minago

*** 内職をしていて...。***

自分の意志

もうかれこれ数年にもなる内職さんがいる一方で、1、2回でやめてしまう内職さんもおりますが、申し込みの時点で、1ヶ月もたない内職さんには共通した特徴があることに気が付きました。
それは、親が子に、ご主人が奥様へ、子が親に内職をさせたいと、本人の本当の気持ちをくまずに申し込まれた場合です。申し込み者は「本人が家でぶらぶらしているし…」「ボケ封じにやらせたい…」と仰いますが、ご本人の真摯なやる気がなければ、内職に限らず、何事も成し得ないことは明らかです。第三者が申し込みされる時は、どうか本人の自発的な意志を確認してからにお願いいたします。

フッ素コートはさみ

両面テープ貼りの仕事が多いのですが、カードでは切り口がガタガタ。では、はさみで…となると10回も切らないうちにはさみ自体がベタベタになり、まったく切れなくなります。そのたびに除光液でふき取るのですが、これがものすごいストレスの元。「すっきり切れる両面テープ」か「テープがつかないはさみ」がでないものかと長年願っておりました。
フッ素コートはさみがいいぞと情報が入ったものの、カタログの文句にある「粘着テープがつきにくい」という表現が気に入らず、この件は放置していました。(絶対つかない物でないと困るのです)
ある日、数万部単位の仕事で「両面テープははさみで切ること」と指定がきて青ざめました。ここにきて、フッ素コートはさみをとりあえず1本だけ購入して実験。すごいです!ひっつきません!慌ててまとめ注文をし、内職さんにも配布。もっと早くに知っていたら…とくやまれます。人がいいと勧めるものは、素直に受けとめたいものです。
しかし、このはさみもいずれはキッチンのフッ素加工フライパンのように、ハゲハゲになってくるのでしょうか?(今回、これだけ切れただけでもすごいんじゃない?とは、ある内職さんの弁)

三種の神器

内職をする前に各自で買いそろえていただくものは一切ありません。
しかし、これだけは手元にあるべきものは

  1. ガムテープカッター
  2. セロテープカッター
  3. スポンジ

です。ガムテープカッターはこちらから支給いたします。手ちぎりは厳禁です(はさみは可)。せっかくきれいに仕上げているのに、外箱のガムテープの貼り方が汚いとその中身まで疑われてしまいます。(できれば「しわ」「よれ」がないようにお願いします)
セロテープカッターはテーブルに置けて重みのあるものが望ましいです。軽いものは、ガムテープでテーブルに固定させると使いやすくなります。これがないと適当な長さにはさみでセロテープを切って、1枚1枚テーブルの端やプラスチックに貼りつけておくことが準備段階として必要になってしまうので、能率的ではありません。
スポンジは食器洗いに使うものを適当な大きさに切り、水を含ませて小皿の上にでも置きます。これは指先をしめらせて、ちらしなどの封入の際に2枚入れを防止するためです。ぜひご用意ください。もちろんおしぼりをぬらしたものでもかまいません。封入ではそれぞれのちらしを50なり100なり数えわけておいて、これもあらかじめ数えていた袋と同時に終わらなければ、過去50枚か100枚の袋の中に、ちらしを2枚入れしているものがあることになります。逆昇って中身を確認するくらいの気持ちでお願いいたします。

理想の内職さん考

手がはやくて、たくさんの量でも動じず、しかもきれいに仕上げてくれる内職さんをピックアップしてみると、2つの共通項がでてきます。

  1. 玄関がきれいに整頓されている
  2. 時間あたりの仕上がり数を把握できる

1の玄関ですが、これは家の新旧には関係ありません。ただ靴がそろえられていて、傘などがたおれていないだけでいいのです。
製品の最終仕上げを依頼されることも多いので、玄関兼物置状態になっていて、ほこりが積っているところには預けたくないのが本音ですが、不思議なことにそのようなところは1回でお止めになります。だから、はじめて内職のお願いにお伺いした時点で、だいたいその内職さんの人となりや長続きするかしないか、きれいに仕上げてくれるかは把握することができます。
2は自分で時間のオーガナイズができるか?ということにかかわってくると思います。時計を見ながらとりあえず1時間作業してみるとか、とりあえず100個作成してみた上で何分かかったか知っておくと、全体で何時間必要になってくるのかわかります。時間の配分は各自の自由なので、これなら3時間友達とお茶が飲めるとか家事も余裕でこなせる(ひいては玄関掃除も できる)などと自分なりの時間配分ができると思います。
さらに、次に似た仕事が入ったときに、これならすぐにできるからたくさん欲しいとか、5時間あればできるから別の予定もいれられるという具合に、次回にも活かすことができます。
ちょっとのんびりしてきたな...もうちょっとはやくしてみよう...と常に時間を意識するだけで、ただやみくもに仕上げようと頑張っていた時よりも楽にできることを発見すると思います。

なまえ

仕事によっては、作業していただいたものに各人の認印を押印するものや、フルネームで記名するものがあります。これは1000個の中の1個のミスを探しだして、内職さんを吊しあげるものではなく、急な仕様変更の際にどこまでが古い形式か把握したり、ミスが発生したときにどの箱を完全検品するのか見極めるためです。当方は内職さんを信頼してお願いしています ので、当方の指示通りにさえ作業してくれたら堂々としていればよいのです。
ところが、別の業者さまからご紹介いただいた内職さんに記名をお願いしたと ころ「そんなややこしいことはしたくない」と3人も拒否されました。そこには当方もおそろしくて(信頼できなくて)仕事を依頼しませんでした。たとえ記名押印が必要のない仕事があっても、そこにお願いすることは今後一切ありません。内職はひまつぶしではなく、自分の作業した分の報酬をいただく立派な仕事です。一度の失敗が業者さまの信用を失うたいへんなものですから、どうかプロ意識をもっていただいて、自分は指示に従って作業したことを納品時にアピールできる姿勢をもってくださるよう切にお願いいたします。

内職屋みなご
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Last modified: Mon Apr 10 18:35:35 JST 2006