天下統一U
システムソフト 発売日1991年11月28日 プレイ機種PC-9801版
これは、天下統一の2作目です。1作目の天下統一は、1989年当時、光栄の独壇場だった大作戦国シミュレーションのジャンルに光栄以外のメーカーが切り込んで初めて成功を収めたというか、光栄の戦国シミュレーションに匹敵した最初の物で、これの方がいいという人も結構いたと思う。たぶん。
そんで、1990年2月のログイン誌の特集記事「みるみる戦国体質になれる」で、この天下統一を編集者58人でプレイして、誰が天下を統一目指するかというのが、1年近くにわたって連載されたんだけど、これがすごっく面白くて、もうなんていうか、天下統一やりたくてたまらんでしたね。
天下統一のころはまだ98を持ってなくて悔しい思いをしたせいか、その後、天下統一Uが発売されるとすぐにたしか日本橋のソフマップで買いました
ストーリーって言っても戦国シミュレーションですからねぇ。えーと、マニュアルには、「プレイヤーは日本各地に割拠する大名家の一つとなり、外交や合戦によって勢力を伸ばし、日本全国を統一することが目的となります。ゲームは1546年の春にスタートします。諸国には上杉、武田、北条、今川など、後に戦国大名と呼ばれる群雄が割拠してますが、その彼らですらこの時代においてはまだ一地方を押さえた勢力にすぎません。まさに争乱の時代の幕開けといったところでしょう。(中略)あなたの持ちうる英知と武略の限りを尽きし、ぜひ天下を統一してください。」とあります。まあ、これはどの戦国シミュレーションにもいえますねきっと。
結構おもしろかったです。このゲームで久しぶりに徹夜したなーって思い出があります。具体的にどこがと言われると困るんですが・・・。国作りも戦闘も光栄のゲームに比べるとシンプルです。というか、ある程度自国が大きくならない段階では内政はできません。でもその割り切りのよさというか、うざったい感じの細かいコマンドがなく、純粋に武の部分に集中できるのも面白さの一つのような気がします。それに一応同盟を結んで援軍を呼ぶこともできます。個人的にこの援軍が呼べるゲームって好きなんですよ。ただこのゲームの援軍は役に立たないし、呼ぶと友好度が下がるので(なんでだ!!!)使いませんでしたけど。
すごく面白かったんですがそれも中盤まででした。もう後半は統一という目的があるからやってますがとっても辛いです。ある程度自分の国が大きくなると、まあ、もうめったなことでは負けません。緊張感はぜんぜんなくなります。これはこういったシミュレーションの常というか限界なのかなー。
野戦では鶴翼とか魚鱗とか斜陣とかいろいろありますが、結局横一列に並ぶのが一番強いです。どこか出っ張ってるとそこを集中攻撃されますから。それに後半には野戦は起きないというか、起こさないようにします。2倍くらいの数で攻めれば敵は城から出てきません。そこで城攻めをするわけですが、自国が大きくなると1人や2人は優秀な家臣がいるはずですが、そいつにお金に物を言わせて内応をさせるとどんなに強固な城も大体落ちます。こうなるともう、つまんないただの作業ですよ。あと、一番つらいのは後半の家臣の管理でした。凡将はほっといて優秀な家臣を集めて軍団を作りたいんですが、一つの城に集められる武将の数には限りがあってもう・・・限りなくうっとおしかった。いらない武将は追放できるけどときどき謀反を起こしやがるし。
そしてこのゲームの最大の敵は武田でも北条でも上杉でもありません。一向一揆です。後半の大量に鉄砲を持った一向一揆が一番強いです。マジで。なんかもう・・・って感じです。
いろいろ文句を書きました。後半はいろんな面で不完全でイマイチと思うところも多いです。でも嫌いなゲームではありません。それは前半の熱中度はひじょーに高いからです。前半はもう信じられないくらいに面白いし緊張します。
ちなみに僕はこのゲーム、大友、島津、足利、南部で4回統一しました。
僕の心の偏差値 58 (前半の素晴らしさと後半の辛さとで相殺)
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