高く要求される場合は入れられている製品もあります。
ギア油のGLは数字が大きいほど粘度が大きくなり、耐加重能が良くなりますが
不必要に大きいものが良いとも言えない事もわかりつつあります。
EP剤を入れない場合は、他のFM剤が代わりに入れられる傾向になっています。
塩素化合物 極圧剤としての用途が多く、塩素化パラフィン(切削・研削油など)・塩素化ジフェニル・塩素化メチルエステルなどがある。
FM剤 フリクションモディファイヤといい、潤滑剤の摩擦特性を望ましいものに調整する添加剤の総称。
摩擦調整剤とも言う。油性向上剤、極圧剤(上記EP剤と区別される場合が多い)
固体潤滑剤などがこれに相当します。
普通この表現で出てくる添加剤としては、(有機)モリブデン系、亜鉛系、があります。
応力  物体に外力を加えた場合 何も無ければ 物体は外力に応じて変形する または
移動する ところが 物体は変形も移動もしない これは 物体内に外力に応じた反
力(内力)が発生して 外力と釣合ったためと判断できる
此処に「外力に応じて発生したとされる力」を 応力と定める
ただ 発生した力の総力を比較しても 素材が壊れる壊れないを検討する材料力学においては比較が難しいので さらに比較しやすいように 外力に応じて発生した内力を その発生していると考えられている面積で除して 単位面積あたりに「単位化した値」を応力として定める物とする
同じく 外力によって物体が変形した場合 その変形量は その絶対量ではなく
「歪み=(元の寸法+変形量)/元の寸法」と 定義する 
フェード現象 摩擦ブレーキの摩擦面で制動力が低下する現象。
摩擦面が制動により高温になることで起こる熱フェードと水、オイルなどが侵入することで起こる
ウォータフェードがある。
温度が下がると制動力が回復する場合もありますが、摩擦面の変化で制動力が元に戻らなくなる場合もあり、摩擦材の交換が必要になります。しばしばクラッチディスクなどで見受けられ、クラッチの修理の原因にもなっています。
グリッドメタル(軸受け) 鋼板を裏金にし、摺動面に格子状(grid)の溝を持つ金属層を持つ軸受け。
金属層は銅、銀、または銅−鉛などで、その上にハビットメタルと呼ばれるスズ、鉛合金などの
柔らかく潤滑性のある金属で覆われている。
溝の本数は1インチあたり20−50本で、深さは0.008−0.024インチぐらい。
この溝によって柔らかい表面層メタルとの接合強度が増し、軸とのなじみを持ちながら優れた
耐荷重性能を得られている。
エロージョン 1.液体や気体に硬い固体の粒子が含まれているとき、その流体が固体表面に損傷を与える現象
2.流体、混相流れ、液滴、固体粒子が繰り返し衝突する事で、衝撃的、機械的な外力を受けた
材料表面が損傷を受け、その一部が脱離する現象。
高周波焼き入れ 鋼の表面を硬化させる処理。高周波誘導電流によって変態点温度以上に加熱し、急冷させる。
短時間なので脱炭や酸化がない事、部分的に焼き入れできることが特徴。
水素化精製法 固体触媒を使って、高粘度指数オイルを作る方法。
環状・芳香族系の炭化水素はエンジンオイルとしては一般的に安定性に欠けると言われ、飽和炭化水素にする事でオイルにふさわしくなります。水素化されたオイルはミネラルベースオイルなのですが、粘度指数が高く、蒸発も少ないことで添加剤量を少なくでき、せん断安定性を高める事になります。
多環式芳香族炭化水素(PAH)は自然界でも動植物の分解過程で生じ、地層中で分解して炭素環が切れ、パラフィン系=飽和炭化水素に変わって行くのですが、その過程を触媒で早めて作る事になります。特に粘度指数を高めたものは高度水素化精製法ででき、オイルのコスト削減になりますが、5w以下の粘度は難しいとされます。
資料集
ひまし油 「ひま」の種子から取れる油で、リシノレイン酸のグリセライドが主成分。
レーシング車のエンジンオイル、作動油、ブレーキオイル、コンデンサー油などのベースオイルと
して、また摩擦低減剤として用いられます。
コンタミ(コンタミネーション) 油圧系、潤滑系に混在する水分、空気、固体物質などの意図しない(汚染)不純物をさす。
また、清浄表面や材料中などに不純物が付着したり混在していたりする意味にも用いられる。
オイル分析などで使用中のオイルに入っていない成分や配合金属値が異なると思われる数値が
検出される場合があるが、それはコンタミのせいとされる。
バルカー
レビュー
ブルックフィールド粘度計 ATFの低温始動性と相関性があり、低温流動性の尺度して知られ、
SAE粘度分類に使用される。
結晶性高分子 代表的にポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリオキシメチレン、
ポリエチレンテレフタレート、ナイロン66、ポリペプチドなどがあり、加工条件で
結晶度を制御することで、材料の特性を変化させることが出来る。
熱可塑性エラストマーなどが開発されている。
オイルや添加剤がシールに及ぼす影響(4)
資料(記載無い場合”トライボロジー辞典”(社)日本トライボロジー学会編1995、養賢堂)参照。
 
 
 
 



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