α線の飛跡
写真に見える石はユークセン石といいます。この石は放射線(α線、β線γ線)を出しています。
このはっきりと見える白い線がα線が通過した痕跡なのです。
エタノールが過飽和状態なった環境を作ります。
そこにα線が飛んでくると、α線の電離作用で、周りの分子をイオン化します。
すると、誘電分極でエタノール分子が引きよせられます。そして、これが核となりエタノールが液滴となるため我々の目に白い線となって見えるのです。
うまくいけばβ線の飛跡も見えます。β線は電離作用がα線より小さいため、相互作用も起こりにくく、線が細くなります。