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●F.クープラン 第6組曲 |
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フランスの作曲家、フランソワ・クープラン作曲のこの曲は、1曲1曲にかわいい題がついて います。
まず1曲目は「刈り入れ人」。収穫時のお天気の良い静かな朝、人々は意気揚々と収穫へと出かけます。
続くは、「優しい物思い」昨夜の楽しかった舞とう会、素敵なあの人は今ごろどうしているのかしらと思う時、自然と心が優しくなる様です。「鳥のさえずり」鳥達が美しい声でさえずります。
「神秘の防壁」とはいったい何なのでしょう。さぁ、考えて見て下さい。ほらあなたの前にも現れたでしょ……。「羊飼い達」今日も羊飼いの少年達がたて琴と笛で音楽を奏でます。
「蚊」今日も1日が終った。さぁ、寝ようかしら、でも何かが邪魔をします。 |
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●G.フレスコバルディ トッカータ第1番 |
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イタリア生れのフレスコバルディ。
彼の曲は一見"ゲテモノ趣味"(失礼!)。でも弾いているうちになぜか虜になってしまう様です。(今風に言うと「ハマる」と言うんでしょうか。)
トッカータとは本来、和音と速いパッセージから成る即興的な曲のことを言います。
この第1番のトッカータもゆっくりとした分散和音で始まり自由に動く導入部、そして和音をはさみ、コケティッシュな部分、淡々と進む部分、再び流れる様な部分、そして嵐の前の静けさとも言うべきパッセージへと移り、最後は決然としたリズムの中、劇的な終りを迎えます。 |
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●西邑由記子 スウイートダンス組曲(委嘱作品) |
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今年の3月だったと思います。私はあるピアニストのリサイタルを聴きに行き、西邑さんの新曲を耳にしました。
彼女とは、存在は知っていたものの、ほとんどお話ししたこともなかったのです。(ほとんどと言うのは、高校生の頃、私は学校で、彼女がピアノを弾いている練習室のドアを間違えてあけてしまった事があったのです。その時言葉を交したぐらい)
が、大胆にも私はそのリサイタル後「チェンバロの曲を作曲して欲しい」とお願いすると言う行動をとってしまったのです。そうやって誕生することとなったこの曲については、作曲家自身の言葉で語って頂きましょう。
『正直言って、チェンバロ曲を書いたのは、これが初めてである。近い将来書くだろうとも思ったことがなかったが、私のあるピアノ曲の初演を聴いてくれていた井幡さんに、書いてください、と言われた時は本当にびっくりした。
バロック音楽にはチェンバロ、チェンバロ曲にはバロック音楽と、決めつけていた部分があったのだが、それを一切忘れて、私だけのチェンバロ曲を書こうと思った。チェンバロってこんな音もするんだ、こんなことも出来るんだ、という新しい発見があればいいし、チェンバロ独特の優雅さ、愛らしき、かっこよさが聴き手に伝わればうれしいと思っている。』
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●J−M.ルクレール ソナタ |
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フルートと共にお届けするフランスの曲は、ルクレール作曲です。
4楽章から出来ており、チェンバロパートは数字付通奏低音と呼ばれるものです。
これはフルートのメロディーとチェンバロの左手は作曲者自身が書いたものなのですが、右手は左手部分のそれぞれの音に付いた数字(数字によって使える音を示している。例えば"3"はドミソとか)をもとにチェンバロ奏者が作って行くと言うもの。
今日は少しカンニングをしたのですが、私流に味付けしてみました。 |
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●D.スカルラッティ ソナタ |
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今日2人目のイタリア人。ドメニコ・スカルラッテイ。
彼はチェンバロで即興演奏をして宮廷の
人々を楽しませました。それらの曲が今日ソナタとして残されています。
本当にいろいろなタイプのものがあるのですが、今日はその中からちょっとお茶目だなあと思った3曲を選びました。
それぞれ1曲の中にいろんな要素が盛り込まれ、まるで万華鏡の様ではありませんか、ねっ!! |
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●J.S.バッハ ソナタBWV1031 |
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音楽の父バッハ。彼は6曲のフルートとチェンバロのためのソナタを書いたとされています。
その中の第2番目にあたるこの曲は、3楽章から成り、1楽章はチェンバロソロから始まり、フルートのメロディーへと受け継がれて行きます。
2楽章はしっとりと落ち青いたシチリアーノと名付けられた曲。御存知の方もいらっしゃるのでは。
3楽章はとても元気な3拍子の曲です。ところでこのソナタ、実はどうもバッハではなくバッハの弟子が書いたものではないかと言われているのです。
もしそれが事実であるとしたら、そのお弟子さん、きっと先生の教えをしっかり守る良い生徒だったのでしょう。
なぜって先生の良いところをしっかり受け継いでこの名曲を残してくれたのですから。
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