DTP用語(?)覚え書き
なんかコンピュータ関連に偏っているような気がしなくもないが・・・。

AT互換機
PC-98シリーズ以外のウィンドウズ・パソコンのこと。つまり富士通のデスクパワー、IBMのアプティバ、シャープのメビウスなどなど。日本では一般に、DOS/Vパソコンとも呼ばれる。もともとは、1984年にIBMがアメリカで発売した「PC AT」というパソコンが原点。
BML(Broadcast Markup Language)
デジタル放送で使われるものとして開発された。現在のBSデジタル放送で使用されているが、それだけでなく、番組作成にも用いられている。
CD-Extra
音楽のCDとCD-ROMを兼ねる規格のこと。
CEPS(Color Electronics Prepress System)
主にカラー写真画像のスキャン,レタッチ,色分解などを高い品質で電子的に処理する画像処理システム。入力ステーション,画像編集ステーション,出力ステーションなど,いくつかのユニットで構成されている。レイアウト・スキャナやトータル・スキャナなどがその例。
パソコン・ベースのカラーDTPシステムに比べ,はるかに高性能・高速で,大きなサイズの画像が扱える。その半面,価格が高く,操作にも高度なテクニックが必要となる。
従来は,専用の画像データしか扱えない独自のシステムが主流だったが,最近ではカラーDTPシステムと連携が取れるようになってきている。このため,CEPSでやるべき処理とDTPに任せる処理を切り分け,高品質で効率的な使い方が模索されている。
CSV(Comma Separated Value)
1レコードの各値(フィールド)をカンマで区切って表したもの。
CTP(Computer To Plate)
版材をイメージセッタや刷版用のレコーダのような大型ラスターデバイスにセットして、RIPから直接刷版を作る方法。これ用の新しい版材としてサーマル方式があり、高出力の赤外レーザで露光したあと、加熱処理と現像処理を行うものが多い。この方式は明室で扱え、他方式に比べて解像度が高い。
cXML(Commerce XML)
Ariba Technologies社を中心に40数社で集まってできた企業間電子商取引の規格
DDCP(Direct Degital Color Proof(ing))
フルデジタル化時代のカラー校正機として、DTP、CEPS等からデジタルデータを直接使用するもの。印刷と同等の網点を作るのが特徴。ここに調査結果があり。
DRAM(Dynamic RAM)
bitの情報を記憶するメモリセルが,コンデンサとトランジスタ1つずつで構成されているRAM.コンデンサに電荷が溜まっているかどうかで"1"か"0"かを判別する.このDRAM内部のコンデンサは,放置しておくと自然に放電してデータを失ってしまうという特性がある.そのため,完全に放電してしまう前にコンデンサを再充電する必要がある.これをリフレッシュという.DRAMには必ず一定期間内にリフレッシュサイクルを必要なだけ与えなければならない.リフレッシュサイクル中はデータの読み書きができず,CPUからのアクセスも待たされるため,速度低下の一因となる.このような理由もあって,DRAMはSRAMより遅くなる傾向がある.しかし記録密度については,同程度の製造技術を用いた場合,DRAMはSRAMの約4倍の密度を実現できる.その分,単位容量あたりのコストもDRAMのほうが安い.PC互換機では,メインメモリに汎用のDRAMが用いられる.またグラフィックスカードの表示用メモリには,汎用のDRAMのほかグラフィックスに特化したマルチポートDRAM(VRAMと呼ばれることもある)も使われる.近年,DRAMのアクセス速度を向上させたRDRAMやシンクロナスDRAMが登場しており,これらをPC互換機にも応用しようとする動きが見られる(現在メインメモリに使われているDRAMでも,高速ページモードを使ってアクセスタイムを縮めることは一般的に行なわれている).
ebXML(Electronic Business XML)
非営利団体OASISや国連機関であるUN/CFFACTが進めている企業間電子商取引の規格
FD
フレキシブルディスク(flexible disk)は、柔軟な薄い円板に磁性体を塗布したもので、1970年代にIBM社が製品化した。交換可能、極薄・軽量なので、保管や取扱いが簡単で、価格も安いということから、急速に多くの用途に使われだした。フロッピーディスク、ディスケット(いずれも商品名)とも呼ばれ、単に FD と略する場合もあるが、正式呼称はフレキシブルディスクカートリッジ(JIS規格)。正式名を知らなかったので書いておく。
FEP(Front End Processor)
「漢字かな混じり文」を入力するためのもの。WindowsではIME(Input MEthod)と呼ぶ。
GDI(Graphic Device Interface)
WindowsのGUI描画ルーチン
GPIB(General Purpose Interface Bus)
もともとはHewlett Packard社の社内規格であったHPIBという計測機器用のデジタルバスのこと.現在ではIEEE 488として規格化されている.コンピュータと各種計測機器,周辺装置(ディスク,プリンタ,プロッタなど)を接続して制御するために広く使われている.(さらに詳細はこちら
IDE(Integrated Drive Electronics)
PC互換機用ハードディスクインターフェイスの1つ.もともとパソコンの内部バスであり、接続台数やケーブル長の制限が多い。(めちゃめちゃ詳細がこちら
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.=電気電子学会)
世界で最大の専門技術者組織(学術団体)であり、その目的は、人間社会の向上の為、電気・電子技術およびその関連科学の発展を推進する、専門知識の向上をはかる、また会員の利益をはかることにある。東京支部名古屋支部など日本にも8つの支部がある。
IEEE1394
LocalTalkを100倍高速化させたFireWireをもとに、IEEEが標準化したシリアルインタフェースで、低コストで高速に相互接続できる。速度は100〜400Mbpsであり、混在使用しても帯域保証する仕組みがある。最近の実装では12MB/秒で、デジタルビデオの転送に使われている。
MML(Medical Markup Language)
医療関係で使われる電子カルテの規格。異なるコンピュータ環境であっても診療記録を交換できるように開発された。もともと1995年宮崎で開かれた日本医療情報学会電子カルテ研究会年次総会で提唱された。その時はSGMLベースで記述することになっていたが、現在はXMLベースとなっている。
NetWare
Novell社のネットワークOS。ネットワーク全体のユーザや資源をツリー構造のNDSで管理している。
OPI(Open Pre-press Interface)
簡単な概念でいえば『間引かれた画像データを用いてレイアウト編集システム(CEPS:Coler Electoronic Pre-press System) 等と汎用パソコンを結び、無駄の無い作業環境を確立する』。自動画像差し替えをすることが、OPIの概念では絶対条件。(ここから転載)
PS(Pre-Synthetized)版
支持体にアルミニウムの薄板を用い、表面に化学処理を施して強度を上げ、また耐刷力を保つようにしている。この表面に感光剤(ジアゾ方式が中心)を塗布して製品化し、フィルムを密着させて紫外光で露光し、自動現像機で現像する。多くの場合非画線部が水になじんで、インキの油をはじく性質を使って画像形成をする。
RIP(Raster Image Processor)
PostScriptからラスターデータ(ドットデータ)に変換する機能部分の名称。
RSA
公開鍵暗号系。この暗号を考案した Rivest (リベスト)、Shamir (シャミル)、Adleman (エイドルマン)の三人の名前の頭文字をとって名付けられた。このRSA公開鍵暗号系はその強度の根拠として素因数分解の困難さを使っています。ここここに説明してあるんだけどさっぱりなんのことやら。
ScitexCT(サイテックス・シー・ティー)
グラフィックデータの保存形式のひとつ。CEPS用の製版システムであるScitexシステムで使用されるフォーマット。DTPからScitexシステムにデータを持っていくときには,この形式で保存する。CTはContinuous Toneの略で、CMYK・グレースケールの画像をサポートする。
SIMM(Single In-line Memory Module)
いくつかのメモリチップを小さな基板にまとめて実装したメモリモジュールの一種.基板の端には,外部と信号をやり取りする端子が一列に並んでいる.SIMMは,SIMMスロットに装着して使用する.PC互換機で代表的なのはメインメモリ用のSIMMで,汎用のDRAMが2〜36個ほど実装されている.(詳細はこちら
SRAM(Static RAM)
4〜6個のトランジスタで構成されたメモリセルでbitの情報を記憶するRAM.DRAMのようなリフレッシュの必要はない.DRAMに比べると,SRAMはアクセスタイムを大幅に高速化できるので,PC互換機では外部キャッシュによく使われる.また消費電力についても,速度さえ落とせばDRAMよりはるかに小さくできるため,バッテリバックアップの必要なRAMにも利用される.
SYLK(SYmbolic LinK)
マイクロソフト社が表計算ソフトのデータをやりとりするために使っていたデータ形式。データはテキストで記述されているので、容易に変更もできる。
VRML(Virtual Reality Modeling Language)
インターネット上で3次元を表現するための言語です。VRMLは、今までの2次元(平面)の世界に加えて、インターネットに3次元(立体)の世界をもたらし、世界中の3次元作品を見たり、自分で作った3次元作品を世界中に公開できるようになりました。また、VRMLは、個人で使っても企業が商用に使っても、料金は一切必要ありません。(ここから転載)
XFA(XML Forms Architecture)
いままで紙によって行われていた行政の様々な手続きを電子申請に転換していくために開発されたもの。インターネットを使った申請や届け出ができるようにした規格。
あじろ綴
無線綴じの一つ。折の段階で折丁の背の部分に点線状の穴をあけ(折ミシンという)、その穴の部分に接着剤(ホットメルト)を注入してページを接着すると同時に、凸部に残った接着剤で折丁同士を接着させて綴じる方法。折りの背の部分は削らないので、正規のノドあき寸法でよい。
糸かがり綴じ
上製本に主に用いられる綴じ方で、伝統的書籍で最も一般的な方法。最も丈夫であり、補修なども効く。並製本であっても、のどまで一杯に開く必要があるものや、頻繁に使用されるような書籍にも用いられる。
ウォーターマーク
透かし。
打返し
表裏を同じ版でする際の面付け方法
黄金分割
線分ABとその線分上の点Pがあったとき、AB:BP=BP:APが成り立つような分割法を黄金分割といい、長短両辺の比がAB:BP=BP:APとなっている長方形(長短比 1:0.618)の例がよく知られている。一般的な紙(A判とかB判)は、もとの大きさの紙を半分半分と切って各サイズの用紙を作るが、これでできる用紙が常に相似形(縦横比が一定)であるのは黄金比の故である。
一般的に、この分割比をもつ形状が人間が一番心地よいと感じるとも言われている。(ここが元ネタ)
ガモット
理論的なカラースペース内で、あるデバイスが再現できる特定の領域のこと。
ガモットマッピング
あるデバイスでは再現できるが、使用したい別のデバイスでは再現不可能の色を、最も近い色に置き換えること。
漢字イン/漢字アウト
漢字を扱うためにJISコードの1バイトコードと2バイトコードの最上位を1にしたもの。
空間周波数
画像の濃淡の変化の仕方を抽出したもの。高い成分が多いと鮮鋭な画像になる。わかりやすい例はこちら
グリッド
格子,碁盤目の意味。ページデザインの方法のひとつとして,紙面を格子状に分割し,それをベースに複数の格子状のエリアを文字組みエリア/写真・図版配置エリアとして,割り付けていく方法をグリッドシステムという。
毛抜き合わせ
隣り合う絵柄が、重ならないように、且つ、隙間ができないように位置を合わせること。髪の毛程の狂いも許されない、ということからこう呼ばれる。
康煕(こうき)字典(読めなくて大騒ぎ^^;)
清の康煕年間に編纂した中国語の字典。集録字数は4万9千字、らしい・・・。
シフトJIS
文字の配列はJIS X0208に基づいても、コード系を区別する制御記号を使わない体系の代表的なもので、マイクロソフト社が普及させた。1バイトコード体系(255個)のうち空いているC8、C9、CFを、2バイトコードの1バイト目に使う方式で、簡単な計算処理でJISコードに変換できる。この方法はJIS X0208でも認められている。
殖版
刷版上で多面焼きすることで,1枚の紙に同一のものを多数印刷すること
スキーマ定義
データベース定義において、データを表の形に定義し、表と表の関連づけや権限の設定などを行うこと。
ストリップ=ストリップコート
フィルム上の写したくないものを隠すときに用いる赤いプラスチックのシート(プラパンに薄い赤い膜を貼ってある)。その赤い膜の、必要なところを切ってはがすから『ストリップ』と言われる(らしい)。
スーパーセル
印字(イメージセッタでは光ビーム)の計算を数個から十数個(イメージセッタのメーカーによって異なる)のハーフトーンセルで一括して計算することです。この方法では、まとめて計算し印字するので、出力のスピードが早くなるだけでなく、計算時の誤差も少なくなります。また、大きな面積で計算するので、角度もより正確になります。スーパーセルの方式は2〜3年前から多くのイメージセッタに採用されており、いまでは一般的な方法となっています。(ここから転載)
政令文字
文部省管轄の「常用漢字」及び法務省管轄の「人名用漢字」を合わせたもの。管轄が違うんですね。
セクタ
ディスクを読み書きするために磁気的に区分けされた最小単位。ディスクの同心円状にあるトラックをいくつかに分割したもので、形状が扇型(sector)になるためこの名がある。ファイルを扱う際には、いくつかのセクタを一つにまとめた論理的な単位であるクラスタが利用される。トラックをいくつのセクタに分割するかで、同じOS、同じ規格のディスクでも容量などに違いが出てくる。
背丁
ページものの面付け時につける記号で、落丁や乱丁を発見しやすくする
背標
ページものの面付け時につけるもので、書名および折丁の順番を示す
面付けしたページを印刷する単位
台数
ページ物印刷における版面の数
台割り
一度に印刷されるページ数に、総ページを分割すること。面付け状態により4ページ単位、8ページ単位、16ページ単位などに分割される。
台割表
台割りのページ単位を表にしたもの。面付け作業は、この台割表に基づいて行われる。
チント
=平網。
チント処理
図形や文字に色付けをするために、再現したい色合いを得るのに必要なCMYK各色の網の掛け合わせ比率を設定し、分色版を作成すること。
データハイディング
静止画や動画,音声などのデジタルメディアに,たとえばIDやキャプションといった情報を非可視/非可聴で埋め込む技術。IBMの登録商標らしい。
デバイスインディペンデントカラー
それぞれ異なる色再現領域を持つデバイス間でのカラーマッチングのために、いったん汎用のカラースペースに変換する考え方。CIEのXYZやL*a*b*が共通のカラースペースとして使われる。
テーブル変換処理
画像のガンマ特性を変える際に、これによって入出力の各階調データをガンマ補正する。
デュープフィルム
写真原稿関係。デュープ=複製の意。目的に応じて、原版を使わずに、複製したフィルムを原稿にする場合がある。この複製フィルム原稿のこと。貴重な写真原稿はこれを使うのが一般的である。
ドメイン
NTServerでは、ネットワークの中に複数のサーバが存在するときに、ネットワーク全体をこう呼ばれる区画に分け、その中の一台のサーバをコントローラにして管理する。
トラック
ハードディスクやフロッピーディスクなどで使用される記録領域の呼び名の1つ.ハードディスクやフロッピーディスク上に区切られた同心円状の記録領域.陸上競技で使用する同心円状のフィールドの1つのコースをトラックと呼ぶのと同じ.
トラックとセクタ例(NEC系5インチ/3.5インチFD)
バイト/セクタ セクタ/トラック トラック数 容量
512 18 160 1.44M
1024 8 154 1M
512 8 640 640K
トラッピング(trapping)
先に印刷されたインキの上に、後から印刷されたインキがのること。正常にのらないことを「トラッピング不良」と呼び、前のインキがブランケットを介して次のインキに混じって濁る現象を「逆トラッピング」と呼ぶ。製版作業では、毛抜き合わせのことを指す場合がある。
トランザクション
データベースは多数の利用者から同時に処理要求が起こるので、異常が起こらないよう秩序立てて処理を行うその処理単位のこと。
バイオレットレーザCTP(バイオレットレーザシーティーピー)
バイオレットレーザダイオードを光源として使ったCTPシステム。ブルーレーザCTPとも呼ばれる。バイオレットレーザは、DVDなどの民生用機器として大量生産されているので、低価格で信頼性が高い。波長が405nmと可視光ぎりぎりであるため、作業には明室に近い黄色〜オレンジ色の安全光を使用できる。版材としては、銀塩型とフォトポリマー型のものが使われ、露光後に現像処理が必要である。
ハイシエラ
CD-ROM用の論理フォーマットであるISO 9660のもとになったもので、数社の企業が集まって策定したときの名称。
バウハウス
バウ(建築)ハウス(家)という造語から。1919年、ドイツのワイマール市に開校された、造形芸術学校。デザイン運動のひとつの頂点を形作ったものとして高く評価されており、グラフィック・デザインおよび家具デザインの分野にその成果が認められる。芸術活動のひとつとして、この学校の芸術教育の理念を引き継いだものについても「バウハウス」と呼ぶ。近代デザインの発展の土台を築いたといわれる。グリッドデザインもそのひとつ。(ここがもと)
パーサ(parser)
コンパイラやインタープリタなどの言語処理系において,ソースコードの単語列から,その文の意味を解釈するもの.構文解析ルーチンなどと呼ばれることもある.
フィボナッチ級数
数学者レオナルド・フィボナッチ(1174?〜1250?)が発表した級数。最初に1を二つ並べ,その和の2を次に続けて並べ,さらに続けて1と2の和3を,つぎは2と3の和5を,そのつぎは3と5の和8と並べていく,以降もこのようにして続けてできる無限に続く数列。
1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 …
(この隣接数の比の極限は黄金比に近づくことでも知られている)
この級数は自然界の造形に多く見られる。また美術の造形分野では黄金分割と並んで尊重される技法のひとつ。(ここから抜粋)
プレフライトチェック
データを印刷機に「飛ばす」前のチェックのこと。
本掛け
印刷したときに表裏を通して一連のページとなり、重複したページがないような面付方法
無線綴じ
背の部分に3ミリ程度のミーリング(糊付けのために紙を削る部分)を必要とするので、ページの四方に必ず裁ち分が必要になる。
ロケール(locale)
Windows NTやWindows 95などのMicrosoft社製オペレーティングシステムにおいて,システムの現在の国設定を指す言葉.このロケールには,言語環境のほか,日付や時刻などの表記方法,通貨の単位などが含まれる.
ロードバランス
プリントサーバの機能の一つで、複数のイメージセッタの負荷を均一化するために、同種の複数のプリンタに同じ名前を付けて一つのキューから複数のRIPへ振り分ける機能。