フリートコマンダー
アスキー 発売日1988年3月29日 プレイ機種 ファミコンカセット
ファミコンのシミュレーションは、88年以降数多く発売されたけれど、SF物と戦国時代物が多く、空母や戦艦を使うシミュレーションはあまりなく、ファミコンの第二次大戦物としてはこれが最初じゃないのかな。と思う。違うかもしれん。
当時PC98を持ってなくて、98の太平洋の嵐をとってもやりたくてたまらなかったので、ぜんぜん違うけど、とりあえず第二次大戦物のシミュレーションということでこのフリートコマンダーは買おうときめたのだ。
ところがだ、これがどこにも売ってなかった。パッケージがデカイせいか、発売元がアスキーのせいか、ファミコンではマイナーなジャンルだったせいか、出荷本数が少ないせいか(たぶん)、これがどこにも売ってないのだ。結局、24件目のダイエー香椎店で発見。しかも定価。ファミコンソフトを定価で買ったのは後にも先にもこれが最後だったと思う。
『限りなく透明に近い美しい海を挟んで2つに国が睨み合っていた。プロトン帝国とアルゴン連合国だ。この2つの国の戦いに終止符を打つため君は秘密の指令を受け取った。君に課せられた任務とは、プロトン帝国の司令長官となり、敵のアルゴン連合国の艦隊を倒すことだ。君の艦隊は2隻の大型戦艦ヤマト、ナガトを始め空母、駆逐艦、潜水艦、魚雷艇などで構成された選び抜かれた優秀な艦隊だ。
ただ敵の艦隊を倒せばよいというものではない。敵の経済を封鎖して、経済的に壊滅させなければならないのだ。』フリートコマンダーのマニュアルより。
というわけで、実際のゲーム上では、なぜかプロトン帝国とアルゴン連合国という架空の国家間の戦争が舞台となっている。でも、登場する艦艇や航空機は、第二次大戦の日米のものであり、まあ、第二次大戦物のシミュレーションとして見てもいいんじゃないかなと思う。
プロトン帝国とアルゴン連合国の戦力は同じで、そんなに複雑な地形でもないので、多くの場合、戦術とか関係なしでまともにぶつかり合うことになる。だけどなんというか・・・、敵が弱い、弱すぎるよ。よほどいいかげんにやらなければ負けない。というか、負けようと思ってプレイしなければ負けないんじゃなかろうか。いちおう敵も主力部隊のほかに軽空母と駆逐艦からなる別働機動部隊を作ってみたりするんだけど(というかいつもこのパターンで攻めてくる)なんかそんなの関係なしにぜんぜん弱い。勝つのはそりゃあ負けるよりも楽しいですけどこれじゃあ・・・。そこでこのゲーム1人用だけど2人でやるとたのしい。当然対戦なんかができるわけじゃなくて、プロトン帝国の艦船を2つに分けて戦うだけなんですが、そうすると敵の主力部隊とこちらの半分の艦艇がぶつかることが多くなって、不利な状況になりやすく、少しは難易度が増す。・・・それでも勝つけど。
このゲーム、プレー中は攻撃時の効果音の他は音楽が鳴りません。超さびしーです。
このゲーム、ターボファイルを買わないとセーブができません。2,3時間で終わるからどうしても必要ってわけじゃないけど、シミュレーションゲームでセーブができないのはちょっと・・・。
このゲームでは、駆逐艦や航空機の魚雷で都市を攻撃できます。その辺結構いいかげんです。
海戦マップと艦隊模型がついていて、パッケージはパソコンソフト並みにでかいです。豪華な感じがします。
苦労して手に入れたソフトだったけど、今にして思えば、決して当時の水準を超えたゲームではなく、単にファミコン初の海戦シミュレーションゲームだった。でも当時はこれでもそこそこ楽しめたと思う。なんでだろう。初代ファミコンのソフトにはそういうのが多い気がする。・・・うまく説明できんが。
僕の心の偏差値 55(ゲームの出来はともかく思い出のソフトではある)
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