死霊戦線 〜ブラウニングの復活〜
ビクター音楽産業 発売日1988年7月5日 プレイ機種PC8801版
なんていうのかな、僕は、ファンタジー系のモンスターが出てくるRPGは嫌いじゃないし、ファンタジー系の剣と魔法で戦う世界も嫌いじゃない。でもそればっかじゃつまんないでしょう?現代や近未来の世界で、現代的なライフルや、マシンガンを使ってファンタジー系じゃないドロドロしたモンスターを倒すRPGも良いと思う。。そういうRPGは少ないけどね。そんで、魔法の代わりに超能力を使えるっていうのがよくあるけど、それはそれでよしって感じ。この種のRPGには、死霊戦線以外には93年くらいの妖撃隊とかがあったな。この死霊戦線は、1990年か、91年の2月に難波のアイ・ツーで買ったと思う。でももしかすると高槻の西武百貨店前のミドリビル二階にあったアークで買ったかも知れない。シールはついていた。でもマニュアルは、お茶か何かこぼしたみたいにビロビロになってた。嫌だった。
『ある日とつぜん、チャニーズ・ヒルの街に何かが起こった・・・。すべての通信・交通手段は途絶え、街に足を踏み入れたものは二度と帰ってくることがなかった。事態を重く見た政府は陸軍一個中隊を派兵したがわずか数時間で連絡を絶ち、帰還するものは誰一人としてなかった。そして調査の結果科学者達は、この街に超自然的現象が起こっているという推論に達した。これに対応できるのは軍に新設されて間もない超能力特殊攻撃部隊S-S.W.A.Tだけであった。しかし、その百戦錬磨のメンバー達も次々とチャニーズ・ヒルの虜となり、すべてのメンバーが消息を絶ってしまう。残るは最年少の女性隊員ライラ・アルフォン唯一人となってしまった。奇しくもチャニーズ・ヒルに生まれ育った彼女は、潜在的な超能力は最高の戦闘レベルを持ちながらもまだその能力が完全に覚醒していない・・・』死霊戦線マニュアル要約。というわけで、ライラはチャニーズ・ヒルの謎に挑むのである。。
オープニングは、結構渋くて格好良い。上に書いたストーリーを説明しながらオープニングが流れるんだけど、重々しい感じになって、ちょっと鳥肌が立ちそうなさみしさが感じられる。パーティーを組まないRPGの孤独さもいいもんだ。このゲームの目的として、生存者を救出するというのもあるんだけど、生存者と出会った時は、人と会えてこっちの方がほっとするくらいだ。でも隊の仲間のクロネンバーグやロメロ、ドクター・バス、軍のゴードン達みたいに見つけ出しても助けられずに死んじゃう人もいる。さびしい中、せっかく人と会えたのに助けられないなんて・・・悲しい・・・こういう気分になるゲームだ。。難易度も理不尽な謎とかがあるわけではなく。一通りの行動をすれは、先に進めるようにはなってると思う。でも、マップは結構広いし、こまめに教会(唯一の安全な場所)に戻らなくちゃいけないんで、クリアまでに時間がかかるとは思うけど。
このゲームで、一番ストレスが溜まる嫌な部分は、敵のクリーチャー(モンスターのこと)との戦闘は頻繁に起こるのに、戦闘の際のディスクのアクセスが異様に長いことだ。僕の先輩はこれが原因でこのゲーム途中で投げ出しちゃったし・・・。それ以外では、及第点でしょう・・・たぶん。飛びぬけて「おもしれー!!」っていうゲームじゃないけど、だらだらと続けられるゲームだと思うよ。始めの方から、どこどこへ行って、何をしろとかいうようなことは言われないんで、戸惑うかもしれないが、そういった不安もこのゲームの良いとこだと思う。最終的な目的は、この街にはクリーチャーに這い出してくる黄泉路があるんだけど、街の開発によって解かれてしまった黄泉路に、もう一度封印することなのだ。そして、それをやる上で、この街で生まれ育ったライラ自身も知らないライラの出生の秘密が明らかになる。
僕の心の偏差値 57 (悪いゲームじゃない。でもアクセスの長さには閉口)
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